遥かに届くきみの聲(こえ)
大橋崇行
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刊行日 2020/08/07 | 掲載終了日 2020/10/15
ハッシュタグ:#遥かに届くきみの聲こえ #NetGalleyJP
内容紹介
【双葉文庫ルーキー大賞 第1回受賞作!】
本を愛するすべての人に読んでほしい、新時代青春小説!
「約束だよ。きっとここで、勝負しよう」
かつて天才子役と呼ばれた小宮透は、子役だった過去を隠してひっそりと高校生活を送ろうとしていた。
しかし、偶然にも同級生となったのは、中学の時に観た朗読コンクールで異彩を放っていた少女・沢本遥だった。
彼女は子役時代の透が朗読に励んでいたことを知っており、自分が所属する“朗読部”へ入るようしつこく勧誘する。しかし、透は頑なにそれを拒む。なぜなら、今の透には決して人前で声を出せない理由があったのだ-----。
おすすめコメント
【著者プロフィール】大橋崇行(おおはしたかゆき)
1979年、新潟県生まれ。愛知県在住。大学勤務の傍ら、2012年に『妹がスーパー戦隊に就職しました』(スマッシュ文庫)でデビュー。『司書のお仕事 お探しの本は何ですか?』など、評論、ライトノベルを多数執筆。20年、本作で第1回双葉文庫ルーキー大賞受賞。
【著者プロフィール】大橋崇行(おおはしたかゆき)
1979年、新潟県生まれ。愛知県在住。大学勤務の傍ら、2012年に『妹がスーパー戦隊に就職しました』(スマッシュ文庫)でデビュー。『司書のお仕事 お探しの本は何ですか?』など、評論、ライトノベルを多数執筆。20年、本作で第1回双葉文庫ルーキー大賞受賞。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784575523836 |
本体価格 | ¥630 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
朗読というなかなか珍しいテーマを扱っていて、その点でとても面白く読めた。同じ作品でも、何を知っているか、そして知った上でどうとらえるかで読み方が変わる……なんとなくイメージはつくけど、実際に朗読を聞いてみたくなる。
ストーリーのほうは、遥の抱えるものの扱いが軽く感じたのと、最後の展開が駆け足に思えたので、あまり入り込めなかった。ところで透、忘れっぽすぎでは……。
あらすじを見て、高校生の青春モノかと思って、あまり期待せずに読み始めたら、
冒頭の宮沢賢治「永訣の朝」の解説と朗読の描写に、本から伸びてきた手に顔を掴まれて、
こっち見ろよ、と思いっきり引き寄せられた。
傷ついた少年たちが、図書館で出会い、本の朗読を通して回復していく様は、
黙読との違いはあれど、多くの人が読書に持つ思いや願いと同じではないか。
私が昔、居場所を探して辿り着いた場所も学校の図書館だった。
彼らや私にとって、本は救済である。
最後にもう一度「永訣の朝」が出てきたときは鳥肌が立った。
壮絶な過去とそのトラウマを、吹き飛ばすようなその、凛とした透の声が、
その時確かに聴こえた。
また、著者の文学への凄まじい愛を感じた。青春小説であると同時に上質な文学への読書案内で詳細な解説書。しかも、それらの文章が聲になって響いてくる。こんな物語、読んだことがない。
私も、紹介されている本は既読未読を問わず全部読みたくなった。
もちろん彼らと同じように、聲に出して。
高校の朗読部を舞台にした青春小説。
周りの仲間と関わりながら、朗読を通して、言葉の解釈、表現などを発信することで、自分たちがどう成長していくのか感動を誘ってくれました。
朗読というと、地味で淡々と読んでいるというイメージが昔あったのですが、Eテレの「おはなしの国」やこの作品を通じて、とても奥深さを感じました。
一つの文章でも色んな解釈が生まれ、それを自分を道具にして発信する。単純だけれども難しさが相当にあり、初めて朗読に触れ合う人もガラリと印象が変わるのではないかと思いました。
