いま、翔び立つとき
メリンダ・ゲイツ
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刊行日 2019/11/20 | 掲載終了日 2019/11/20
ハッシュタグ:#いま翔び立つとき #NetGalleyJP
内容紹介
ビル・ゲイツと妻メリンダ・ゲイツが創設し、バフェットの寄付で世界最大となった慈善基金団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団。そのトップを務め、女性の地位向上を最大の目標に掲げるメリンダによる初の著書。アフリカやアジアなどでの家族計画の欠如、男尊女卑のしきたり、虐待文化などを問題視し、女性に活躍の場を与えることこそが世界の繁栄につながると説く。ニューヨークタイムズのベストセラーリストに10週以上登場し、マララ・ユスフザイ、エマ・ワトソンなども推薦している。
初回指定
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784334962333 |
本体価格 | ¥0 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
奮起、決意を促す書。
ゲイツ財団の慈善活動について記されているが、メリンダの視点で「家族計画」「男女平等」「貧困格差」が大きなテーマとなっている。
アメリカ、アフリカ、東南アジアの記述が多く、日本の記述が一点もないことが、逆に日本の置かれた状況がよくも悪くも中間的、傍観者的な位置にいるというのを逆に実感。
賛成、反対を含め自分の意見・意思を確認した結果となった。
すべての生命の価値は等しい
名実ともに世界一の成功者、ビルゲイツの妻であるメリンダゲイツ。
その彼女が唱える女性の社会平等へ、大きな体重をかけた一冊です。
なかなか日本人には理解に苦しむ内容もあります。
世界の一部では今でも女性器切断などの残る文化もあります。
男尊女卑、セクハラ、エイズ、DV…。
そういった歴史や文化と、必死にかつ慎重丁寧に向き合っています。
一部、この本は重く感じられますが、
その負荷のかかった圧がなくなった瞬間、大空を翔び立つ女性の姿を想像できます。
日本人として、夫として、男として、父として、人間として考えさせられた1冊です。
本が好き!倶楽部
せいちゃん
海外の富裕層は何某か社会貢献活動をしている。
この書はビル・ゲイツ氏のパートナー、メリンダ・ゲイツ氏が自ら先頭に立ち女性の解放のために団体を立ち上げた経過がかかれてある。
知ってしまったら見過ごせない。
誰しもそう思うが、実際に行動するところに共感した。
自分には何が出来るんだろうか?
自問自答しながら読んだのは久しぶり。
良書と出会えた。
あのビルゲイツ氏の妻の書いた本。ということで、どんな視点で何?と読み始めたら衝撃である。
人の生き方をとやかく言う立場にないけれども、億万長者の彼女の生き様は、あまりに正しくて、そこがまた羨ましい。
女性であることが理由で教育を受けられない、児童婚をささられる、しかも女性器をせつじょされて。または、奴隷のように働かされ行動を監視される。人としての生き方を全否定されている女性たち。ジェンダーバイアスの壁。
彼女はそれらひとつひとつに向き合い、押し付けるのではなく、意識を変えることからサポートして文化を変えていく。
自分の立場と、他者からどのように見えているのか、みられるのかを自覚した上で。
中高生にも読んで欲しい一冊。
ぜひ、中高生に呼んでほしいメッセージが込められた作品。
ただ、YA向けの読み物として考えたときにはちょっと弱い。表紙の魅力であったり、文章であったり。日本人にとっては慣れない名前が大量に出てきて(それだけでもアレルギー反応を示す中高生は多い)、あの章で出てきた人が後のほうでまた出てきたたときに、それに対するフォローが少ないので、読み進めにくいだろうな、と正直残念に思った。
伝えたいこと、彼女の信念、そしてきちんとデータを示す姿勢などは、飛び立てないでいる女の子や、飛び立つをの邪魔する可能性のある(でもまだそこまでではない)男の子たちにぜひ読んでほしいと思うので、もう少しYA目線に立った本が出るともっと生徒に手に取られやすくなるのに…ともったいなく感じました。
飛び立つのを支える側向けの本、と受け取ればこれで正解なのかとも思いますが。
メリンダ・ゲイツの宗教観もかなりはっきり打ち出されていたけれど、みんながみんなこの姿勢だったら宗教戦争は起こらないだろうに、と思いながら、日本人にとっては、他者の宗教癇に触れる機会にもなるかな、と思いました。そして、ビル・ゲイツってステキな人なんだ、と初めて知りました。