コゴロシムラ

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刊行日 2019/11/26 | 掲載終了日 2019/11/26

ハッシュタグ:#コゴロシムラ #NetGalleyJP


内容紹介

祟りと因縁が渦巻く、ホラーミステリー
かつて産婆が赤子を何人も殺した村で、 尋常ならざる夜が始まった――。


カメラマンの仁科は、雑誌の取材のため、ライターの原田と山深い神社を訪れた。が、篠突く雨が降る夕暮れ、携帯が繋がらない山道で迷い、おまけに原田は足を捻挫してしまう。ようやく古い民家に辿り着き、老婆の厚意で泊めてもらうことになったが……。
仁科は、コゴロシムラと呼ばれるその村で、出口のない恐怖に晒される。

人間同士の切なさもどかしさを描いて並ぶ者なし、の名手が新境地、ホラーミステリーに挑む!

祟りと因縁が渦巻く、ホラーミステリー
かつて産婆が赤子を何人も殺した村で、 尋常ならざる夜が始まった――。


カメラマンの仁科は、雑誌の取材のため、ライターの原田と山深い神社を訪れた。が、篠突く雨が降る夕暮れ、携帯が繋がらない山道で迷い、おまけに原田は足を捻挫してしまう。ようやく古い民家に辿り着き、老婆の厚意で泊めてもらうことになったが……。
仁科は、コゴロシムラと呼ばれるその村で、出口のない恐怖に...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

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おすすめコメント

木原音瀬さん、新境地のホラーミステリーです。この小説の最大の推しポイントは、冒頭のオカルト的な「謎」が、すべて解明されるところにあります。読まれた方、とにかくラストのネタバレだけは絶対にしないでくださいませ!!

――担当編集者より

木原音瀬さん、新境地のホラーミステリーです。この小説の最大の推しポイントは、冒頭のオカルト的な「謎」が、すべて解明されるところにあります。読まれた方、とにかくラストのネタバレだけは絶対にしないでくださいませ!!

――担当編集者より


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784065170953
本体価格 ¥1,400 (JPY)

NetGalley会員レビュー

主人公の仁科は、雑誌の取材のため神社を訪れる。その帰り、山道で迷い、ようやく古い民家に泊めてもらう。
その村はコゴロシムラと呼ばれていた・・・

謎よりも、作中人物の異形であるがゆえの魅力に取り憑かれる。
純真であり、可憐であり、美しく、異形。
何かに目覚めそうな、怪しい感覚。

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妖しい、少し哀しい自信に広がる先は・・
神社を取材した仁科はある田舎の一軒家を訪れることになる。不慮の事で一晩をそこで過ごすことになった仁科は恐怖体験に見舞われ東京に逃げ帰る。しばらく経ったある日、病院から自分を呼んでいる少年がいることを聞かされるのだが・・
明かされる謎は妖しく、哀しい物語で、経過時間は短いながらもゆったりと流れていくように感じられ、妖しい恐怖感が増していきます。
「知らないことが自信に繋がる」のは正しいのか、本人が決めるとは理屈ではわかるのですが・・
胸にしこりを残すミステリー。

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閉鎖的な村に迷い込んだライターとカメラマン、といういかにもオカルト的なはじまり……なのに、想像以上に「人間」を描いた作品だった。新の無垢さに惹きつけられつつ、「かみさま」として育てられた彼の背景が若干物足りないかな…と。兄やおばあさんとの思い出とかもう少し欲しかった!仁科の「欠損萌え」のくだりとかももっと掘り下げられそうな気が。
全体的にはさくさく読めて、おもしろかったです!題名と冒頭からホラーを期待した人は肩透かしをくらうかも(笑)

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オカルトホラー、震えながら読んだ。
だけど、話が進むほどホラーというよりも「かんぺきな」存在である「かみさま」の謎をときたいと思うようになった。
新、という名前が新しい世界の始まりを予感させる。
彼らの関係のその先が、呪いなのか祝福なのか業なのか。

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呪いよりもある意味恐ろしい真実。
隠されて育った子どもは世の中のことを何も知らない。
閉じられた世界で完璧だった。
だから無邪気で美しくて強い。
その妖しい美しさに、彼はからめとられてしまったのだろう。

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かつて産婆が死産と偽って赤子を何人も殺していた村があり、コゴロシムラと呼ばれていた。その村の祟りと因縁のホラーミステリー。 面白くて一気に読み終えた。教育も受けず狭い範囲のみで生きてきた子にとっては、外の世界の方がおかしいのだろう。無知とは恐ろしいものだ。

