美食のサピエンス史
ジョン・アレン/著 成広あき/翻訳
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刊行日 2020/10/01 | 掲載終了日 2020/11/09
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内容紹介
生物・科学的側面からだけでは説明がつかない、超雑食な食嗜好のヒト(ホモ・サピエンス)と食べ物の関係について、「進化」「脳科学」「文化史」という多方面から紐解いています。
・「どうして、ヒトは“カリカリ”や“サクサク”するクリスピーの食感が好きなんだろう?」
・「美食を求める、フランス人?食べられればいい、アメリカ人?」
など、人類の「食」にまつわる素朴な疑問にも実は理由があった!?思わずまわりに話したくなること、間違いなしです!
[目次]
はじめに
第1章 サクサク、カリカリ、パリパリ、シャキシャキ....etc
第2章 “超”雑食のサル― 二足歩行・大きな脳・小さな顔
第3章 感覚をつかさどる脳と食べ物
第4章 食べ過ぎる人、食べない人
第5章 食の記憶
第6章 カテゴリ:よい食べ物、悪い食べ物、食べていいもの、食べてはいけないもの
第7章食べ物と創造的な旅
第8章 心の理論と「食の理論」
謝辞
出版社からの備考・コメント
ジョン・アレン(John Allen)
人類学者。南カリフォルニア大学のドーンサイフ認知神経科学イメージング研究所、および同校脳・創造性研究所、インディアナ大学人類学部の研究員。研究テーマ:ヒトの脳構造と進化。日本、ニュージーランド、パプアニューギニア、パラオで文化人類学のフィールドワーク経験がある。
●著者プロフィール
ジョン・アレン(John Allen)
人類学者。南カリフォルニア大学のドーンサイフ認知神経科学イメージング研究所、および同校脳・創造性研究所、インディアナ大学人類学部の研究員。研究テーマ:ヒトの脳構造と進化。日本、ニュージーランド、パプアニューギニア、パラオで文化人類学のフィールドワーク経験がある。
販促プラン
レーベル「PEAK books」3週連続刊行予定です!
『美食のサピエンス史』
『ワクチン・レース』
『BIRTH いのちの始まりを考える講義』
激動の現代だからこそ、永く語り継ぎたいー。
いずれも科学者や医療者の喜びや情熱、知恵や根拠や教養が詰まっている珠玉の書籍ばかりです。
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『BIRTH いのちの始まりを考える講義』
激動の現代だからこそ、永く語り継ぎたいー。
いずれも科学者や医療者の喜びや情熱、知恵や根拠や教養が詰まっている珠玉の書籍ばかりです。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784758112147 |
本体価格 | ¥2,200 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
羊土社から10月1日発売予定のジョン・アレン著 翻訳:成広あき 『美食のサピエンス史』読み終わりましたので感想をお伝えします。
食に関する疑問、歴史等々が詰まった一冊です。読み終わったあと誰かに話したくなると思います。
例えば「サクサク、カリカリ」の由来の原点は?何故皆好きなのか?
食べすぎる人と食べない人の違いなどなど。
雑学系が好きな私は最後まで楽しんで学ぶ事ができました。何しろ私が好きなテーマが盛りだくさん。
難しく考えずに食に関する話を読みながら学ぶ事ができ、会話が盛り上がること間違いなしです。
良かったら手に取って読んでみてください。
表紙と題名から、美味しいものが沢山出てくる本かな?と思って読み始めました。
が、いい意味で期待を裏切られました。
ページこそ331ページですが、中身は「人間と食」に関する知識が濃く、ぎっしりつまっている、学術本に近い本でした。
中学校の図書室に置くには、少し難しいかな?と思われる内容ですが、大人が読むなら面白く、ためになる内容が盛りだくさんです。
一番面白いと感じたところは、人はなぜ食べ過ぎてしまうのか?というところです。
脳科学や人類の進化の過程から説明されて、興味深かったです。食べ過ぎないようにするのは、なかなか難しいこともよくわかりました…。残念ながら(笑)
ヒトが食べること、を様々な角度から考察したこの本は、自分の食行動への解説にもなっていて興味深い。
特に、大きくなった脳と、食事内容との関係、肉食との関係や、何を食べたかの食の記憶など、常日頃なんとなく疑問に感じていたことに言及されていて、嬉しい。
例えば、友人とレストランで食事しようなどという時、何を食べるのかなかなか決まらない人がいる。その様子を見る私は内心(悩む割に明日になると忘れている)だろうとツッコミを入れつつ自分もそうであることに気づき、ひとり苦笑することが多い。
サクサクした食べ物が好きな人類にとって、麻薬のようなポテトチップス。脂質と適度な塩分と、サクサク。たまらない!でも私の脳がそれを喜んでいたのか。少しは我慢することを覚えなければならないね、自分。
などとこの本と対話しながら読み進み、いつしか、食べることを冷静に見つめるようになっている。