fishy
金原ひとみ
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刊行日 2020/09/07 | 掲載終了日 2020/09/30
ハッシュタグ:#fishy #NetGalleyJP
内容紹介
結婚したばかりの男に踊らされる美玖。サレ妻となった弓子は夫の監視に疲弊しながら、家庭と自尊心を守ることに必死だ。ユリの生活は不透明で、何が真実か見通すことができない。彼女たちの日常にひそむ罠と闇と微かな光。女性の生き辛さと新たな連帯のかたちを描く著者の到達点。
結婚したばかりの男に踊らされる美玖。サレ妻となった弓子は夫の監視に疲弊しながら、家庭と自尊心を守ることに必死だ。ユリの生活は不透明で、何が真実か見通すことができない。彼女たちの日常にひそむ罠と闇と微かな光。女性の生き辛さと新たな連帯のかたちを描く著者の到達点。
おすすめコメント
『三つ編み』(レティシア・コロンバニ/早川書房)、『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ/筑摩書房)の読者にはぜひお読み頂きたい作品です。
『三つ編み』(レティシア・コロンバニ/早川書房)、『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ/筑摩書房)の読者にはぜひお読み頂きたい作品です。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784022517135 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
三つ巴兼トリオ
不倫した・美玖、不倫された・弓子、観察者・ユリの3人の女性の生きざまが赤裸々に綴られている。年齢、仕事、家族構成もばらばらの3人が恋愛や家族についてお互いがそれぞれを内面で批判しながら距離感を保っている。結果としてお互いが削り合い一つのピースとして嵌るどころか、お互いが刺さりながら取れそうで取れないパズルのピースとして成立しているのが興味深い。現在の女性の生き方を如実に提示した1冊。
年齢も職業も性格も異なる3人の女性の物語、ときいて、きっとこのうちのひとりを自分と重ねながら読むのだろうと思ったら、全員の心の声に「わかる!」の連続でした。不倫をしたことも、されたことも、そもそも結婚も、出産も経験していないけれど、このお腹の中でメラメラ燃えるような怒り、食洗機に食器を詰めるだけで死ぬほどの疲労感を引き起こす憂鬱、突如爆発する感情とそれに対して自分で引くあの感じ、どれも覚えがあるんです。ともだちじゃないけど、いつも集まって仕事や恋愛の報告をし合う関係って、成り立つんです。
金原さんの描く女性はいつもヒステリックでぶっ飛んでいて、だけど自立していて賢くてかっこいい。決してほっこり心温まるお話ではないけれど、こういうリアルさに癒され励まされ、自分を許せるようになる読者もたくさんいると思います。
#fishy #金原ひとみ
女の人は誰かに(自分の)話をしたいから聞いて欲しいから→利害関係を考慮した上で、本当はそんなに好きでもない人(同性)とばっさり縁を切らず、時々は会えるくらいの繋がりを持ち続けるのかなぁ、自分にも多分にそれ思い当たるなぁ、と登場人物の3人のそれぞれのそれぞれに対する思いにかなりの恐ろしさを感じながら読み終えた。
語彙力に長けていたり、収入や社会的地位が高かったりする3人だからこその会話に震えました。
どの物事に対する会話の端々の緊張感も素晴らしかったですが、不倫した夫に対する気持ちの深掘り方が真実味ありすぎて、作家って凄いわーってなりました。金原ひとみさんてまだお若いのにーって。