
いつになったら宇宙エレベーターで月に行けて、 3Dプリンターで臓器が作れるんだい!?
気になる最先端テクノロジー10のゆくえ
ケリー&ザック・ウィーナースミス
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刊行日 2020/04/25 | 掲載終了日 2020/06/30
ハッシュタグ:#いつになったら宇宙エレベーターで月に行けて3Dプリンターで臓器が作れるんだい #NetGalleyJP
内容紹介
「近いうちに実現するかも」と言われている新しい科学技術が,本当のところはどうなっているのかを解説!
新しい科学技術が誕生し,近いうちに実用化されるのではいうニュースをよく見聞きするだろう.しかし,その後どうなったかを知ることはほとんどないのでは.
この本では,「宇宙エレベーター」「核融合エネルギー」「臓器プリンター」「ロボットによる建設」といった最新科学技術をとりあげ,それらが
・どこまで進んでいるか?
・何が実現の障害になっているか?
・実現したら世界はどう変わるか?
を解説する.皮肉っぽい語り口とシュールなマンガで,思わずニヤリとしながら,手軽に楽しみながら,科学技術の本当のところを知ることができる.
可能性はゼロじゃないよね?
出版社からの備考・コメント
ゲラは現段階のものですので、今後内容が変更となることもあります。ご了承ください。
販促プラン
◆おまけ!
専用アプリをダウンロードしてカバーイラストを読み取ると,宇宙エレベーターの3D画像が見られます.
◆おまけ!
専用アプリをダウンロードしてカバーイラストを読み取ると,宇宙エレベーターの3D画像が見られます.
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784759820355 |
本体価格 | ¥2,800 (JPY) |
NetGalley会員レビュー

全て精読したわけではないが、楽しく読めると思う。宇宙、素材、ITなどの分野で、できそうでできなかった、あるいはできなそうでいて実現できそうな技術について、10のテーマに分けて紹介する。科学技術の最先端で、どんな発想でどんな研究がされているのか、その一端に触れることができる。
アメリカ人らしい?ユーモラスな表現が、日本語の文章とはまた違った味わいと楽しさを醸し出している。科学に興味があれば、中学生からでも読めそうだ。
欲を言えば、脚注は同じページの下に載せてほしい。注を読むためにページを飛ばすのは、できれば避けたい。

宇宙エレベーターや、3Dプリンターで作る臓器など、テクノロジーの最前線を、どこまで可能なのか、問題点は何なのかを語る。ユーモアを交えながらの展開だが、専門用語も多くやや難しいところもある。どこかで聞いたような話が頓挫していたり、いつかSFで読んだような話が現実に研究されていたり、なかなか興味深い内容だった。

誰もがみているようなSFチックな夢。
宇宙、エネルギー、生命、サイエンスなどキラキラした未来しか見えない人は今すぐ本を畳んでスターレックを観よう。
データを駆使したサイエンティフィックな内容であるのに風刺の効いた挿絵やユニークな表現になぜか笑ってしまった。
月までのエレベーターがまさかのテロリストの標的対象という件は、たしかにある見方をすれば悪夢である。
ぼくのおすすめの読み方は、ところどころにあるQRコードをすべて読取ること。
これにはもちろんスマホが必要だ。
閲覧後に「次の動画」にスキップされそうだがここはグッと我慢。
その後に本書で解説されている現状を読み取ることで課題があぶり出しになる。
ぼくのおすすめはドッキングするMブロック。
これで自動車がトランスフォームして宇宙エレベーターに巣食う悪者と闘うのかもしれない。
莫大なエネルギーと資産を片手に。

ブログにレビューを投稿しました。
ユニークなサイエンスライターさんの作品で、最新テクノロジーがよくわかります。
きちんと取材して内容はしっかりしている。それでいて語り口はとてもフランク。
こういうライターさんが日本でも増えると良いんだけど。

アメリカのウィーナースミスさんご夫妻が書いた本。お二人とも科学者だ。
本書では、イマイチ何をやっているかわからない、ぶっとび科学者たちの研究の最前線に、シュールな挿絵と文章で皮肉たっぷりに切り込んでいく。
例えば、夢の「宇宙太陽光発電」ハッピープロジェクト
これは、広大な宇宙にソーラーパネルを大量に並べ、宇宙で太陽電池を生産しようというもの。
なんでこれがハッピーなのかというと、宇宙には夜がなく、ずーっと発電しっぱなしだから。エンドレス電池生産!まさにハッピーでしょ!
しかし、ご存知の通り実現していないが、理由はいたって簡単。パネルを宇宙まで運ぶ術がないのだ。正確には、運べるけれども1枚当たり約2100万円かかる。分かりにくい例で比べると、超ハイスペックAクラスのメルセデスベンツ1台の値段が928万円(税別)ベンツ2台買えるよ!
結局本書では、地球上の余っている場所でパネルを並べるべきだという地に足のついた提案で締める。笑
他にも、知ったところで私たちの明日はさっぱり変わらないトンデモアイデアの検証が続く。
しかしながら、こうもたくさんアメリカンジョークを連発しながら紹介されると、中盤辺りから、独特の科学の世界が病みつきになってくる。
真面目に不真面目?いや!大真面目!な科学者たちの挑戦は今日も続く。
世界中の科学者たちに敬意を!

「オタクの誇りを持つ者が勝負の最前線に立たされたのだ」
本文中からの引用ですが、本書のキモはここに集約されているといっても過言ではありません。
軽妙な語り口を駆使しながら、10のテーマに切り分けた、最新の科学技術の世界に誘ってくれます。
シットコム風のリード文の言い回しが好きです。
科学オタクの著者夫婦という、信頼の厚い布陣。しかも、夫のザック氏は漫画家で、本書でもイラストを担当しています。
表題の「宇宙」に関する章では、少し専門的な単語が多いので、最初は少し敬遠してしまうかもしれません。
そんな時は、目次に一旦戻ることをオススメします。
順番でもいいのですが、副題が面白そうな章から読み進めましょう。副題にも漏れなく、著者のお茶目さが表れています。 特に「新しい肝臓がすぐに印刷できるのに、どうしてマルガリータ7杯でやめちゃうわけ?」というのがツボでした。
もうすぐ実現できそうなものだけでなく、実現が難しそうなものも併せて紹介しているのも興味深いです。
科学技術にあまり詳しくはないけど、最新テーマの概要を掴みたい人にオススメです。

科学分野の発展のためには、難しいことを考えずこの作品のタイトルのような気持ちを持つことが大事なのかもしれません。難しく考えるよりも、素朴な疑問を投げかけてみる感じですね。
この作品は、タイトルこそわかりやすく科学に少し苦手意識を持っている方でも読めそうな雰囲気を与えてくれますが、若干内容には専門的な言葉や表現があり、すらすらと読む、とまではいかないかもしれません。
ですが、文体がかなりユニーク。なんとかして難しいことをわかりやすく、それでいて楽しめるように表現するように書いてくれています。
作者から、なんとかして科学を楽しんで理解してほしいという気持ちが伝わるようです。
この本がきっかけで科学に興味を持つということも十分ありそうです。