タイガー理髪店心中

小暮夕紀子

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老いた妻の発作的な豹変に戸惑う夫の緊張感をユーモアと共に描き、選考委員諸氏に絶賛された第４回林芙美子文学賞受賞の表題作。幼少時に亡くした母親の記憶を繰り返し反芻する老女の感慨を描く『残暑のゆくえ』。独特な土着性で伸びやかな資質を感じさせる大型新人のデビュー作。

書店関係者 513020

老夫婦が描かれる中編２作。
時を重ねてきたからこその老夫婦の一体感、空気感の中に紛れ込まれんでいる
お互いの想いの差異、老いの進みの差異が皮肉も込められ描かれている。
所詮他人なんだという想いと、だから家族（夫婦）なんどという想いが散見でき、
老いと共に変化してゆく夫婦の形、個人の形を示した作品。

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