現実を解きほぐすための哲学
小手川 正二郎
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刊行日 2020/03/25 | 掲載終了日 2022/07/05
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内容紹介
性差、人種、親子、難民、動物の命について――
いま、世界には社会の分断を生む問題が山積している。
こうした問題についての議論は、往々にして、それぞれの立場から非難の応酬になりがちだ。
では、意見の異なる人と対話し、世の中をより良くしていくためには、何が必要なのだろうか?
著者は、一人ひとりが「自分の頭で考える」こと、そして「かわるまでわかる」ことが大切だと説く。
網の目のように複雑にからまった現実を、どのように解きほぐすことができるのか。
それぞれの問題について、丁寧な思考の歩みを示していく。
哲学は、偉大な学者の言葉や思想をありがたがることではなく、現実に向き合うことから始まる。
本当の意味で考えるための入門となる一冊。
「考えることは、しんどい。
けれども、物の見方が変わる面白さを味わえる」
――古田徹也 氏(東京大学准教授)推薦!
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784798701769 |
本体価格 | ¥2,400 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
●「読み口軽い良い本」
凄い文字量ですが、読み口が軽いので
すいすい読めると思います。
ただ私にはちょっと文字量が多すぎて
ネットギャリーでは読み切れませんでした
じっくり読んで自分の考えと、著者さんの考え方
分析や性についてなど読んでみたいと思いました。
これは本で読む向きですね。
書店で見つけたら購入しようと思いました!
でも前述したように文章はすごく楽しく
読みやすく、リズムもいいので良い本だと思います
本書は、哲学の解説書ではなく、またあるテーマについて著者の見解を開示する類いの本ではない。取り上げられているテーマ、性差・人種・親子・難民・動物の命について。著者自身も専門の分野ではないという。
哲学は、自分で考えそして他者との対話を通して思考を深めていくことであろう。そのために、事象を正しく理解することが必要になる。性差・人種・親子・難民・動物の命、それぞれに差別・偏見・思い込みに満ちた情報が氾濫している。また、正解があるわけでも無いテーマでもあろう。
インターネットでググった内容を真実だと信じ、書かれた意見が自分の考えである様に感じることの多い現代において、本当に大事なことを自分事として自ら考える手助けをしてくれる本である。