
夏空白花
須賀しのぶ
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刊行日 2020/07/05 | 掲載終了日 2020/07/06
ハッシュタグ:#夏空白花 #NetGalleyJP
内容紹介
<もう一度、甲子園という夢を球児のもとに――>
1945年夏、敗戦翌日。
昨日までの正義が否定され、誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。全てを失った今だからこそ、未来を担う若者の心のために、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。
ボールもない、球場もない、指導者もいない。それでも、もう一度甲子園で野球がしたい。己のために、戦争で亡くなった仲間のために、これからの日本に希望を見せるために。
「会社と自分の生き残り」という不純な動機で動いていた記者の神住は、人々の熱い想いと祈りに触れ、全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、思惑を抱えた文部省の横やり、そして高校野球に理解を示さぬGHQの強固な拒絶だった……。
高校野球100回大会の夏に刊行され、大きな話題を呼んだ作品が待望の文庫化!
おすすめコメント
新型コロナの影響で、春のセンバツは中止となりました。
球児たちの無念さを思うと言葉もありませんが、そんな「今」この本を読むと、身震いするほどのリアリティを突きつけられます。
終戦時の先が見えない中で、甲子園が復活することがどれだけ希望の光になったか。そして奔走した人の想い。それらを噛み締めます。
戦争で途絶えた高校野球は復活しました。今年途絶えてしまった甲子園も、きっと再び蘇ります。私たちの生活もきっと。
そんな希望の光をくれる渾身の一冊です。ぜひ!
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784591167199 |
本体価格 | ¥780 (JPY) |
NetGalley会員レビュー

「たかが野球、されど野球」
日本にとって野球がただのスポーツではなく、独特な世界観を持つのはこのような背景があるからなのかと合点がいった。
それぞれの野球への熱い思いが実を結ぶラストは野球好きならずとも拍手を送りたくなるだろう。

夏の甲子園といえば、高校生が主役。が、この話は舞台裏の大人たちが東奔西走する話だ。しかも、戦時中中断した夏の大会を、終戦の翌年に再開させるという難事業。
コロナで甲子園が中止となった今年、高校野球を楽しみにしていた人々に読んでもらいたい作品。