お父さんはユーチューバー
浜口倫太郎
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刊行日 2020/07/27 | 掲載終了日 2020/08/10
ハッシュタグ:#お父さんはユーチューバー #NetGalleyJP
内容紹介
涙腺崩壊、号泣必死!バスタオルをご用意して読んでください!!
宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」のひとり娘、小学五年生の海香は絵を描くことが大好き。将来は東京の美術大学に入りたいと思っていた。そんなある日、父親の勇吾が宣言した!「俺はユーチューバーになる!」
宮古島の雄大な自然と、ゲストハウスに集う心あたたかな人々を通じて描く、感涙の家族小説。
著者:浜口倫太郎(はまぐち りんたろう)
1979年奈良県生まれ。2011年『アゲイン』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。著書に『シシマイ!』『廃校先生』『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』『AI崩壊』など。
おすすめコメント
<ひと足はやくお読みいただいた書店員さんより>
◎やられた!と言うのが正直な感想です。タイトル・キャラクターから先は読めたと思っていたら、半分過ぎから俄然面白くなり始め、そうきたか!あれよというまに力業で涙を絞られ、気がつけば拍手で気持ちよくページを閉じました。読まないなんて損してます。
ージュンク堂書店池袋本店 小海裕美さんー
◎面白かったです。ていうか、まじで感動して泣いてしまいました。めちゃいい話やん!(テンションMAX)テンポもよく、キャラもたってるし、文章にも癖がないので読みやすい。万人を対象にできる非常によい作品だと思います。この小説を手にした瞬間に皆さんが予想したイロイロなものは、すべて打ち砕かれます! とにかくチャンネル登録と高評価……じゃなくて、読んでみてください! 最後まで読んだ者だけが味わえる、熱い感動が待っています!
ーBOOK PORT 成川真さんー
◎近年、こんなにもタイトルの印象を大きく裏切り、猛烈に涙を誘った物語はない。そう断言できる、素敵な物語でした。十二年前の東京が出てきた時点で、本作のテーマはおそらく「夢を目指す若者は、いまも昔も変わらない」なのでは? と勝手に予想したのですが、まったくもって浅はかでした。P189で物語の全容に気づいて以降、涙腺が刺激されて仕方なかったです。父とは、親子とは、愛情とは、友とは、そして真に影響力を持つ者とは―― そうしたことをひとつひとつ改めて教えられるようなその読み心地は、大いに心の滋養となりました。拝読させていただき、心より感謝を!
ーときわ書房本店 宇田川拓也さんー
◎美しい海、緑の島、最高の絆・・・
これは忘れていた何かを
気づかせる心の故郷であり、
諦めていた夢をもう一度
思い出させる原点回帰の一冊だ!
勇吾と海香だけでなく
‘僕ら’にとって必要な物語。
大切に読み継いでいきたい・・・
ー内田剛さんー
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784575242515 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
目前に宮古の海が広がっているかのようだ。その美しい舞台で繰り広げられる深い家族の愛と友情が絡み合った良い作品だ。そして、何よりもとてつもなく面白い。海香というまっすぐで素直な良い子を育てたお父さん。勇吾父さん最高!思い出しただけでも腹筋がよじれる可笑しさの先で涙腺を刺激する。『お父さんはユーチューバー』というタイトルから感じ取れる以上の深い感動を味わえる作品だ。本当に人はどこまで優しくなれるのだろうか。
宮古島のゲストハウスが舞台の家族の物語。 初読み作家さんで、すごくよかった。宮古島の青い海と、ゲストハウスに集まる温かい人たち。そして、お父さんの突然のユーチューバー宣言の意図するところは…。 終盤からグッと込み上げるものがあり、素敵な家族だなと羨ましくなった。
やられた!!
