これはミステリではない
竹本健治
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刊行日 2020/07/13 | 掲載終了日 2020/07/12
ハッシュタグ:#これはミステリではない #NetGalleyJP
内容紹介
「これまで僕が書いてきたなかでも最大級に歪(いびつ)――竹本健治。
「読者への挑戦状」――‼
しかし、それは誰がためのものなのか?
香華大学ミステリクラブの夏合宿で悲劇は起きた!
メンバーをモデルにした犯人当て小説「読んではいけない」の問題篇が披露された翌日、小説通りに湧き起こった濃霧のなかで、出題者は解決篇の原稿とともに消え去ってしまう。
偶然同じ施設に居あわせた「汎虚学研究会」の高校生たちも渦中に巻きこまれ、事件の謎に挑むことになるが、肝腎の探偵はやる気なく、誰彼なくおかしな夢を見るばかり――。
果たしてこの重構造の事件で問われているのは何か。そんな問いなどどこにもないのか。
出版社からの備考・コメント
※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
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おすすめコメント
ミステリ界の金字塔『匣の中の失楽』『涙香迷宮』の巨匠・竹本健治さんが放った「最大級に歪」という言葉。2020年夏、ミステリマニアなら、この問題作を看過できないはず!
――担当編集より
ミステリ界の金字塔『匣の中の失楽』『涙香迷宮』の巨匠・竹本健治さんが放った「最大級に歪」という言葉。2020年夏、ミステリマニアなら、この問題作を看過できないはず!
――担当編集より
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784065199763 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
それならなんと言うべきか?
大学ミステリサークルの合宿中に起きた変死事件。合宿中に示された問題と現実の事件がリンクするように思われるのだが・・
現実の事件、被害者が提示した事件、さらには夢までも混同し、曖昧さがましてゆく。非整合性の中、整合性を見つけ出そうとするのだがさらに歪んでゆくように感じられる。やもすると投げっぱなしにさえ感じられるが不思議と収束に向かう。迎えた結末は果たして何を示すのか・・
二度読み必然の結末のないミステリ。
これはミステリではない
ミステリではなかった?
ミステリは物語でこうなると決めて書かれるのか…
事件に巻き込まれるのも、トリックがあった場合に解決するのも物語の中の人物だ。
ミステリを読む方も、それが当たり前だと思って一緒に推理を楽しむ。
もし、身近に事件が起こったら…
ミステリが好きならトリックはあるのかいろいろ推理してしまう。
現実、物語、夢、
ミステリではない
何度か読み返したいと作品だ。
入り組んでいて難解。ストーリーと夢とが交錯し、元の筋を保つのでやっとだった。ミステリではないというタイトルに反して、一つ一つの章の検証ママならないほどに難しい展開だった。ミステリファンには容易いのかもしれないが。