なかなか文章だけで朗読の良さを伝えることは難しいかなと思いましたが、それぞれの部員がどのように課題を解釈し、どう表現するのか、苦悩する姿が丁寧に描かれていて、青春してるなと感じました。
ぜひ音声も聴いてみたいなと思いました。
自分自身と戦い、自分自身で答えを見つけていく。朗読だけでなく、他の分野でも似たようなことと通じるのではないかと思いました。青春小説だけでなく、バーンと背中を押してくれるような前向きにもなれましたし、感動もさせてくれました。
人前で声を出せない理由を抱える透と、中学の時に観た朗読コンクールで異彩を放っていた少女・沢本遥の再会。そこから始まるお互いの存在が刺激となって、それぞれが抱える葛藤を乗り越えてゆく関係にはぐっと来るものがありました。
表舞台に立っていた少年。好きだった朗読の世界。たった一度の挫折がその後の人生を変えてしまうことがある。
今までの栄光が輝かしくあればあるほどその影響は大きく、心は孤独に苛まれていく。逃げるように入学した高校で彼が出会ったのは、少し不思議な彼女と隠された想い。文章を声にする朗読に丁寧に自分の気持ちをこめていく。
溢れる伝えたい想い。人は誰かに支えられて生きている。今後2人の聲が、互いに、そして誰かの心に響き届いていく。そう思うだけで胸が熱くなる。朗読の奥深さ、人を思う切実な願いに心打たれる青春小説。
高校生の朗読部の話。青春っぽさよりも、朗読に取り組む姿勢や資質がメイン(私的感覚)。
朗読会のイベントと高校生朗読コンクールを軸に話が進む。朗読場面がリアルに描かれている。
「ちいちゃんのかげおくり」の朗読場面がリアルで、近藤さんが目の前で読んでいるような錯覚を覚え、泣けた。
歌や音楽に通じるものがある。解釈すること、自分の中に取り込み、表出する。
兎に角青い
気持ちが良いくらい青い!
私は大好きな青さでした。
朗読部という、あまりメジャーではない分野にスポットを当てているので
珍しさと、読書好き心をくすぐる名著への馴染みから
初めての世界に触れるのに、すんなり染み渡るという不思議な感覚でした
この時期発売なのが本当に似合いますね
あっという間に読み終えて、もっと読んでいたくなりました
読書感想文にもお勧めしたい一冊
演劇部とか放送部などで朗読を行っている部活はかなりありますが、単独で朗読部という部活がある学校は、意外と少ないかもしれません。この本の中で描かれている朗読部では、走ったり、腹筋運動をしたり、発声練習をしたり、割と体育会っぽい感じで準備運動をしています。そして物語をどう表現するのか、声色、声の強弱、間の取り方、この辺りは演劇部と似ているけれど、声だけで勝負するところが朗読部独特なのかしら。
朗読は声を出す技術だけでなく、その物語をどう解釈するのか、誰の視点で話を進めるのかなど、文学的要素も大事なのです。だから、これにハマったら止められないだろうなぁって思います。
朗読コンクールは、一番上は全国レベルの大会まであって、それに向かって頑張っている人が大勢いるのでしょうね。今年はどうしているんだろうね。がんばってきた子たちには可哀想な年になってしまったなって思いました。
コンクールの場面はけっこうスリリングです。こういう本の読み方もあるのかと、教えられることが多い内容でした。
どのように解釈するかで読み方は変わる。その解釈をぶつけ合うのも楽しい。そして如何に読むか。それを競い合うという朗読部。ちいちゃんのかげおくり、おにたのぼうし、永訣の朝…。どんなに時が流れても人の心を揺さぶるお話たち。揺さぶられた心が声になり思いをのせて走る。その思いがまた人を打つ。巡り巡った聲は透の元に返り、彼は過去を乗り越える。自分が一人ではないことに気づいた透が再び送る声は、今度は誰に届くのか。
朗読をテーマにした作品が少ないせいか、読書とも演劇とも違う、朗読ならではの表現の仕方が、想像力をかきたてられました。作中にたくさんの本が登場するので、棚に置く時、一緒に並べるのも面白そうです。大会の様子とかどんな風になるのか気になるので、映像化して欲しいです。