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始まりの怪しい雰囲気から一気にホラーの世界へ。ホラーとしては定番の展開であるが、これは怖い。いや典型であるからこそ万人に訴求する恐怖を生み出すのだろう。だが、本作は単にホラー小説では終わらない。謎解き小説でもある。さらに、そこにはどろどろとした人間の欲望とそれと対峙する異形(いけい)の存在を背景とした強烈なテーマが見える。社会性を強く意識した「ムラ」には、見えざる強い同調圧力がある。人と同じであることが安寧を生む。しかし、多かれ少なかれ人はみな違う。その違いを個性と言い切り、強烈な自己肯定感を持てば、人は社会を超越し「神」になれるということか。人間と「神」との境はどこにあるのだろう。そんな問いが目の前に突き付けられるような、切れ味のある良い作品であった。

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序盤は背筋か寒くなるホラーでしたがだんだん話は私がコゴロシムラというタイトルから期待したのとは違う方向へ。それでも真相が気になり一気読みでした。人の悪意が積み重なり被害被った真、新が不憫です。仁科と新たの関係は微笑ましく、これから仁科はいろいろ大変ですね。

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本のタイトルになるほど

表紙の妖艶な人物が、この本のキーとなっています。
著者が新境地のホラーミステリーということで、おどろおどろしい雰囲気が漂う前半と、陰謀めいた謎解きをする後半に分かれます。
神、神社、人間、町、集落、、、点が線につながる。
ラストに向けて解明してくる謎の真実に、どこか悲しく切なくなります。
ネタバレ禁止なので、詳細は言えないもどかしさ。

登場人物も魅力的で、ホラー苦手な方でも一気に読めるとおもいます。

本が好き!倶楽部
せいちゃん

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最初の辺りが怖くて読めるか心配でしたが、読み進めるにつれ恐怖感は解消されました。仁科は本当に面倒見の良い人ですね。新が心を開いて行くのがすごく良かったです。身勝手な大人達でしたが新たは純粋な子供の心のままでいられたから、心壊れる事なくいられたのですね。

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祟り?呪い?「コゴロシムラ」と呼ばれるその村にどんな秘密があるのか…!?怖さと哀しさと美しさが絡み合う新感覚ミステリー

読み始めは、想像したとおりのホラーな展開!!山道、崖崩れで迎えは呼べない、山の中の古い
民家、もうホラー全開100%!!!ぎゃーーっ!!でたー!!!

と思ったら「あれ?そういう展開?」と、いい意味でミステリーに変貌!哀しくも美しい、そして愛おしい、複雑な気持ちになる。
ホラーと聞いて手を出せずにいる方もご心配なく!ミステリー小説として楽しめます。過去の負の産物とこれからの社会のあり方を考えさせられる一面も。ミステリー好きな方におすすめです!

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取材のため訪れた山深い神社。秘湯と呼ばれる温泉宿まで歩くうちに道に迷ったカメラマンの仁科とライターの原田は古い一軒の民家に泊めてもらうことに。なんとも雰囲気のある民家で仁科が出会うのはまさしくオカルトホラー。しかしおどろおどろしさに震えるのもつかの間、章が変わると話は一変、新というある少年をめぐるミステリとなります。幾つか社会的問題を提示し考えさせられるのはいつも通りです。表紙の中村明日美子さんの美しい少年が、本の中ではそのままくるくると動き、本当に愛おしい。こういう育て方もありなのかもと思ってしまうほど。ラストの彼らの行く末に、時間をたっぷりかけて思いを馳せました。余韻を大事にしたい物語でした。

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木原音瀬さんは『吸血鬼と愉快な仲間たち』を読みました。
面白くてまだ続きが出るのを待っているところです。
『コゴロシムラ』はそれとはまた全然違う作品。ホラーの中に妖しさがあり、独特の雰囲気がありました。
こういった作品も書かれるんだという驚きがありました。
しっかり面白かったです。

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主人公の仁科は雑誌の取材中に山で道に迷い古い民家に泊めて貰い、その辺りの村には祠が壊れて以来呪われ、障害を持った子供が多く生まれるようになり、産婆が赤ん坊を殺したことから「コゴロシムラ」と呼ばれるようになったという伝説を耳にする、という何とも妖しいオカルト&ホラー的なぞわぞわする幕開け、そこから話が展開していくミステリーになっている。謎解き自体はさほど珍しくなく予想ができる範囲内だが、木原さんらしいのは新と仁科の関係性と、マイノリティを描いているところかな。異端なものを美しく見せるのがうまく、面白かった。

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日本の土着ホラー独特の湿り気のある禍々しさ。語り口にそんなものを感じて震えながら読み進めたけれど、意外にもしっとりとしたヒューマンストーリーでした。ちりばめられた謎が先へ先へと読者を誘う、優れたリーダビリティ。学校図書室には向かないかも知れませんが個人的にはおすすめしたい物語。

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