ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない

なんとなくあらすじを読んで気になり拝読しましたが…なんだこの主役２人！めっちゃめちゃ可愛いなオイ。
出来ることなら、学園のモブとなって二人を見守りたい、なんなら友人になって最後まで見届けて泣きまくりたい。
令嬢は元気で一途で可愛いし、彼女が一目ぼれする相手は周囲からの評価はどん底だけど誠実で芯のある素敵な少年。

良いですね、やっぱり。主役に対して「好き！」「応援したい！」「頑張れー頑張ってくれー！」と思える作品は魅力的です。

ただ、この作品、タイトルだけなら「俺様王子ウザいな」ぐらいの感覚かと思ったのですが、本人の勘違いぶり、周囲の“王子”に対する思い込みと身分が下の人間に対するカテゴライズぶりが凄まじいので、予想以上にホラーでした。
ここのこだわりと言っていいぐらいの書き込みぶり、この作品の他とは少し違う特徴かもしれません。

人に対する“決めつけ”がいかに恐ろしいものか、そしてそれにくじけず己を貫けるか。
出来ることなら、ラノベをあまり読まない方にも手に取ってほしいですね。
ラブコメ好きなら是非！

伯爵令嬢が魔法学園の裏庭で田舎の貧乏男爵家三男と偶然出会い初めて恋に落ちた。
猛烈にアタックするも進展なし
そんなさなかに勘違い第一王子が乱入し伯爵令嬢シャリーナを妃候補に勝手に認定し大混乱なお話

猪突猛進なシャリーナと自己肯定感ゼロなリオルの掛け合いが面白い
王子関連の登場人物は勘違い野郎ばかりでちょっとくどいかも・・・

読んで楽しい作品です

年齢的にラノベはあまり読まないのですが、読みだしたら面白くて止まらなくなり、あっと言う間に読み終えました！
テンポもよくて読みやすくて面白い！
可愛い女の子が地味な男の子に全力で恋するお話し、万人が大好きだと思います。
ぜひうちの図書室にも入れたいと思います！

伯爵令嬢シャリーナと、田舎の貧乏男爵家の三男リオル。毒のある花に触れるのを止めてもらってからというもの、シャリーナはリオル以外まったく眼中になく、リオルこそ理想の男性と信じて疑いません。
第一王子のレオナルドに見初められてもシャリーナの態度は変わらず、かたくなにリオルへの愛を貫きます。

それなのに、第一王子に見初められて喜ばないなんてあり得ない、王妃になるための策略に違いないと疑われてしまうのです。読んでいて胸が苦しくなりました。

世間の思う｢当たり前｣に合わせないのはおかしい、お前は間違っている、そう言われつづけることがどれだけ辛いことか。強い同調圧力に屈するしかなかった人たちにしっかりと寄り添い、違う世の中をつくっていくという、高らかな宣言であると感じました。

シャリーナとリオルの未来が底抜けに明るいものでありますように、心から願っています。