競技朗読とあまり馴染みがないテーマだが、読書好きには堪らない沢山の作品の朗読を通した視点からの表現が刺激的で新しく感じた。元天才子役が過去を直隠す事になった経緯などは、今まさに世界的に向き合わないといけない問題であり、手元を離れた言葉が相手に届くまでに何か形をかえてしまうかもしれない事を戒められた気がした。そこは朗読の表現と同じだな、と強く感じとても面白かった
物語を〈声〉にのせて、はるか先の世界まで届けてくれるような青春小説でした。あまり馴染みのない朗読の魅力を、まっすぐに伝えてくれる爽やかな作品です。年齢や性別に関係なく、「読んでほしい!」と願ってやみません。
朗読って本当に難しい。
授業中とかなら気恥ずかしくて、感情を込めたりあまり出来なかった記憶があります。
けれど、正式な大会の朗読を初めて聞いたとき、声のみで目の前に物語がうごめいていくように感じ…朗読ってすごい!となりました。
彼らのほろ苦さもありつつ、切磋琢磨しつつ、前に成長していく姿がとにかく眩しい作品です。
微かな大切な約束は?
子役として活躍していた児玉透は高校入学を機に実家を出て一人暮らしを始める。透は何気に寄った図書館の朗読会で覚えのある聲を耳にする・・・。
朗読部を舞台にした少年の再生物語で過去と向き合うシーンは息苦しさを感じるほど生々しい。また朗読のシーンは静謐の中に声だけが響き渡っていくような緊張感も伴う。そして同級生との淡い恋とも錯覚しそうなやり取りが続く中、真意が明らかになりにつれ切なさが増していく。
様々な本の解釈にも踏み込み、ブックガイドとしても楽しめる1冊。
この物語は一言で言えば、主人公である小宮透の復活と再生の物語だろうか。天才子役として人気があり、小学生のとき、朗読コンクールで4連覇したが主人公だが、中学生で挑んだコンクールで敗退してしまい、それが原因で陰湿ないじめが始まる。そして彼は失声症になってしまった。
そんな彼に絡んで来たのが、沢本遥という同い年の女の子。彼女に強引に入れられた朗読部。そこで透は彼女の助けもあり、再び朗読をすることになり、全国大会への出場を決めるのだ。男の子の傷ついた心を癒すのは女の子の役目だと言うのだろうか。
実は、遥の方にもいろいろあったのだが、結局はいい話に仕上がっていると思う。
深く傷つき感情を殺してしまった少年の魂の再生の物語だ。その背景・道具立てとして朗読という世界が使われている。朗読については、大森美香のドラマ「この声を君に」くらいしか知らなかったが、本作でその奥深さを垣間見た。ドラマでは役者が演技力の限りを尽くした声だけの演技を見せてくれていた。そこでは音が実際に聞こえる。しかし、本作は小説だ。音は読み手の想像の中にしかない。にもかかわらず、朗読シーンは、いずれも登場人物たちのキャラクタを纏った朗読として、まるで声が聞こえてくるようであった。それも、物語の解釈と朗読の戦略という「競技」としての朗読をベースとした声が聞こえてくる。こういった物語に出会えるから読書は楽しい。透と遥かのその後の物語をぜひとも読んでみたいものだ。
双葉社 大橋崇行著『遥かに届くきみの聲(こえ)』読み終わりましたので感想をお伝えします。
朗読部のお話だったのですが、ある1人の青年は声を出すことができません。では何故、朗読部にいるのか、、、声を出せない理由とは、、、読み進めて行くと現代の問題になっているある出来事が原因となっています。その青年が朗読部でどんな活躍をみせるのか、ぜひ読んでほしい一冊です。
朗読って体験したことないですが、語り手によって面白さや世界観の引き込まれ方が違うのでしょうね。
そして本好きなら堪らない本の紹介が何冊も文中に出てきます。日本文学に力を入れたいと思っている私は文中に書いてある本で知らない本が何冊かあり、会話の中であらすじも教えてくれていて面白そうだったので早速メモしました。本一冊でも読み手、語り手によって感じ方が違うから読書って面白いなと感じました。
地味な部活にだって青春がある!
