#柚莉愛とかくれんぼ
真下 みこと
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刊行日 2020/02/12 | 掲載終了日 2020/02/12
ハッシュタグ:#柚莉愛とかくれんぼ #NetGalleyJP
内容紹介
2020年2月
現役女子大生作家
衝撃のデビュー!
第61回メフィスト賞受賞作 !
アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」、僕の推しは青山柚莉愛(あおやまゆりあ)。
その柚莉愛が動画生配信中に血を吐いて倒れた。
マジか? 大丈夫なのか?
でも翌日、プロモーションのためのドッキリだったってネタばらしが……。
本気で心配した僕らを馬鹿にしやがって。ありえない、許さない!
SNSで柚莉愛を壊してやる!
アイドルの炎上、ファンの暴走、ネット民の情報拡散。
SNSを使う限り、炎上は他人事ではない。 現代を切り取るミステリー!
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特設“まとめサイト”もオープンしています!
http://book-sp.kodansha.co.jp/yuria/
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出版社からの備考・コメント
※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※書影は制作途中のデザインです。刊行時には変更になる可能性があります。
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
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おすすめコメント
アイドルと小説は、だますことが使命である。 だまされた! 驚いた! 魅せられた!
――中森明夫(作家/アイドル評論家)
本音と建前。ネット社会。 みんな誰しもが抱いたことのある悪の部分が描かれている。 最後の後味の悪さに、もう一度読み返したくなりました。
――橋本愛奈(元「チャオ ベッラ チンクエッティ」)
読後、呆然――メフィスト賞一次選考でこの作品を初めて読んだときの私の心理状態です。長く続きました。仕事が手につかず、帰宅してしまいました。デビューしてほしいと思いました。担当編集としてこれ以上語ることは控えます(本当は多くを語りたいですが……)。皆さん、ぜひ読んでください!
――担当編集者より
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784065177167 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
180ページ、1行目で、時が止まった。驚き過ぎて、1度ページを閉じてしまった。そしてそのあとすぐに走る戦慄。恐ろしいくらいに見事に騙された。
地下アイドルの苦悩や、SNSが炎上していく様がリアルなのと、「炎上した地下アイドルと、SNSで精神的に追い詰めていくアンチ」この構図がアイドルになにか起こるよ、起こるよと、始終ドキドキさせっぱなしで、ページをめくる手がとまらない。唯一止まったのが、180ページの1行目だ。このオチはずるい!!でもまだページは残っている。と、希望を持って終わりまで読むが、木っ端微塵に絶望させられる。この後味の悪さが、気持ちがいい。
大人に搾取される低年齢化したアイドル候補生達の
心に渦巻く若さゆえの割り切れなさや、やりきれなさ。匿名性が最大の特徴のSNSを発端にして起きる事件。
ほんのちょっとの悪意からバタフライエフェクトの様に広がっていく狂気。
今この瞬間にも起こりうる身近な怖さがありました。
作中でだれかの言っていた「ファンはアイドルに対して求めるものを各々が再度考えよう」といった主旨のセリフが印象的でした。
個人的にはラストはもう少し書ききって欲しかったなと思います。
第61回メフィスト賞受賞作
地下アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」。
センターの青山柚莉愛のが画生配信の後に血を吐いて倒れた。
最後に現れたのは #柚莉愛とかくれんぼ の文字。
SNSで意図的に作成される炎上、ファンの暴走。
青山柚莉愛は高校生だが、彼女でさえ自分の年齢を気にするは、現在のひずみか。
作者は女子大生とのことで、世代が近いものでしか描けない現代社会派ミステリ。
読む際は、ぜひ特設サイトも見てほしい。
http://book-sp.kodansha.co.jp/yuria/
「えっ、ちょっと待って。これで終わり?」終わりの数ページを行ったりきたりしてみたけれど、続きはなかった。途中までは、わりと想像した感じで話が進んでいた。でも、この終わり方は想定外。やられた。
売れないアイドルグループでセンターを務める柚莉愛。3人のグループメンバーは、毎日のTwitter更新、定期的な握手会はもちろん、実際には事務所が借りた部屋を使い回して、自宅の部屋という設定で各自、週に一度のリアルタイム動画配信もしている。
そんな中で、売れるためというマネージャーの言葉に従い、血を吐いて倒れて何か事件が起こったかのように見せる狂言の配信を行ってしまった柚莉愛。ファンの気持ちを弄ぶかのようなその行為は、当然のように炎上してしまい…。
SNS上で交わされる悪意、作り出される炎上、さまざま画策。消費される未成年のアイドルたち。作られた笑顔とその裏側。ファンとアイドルのあり方。歪んだ世界をこれでもかと見せられ、その勢いのまま読み進め、そして、撃沈(笑)。このエンディングって、勇気ある終わり方とも言えるかも。
アイドルの現在を的確に書き出した作品。
昨今の、アイドルと学業の両立に悩んで命を絶った方や、ファンのストーカー、暴行問題などを思い出した。アイドルは仕事だけど、子どもと言っていい年齢の方も多く存在する。もっと守れる環境が必要だと切実に思いました。