タイトルの雰囲気から、コメディを想像したのですが、コメディだけでなく、感動劇も含まれていました。
油断していました。思わず涙が・・・。
お金を稼ごうと挑戦しては失敗するの繰り返しでダメな父が、今度はユーチューバーに挑戦。
また、YouTuberといえばあの人!と思う人をモチーフにした特別ゲストが登場します。
途中までは、「こち亀」のような話の展開になるのかなと思いましたが、話は意外な方向へ。
父親の過去を随所に入れ込みながら、様々な過去が明らかになるのですが、最後の方になると、哀しいんだけれども、温かみを感じます。人との交流は、やっぱりイイネと思ってしまいます。
全ての疑問が解決に繋がった時、号泣モノです。涙腺がゆるい方は、ハンカチをぜひ用意しといてください。
全体的にテンポがよく、次々と色んな出来事が発生するので、読みやすく気づいたらあっという間に読み終わっていました。笑ったり、泣いたりと島に住む人たちの温かみや優しさを交えながら、喜怒哀楽が楽しめる作品でした。
最後まで読んだときには、思わずイイネとチャンネル登録を押してしまうと思います。
映像化するなら、父親はぜひゴリさんをお願いします。
「お父さんはユーチューバー」というタイトルから、内容は父親の職業が原因で色んな問題が起こるアットホームコメディかなと思って読み始めたんですが、いい意味で裏切られました。確かに問題は起こるけど、それだけじゃない。先に読んでいた方が「泣ける」と感想を寄せていたので、いくらか構えてはいたし、読み進めるうちに終盤も少し予想はできていたんですが、それでも最後は泣いてしまいました。勇吾と海香だけじゃなく、「ゆいまーる」に集まる人たちひっくるめて、いい家族だなあとしみじみ幸せな気持ちになるお話でした。
勇吾さんはに良い仲間がいて、ゲストハウスの手伝いをしてくれたり、海香ちゃんのご飯を作ってくれたりしてるんですけど、どうしてこんな変なお父さんに、こんなに親身になってくれる人たちがいるのか?海香ちゃんはいつも不思議に思っていました。
いつもきれいな海を見て暮らしているから、それがどれだけきれいなものなのか知らずにいるというセリフが何度か出てくるのですが、それって人生のあらゆる部分でいえることなのかもしれないですね。
自分がどれだけ愛されているのか、自分がどれだけ自由に生きていられるのか、信頼できる人がそばにいる幸せ、そういうことって、普段の生活の中では「あって当たり前」だから、なくなって初めて分かるありがたさなのでしょうね。
家族って、幸せって、何なんだろうな?って考えさせてくれる作品でした。
●「今の時代に合ってるのにすごくほっこりします」
感動しました……
なんかありがちとかいう人いそうだけれども
私は大好きでした。
成功していく過程、
その素養が示す伏線
それが回収された後、
そしてそこから繋がっていく壮大な?仕掛け(笑)
ラストに至るまで
しっかりと本当に、しっかりと繋がっていて
その登場人物たちもつながっていて
本当に1クールドラマを見たぐらいの読了感でした
本当にドラマ化してほしいな
ひとりひとりの話を入れたら12話できそう(笑)
はー満喫 満喫 ありがとうございました
バスタオル必須 なるほど!
流行りに乗じたYouTuberの一代記かと思いきや、その裏側に隠された真の目的にあたたかいものがはしる。過激な動画で観衆を捉え、炎上すら手玉に取りのし上がる。好きなことを好き勝手にして簡単に稼げると思っている子どもたちが多い現実。しかしそれも水物であること、毎日続ける、クリエイトし発信する重圧まで感じているか。一側面しか見えていないことへのおそろしさも感じる。
近所のガキ大将がそのまま大人になったような父親。娘は呆れるやら、怒るやら。私にはとっても純粋に見えて羨ましく思えた。読み始めは父親の破天荒ぶりに笑っていたがラストでは号泣。父親と娘。固い友情。『夢』を貫く不器用な大きな愛情と優しさに涙が溢れる。宮古島の大きく澄んだ海は父親の思いそのものに思えた。
宮古島の青い海、潮風、おばあのいる家族の風景、それはそれは映像的な作品でした。著者さまは放送作家でもいらっしゃるようで、納得です。
自分の信念を曲げずに強引に突っ走る父親とそのハチャメチャぶりに振り回される小学性の娘の物語。二人とも自分のなりたいものへの憧れや実現しようとする意思が強く人情もあって、まさしく似たもの親子ゆえに衝突しているように見えて、ほほえましい。訳ありらしい東京からの同居人たちと共にゲストハウス「ゆまーる」を営みながら、彼らを取り巻く土地の人々と暮らしている。
ユーチューバーになったこの父親、本当にやりたい放題。でも過去の回想で次第に見えてくる彼の本当の心のうちに夢破れた中年男性の哀愁も感じながら読み進めていくと、ふいに大きな愛情に出くわします。よいお話でした。
細菌が猛威を振るうこのご時世、YouTubeの影響力は今や若者文化の域を超えています。様々な年代の方にもユーチューバーは認知されたでしょうから、このタイトル、様々な年代の方の目を引くのではないでしょうか。
宮古島でゲストハウスを営む勇吾と娘の海香。集客の為のアイデアを思いついては失敗を繰り返し、何事も飽きっぽいと思っていた勇吾が、本気でユーチューバーを目指し始めた。途中まで読んだ時の予想とは後半はかなり違ってきます。所々で書かれている勇吾が東京にいた頃のストーリー。勇吾が何故こんなにも本気で有名になりたいと思っているのかが分かってくると、無鉄砲で子供のようだと思っていた勇吾の見方が変わってきます。良い意味で裏切られました。良かったです。
美しい景色が広がる始まりに、このタイトル。どのような物語が待っているのだろうか。
読み進めるうちに、想像していたものとは、まったく違い、はちゃめちゃなだけだと思っていたお父さんに見事に泣かされました。
人と人とのつながりがあたたかすぎて、ここまで優しい生き方ができる人々がいるのかと、胸が熱くなり、
人間関係が希薄になりつつある中で、心の壁をつくらず、人の心の扉を開けて救い出す。
その自然な優しさがすごく心に響きました。
そして、心のつながりが家族なのだとしみじみと感じました。
ラストは号泣だけど、心地よい。心が豊かになるような、愛に満ち溢れた家族の物語。ぜひ味わっていただきたいです。