これはとある高校の朗読部の学生たちの、ひと夏の物語である。
朗読ってちょっと地味じゃない?
音読と何がちがうの?
なんて思いながら読み始めた私だが、
作中で彼らが朗読した「ちいちゃんのかげおくり」のシーンで、思いがけず慟哭してしまった。
彼らにとって、ちいちゃんのかげおくりは、何も分からないままに戦争に翻弄される可哀そうな運命の物語ではなく、ちいさなちいちゃんが、家族を失った事実や運命、全てを理解して受け入れていこうとする、とても強い意思が感じられる物語だった。
今まで私ははそんな解釈は思いもよらず、とても驚いたけれど、彼らのその解釈が痛いほど伝わって来た。
その時わかった。これが「朗読」なのだ!
朗読は、文字面だけを追いかけるように音読することではない。
ひとつの単語、文節、文章、そして全体に込められた思いを徹底的に考え抜き、
時にはそれぞれの境遇と重ね合わせ、辛い記憶と向き合いながら、その思いをも声に乗せていくことなんだ。
その時確かに私には聞こえた。
彼らの、朗々と響く声が。
朗読が地味だなんてもう言わせない!
彼らが夏を駆け抜ける青春ストーリーを
ぜひ読んでみてください。
朗読。
私にはあまり馴染みがなかった。
読書は好きだから黙読で充分、ともすれば
他人の感情移入を拒めない朗読は、遠まきに避けてきたくらいだ。
しかしそれは私の無知による誤解であった。
作者を知り、作品の意図を汲みとり、自分なりの解釈で演出する。
数種類の声色と間合いだけで物語の情景や登場する者たちの感情を表現する。
知らなかった…
朗読とは、綿密に練られた芸術だったのだ…
そして、優れた芸術は人の心を救う。
物語は心に深く傷を負った二人の高校生とその成長を描いている。
彼らの意外な接点が浮き上がる終盤は、落涙必至。
彼らをつなぐものとは?
彼らを救うものとは?
朗読に起用される数々の名作に対する解説も素晴らしく、本書には知っているようで知らなかった朗読の魅力が詰まっていた。
ある事情で地元から離れた高校に通う透は、同級生の遥から朗読部に入部するようしつこく勧誘される。高校生活を大人しくやり過ごそうと思っていた透だが、遥の存在で彼の想像とは異なるものになっていき...?
私は遥のしつこさを鬱陶しく感じました。自分だったらそうはならないと思いながら読み進めましたが、透にとって遥は背中を押してくれる存在になり、彼は目を逸らしてきたことに立ち向かう決断をします。この透の勇気に共感しました。
もし、いま何かで一歩踏み出す勇気が持てない人がいたら、透の勇気がきっと励みになるので、ぜひ読んでみて欲しいと思います。
主人公の透は中学生朗読コンクールで、宮沢賢治の「永訣の朝」を印象的に朗読していた沢本遥と後に偶然高校で出会うところから始まる物語。
一番心に響いたシーンは、透が朗読の地区大会でたくさんの観客に注目される中、ただ1人遥だけに思いを伝えようと覚悟を決めてステージに立ち朗読したシーンであった。
なぜなら私自身も認知症で色々なことが分からなくなってきた父に、朗読をしたときの透のように熱意を持って真剣に気持ちを伝えれば伝わるのではないか、父に向き合って「お父さん私はそばにいるよ、大丈夫だからね」と伝えたいと思ったからである。
だから友人や恋人、家族など身近な誰かと気持ちがすれ違っていたり、伝えたいことがあるけれど言わなくてもいつかわかるだろうと思っている人に読んでほしい。きっと自分の素直な気持ちを伝えたくなるはずです。
書町
この本は、私にとってあまり馴染みのない高等学校朗読部の話。
はじめに朗読部と聞いて、つまらなさそうだなと勝手にイメージをしたのは、浅はかだったと先に詫びておこう。
完全になめてました、朗読を。
朗読って単に声に出して本を読むだけの行為だと思ってたけど、そんな単純なことじゃなくて、とても奥が深くて面白い世界だった。
朗読は、朗読者が絵本や小説を自分なりに咀嚼し、その解釈を声にのせて、人へ伝えること。
だから、同じ本であっても、朗読する人の数だけ伝わる印象が変わる。
そこが朗読の面白いところだ。
作中で宮沢賢治「永訣の朝」を朗読している場面が何度か出てくる。
文章から声が聞こえてくるような臨場感に鳥肌が立ち、同じ作品を全く別々の作品として聞いている錯覚をした朗読に奥深さを知った。
さぁ、朗読という世界の扉を開き、私と一緒に堪能しませんか?
もっともっと朗読の素晴らしさを知ってほしい。
なんならこの本を朗読してあげたいぐらい。
超おすすめです。
競技としての朗読は、こんなにも大変なのか。
生憎と大会を聴きに行ったことがないため、読み聞かせに毛が生えたくらいにしか考えていなかった。独特の技術がいるとは聞いたが、これ程とは。
文章を解釈して、それを声で表現する。競技になると、他者との駆け引きも入り、朗読劇とも違ってくる。
複雑な世界が広がる。
きっと、聴く側は楽しいが、演者は大変だろう。でも、その大変さに魅了されもするのだろう。遥や透の朗読を聴いてみたくなった。
物語をどのように解釈して表現するのか、読み方にも色々な技術があるのだと知り、朗読の印象が変わりました。近藤さんの「ちいちゃんのかげおくり」はグッとくるものがありました。
透が過去のトラウマと向き合い、朗読を通して克服し成長していく姿に心打たれました。
この物語に出てくる高校生たちの、朗読している本が伝えようとしているメッセージを代弁する声は、今を生きようと必死にもがき、自分自身を解放させているように思えた。
私が特に印象的だったのは、主人公の透が、宮沢賢治の「永訣の朝」にある「あめゆじゅ とてちて けんじゃ」のセリフを朗読するシーンだ。これは、賢治の妹のトシが、兄に向って雪をとってきてよと頼んだ時の一節なのだが、透はその言葉に自分が抱いている感情をさらけ出し、聞いている人に想いが響くように願いを込めて声を出す。作品のメッセージに、自分の気持ちを託した透の声は、どうか届いてくれ!という想いで溢れていて震えが止まらなかった。
読み終わって、タイトルをもう一度読んだとき、なんて熱い想いが詰まっている言葉なのだろうと、胸にぐっと感動が押し寄せてきた。
私のように朗読の世界を知らない人にも、この作品を読んでほしい。きっと自分の気持ちを声に出す勇気をもらえるはずだから。
朗読に馴染みがありませんでしたが、近藤さんが「ちいちゃんの影送り」を朗読している様子が、映像として現れました
朗読の面白さと本を読み解く面白さを感じられる作品です
絵本を読む時、文章だけでなく描かれている部分も解釈に盛り込むなど、読書の方法や楽しみ方も学べます
課題図書にオススメな作品です
「朗読」に青春を懸ける仲間たちのストーリー。
朗読で、こんなに熱く戦うってことを初めて知りました。
朗読する作品を、学生のみんながこんなにも深く深く解釈していることも。
感情を込めて読むだけじゃない。
作戦や、誰かへのメッセージや、熱い思いが込められているんですね、朗読って。
何かに夢中になるっていいな。
同じことに同じように夢中になる仲間がいるっていいな。
青春だな。
そう思わせてくれるお話でした。
とても読みやすく、ラストは興奮して一気読み!!
みんなの「聲」に集中できるように、静かな場所で読むのがオススメです。