コールセンターガール
增田一志
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刊行日 2019/08/30 | 掲載終了日 2020/01/14
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ハッシュタグ:#コールセンターガール #NetGalleyJP
内容紹介
その男はいつも9時7分に電話を掛けてくる。そしてひとしきりクレームを喚きたてた後、毎日半日も私と世間話をして過ごす。幾月か経ち、この迷惑な男に私は親近感すら覚え始めていた。だが、このクレーマーに毛の生えた、うだつの上がらない昭和やくざだと思っていた男、実は人類の産んだ最強の悪魔だったのだ。そんな奴とお友達になってしまった私に次々と降りかかる災難の嵐。そして驚きの展開と結末が……。きつい、苦しい、でもちょっと楽しいかも。仮フランス装のちょっと凝った装幀の一冊。
文学専攻でありながら理工系に強い筆者ならではの、緻密な文章が魅力的です。専門用語満載の超大作から気軽に読める作品やコミックの脚本まで手がける筆者(2014年、小学館「ゴルゴ13脚本大賞」佳作受賞)。今回はSF風でありながら、謎めいた独特の作品ができあがりました。気軽に読めるコミカルなハードボイルド小説です。
販促プラン
ご注文は、出版社と書店とをダイレクトにつなぐ BookCellarをご利用くださ い。
https://www.bookcellar.jp/
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出版情報
ISBN | 9784799801741 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
面白かったです! コールセンターに毎朝かかってくる、謎のクレーム電話から始まる一大冒険活劇! ページをめくる手を止められず、一気読みしました。
主人公の春代はアラフィフで同世代。あしたのジョーなど当時のアニメも出てきて懐かしかったです。
ハードボイルドではあってもどこかユーモアがあり、人情味も感じられて、寅さんの映画を観ているようでした。
展開にハラハラしても最後はきっと収まるところに収まる、そう思える安心感があり、実際きちんと収まったと思います。
大人が楽しめるエンターテイメント小説として、面白い小説を読みたい方にお勧めします!
コールセンターでクレーマーの対応をさせられる女性のお話
毎日同じ時間にかけてくるクレーマーの専属になってしまって半日も世間話をしてたけど
何故か色んな事件、出来事に巻き込まれていく
最初はヤクザなクレーマーをめぐるドタバタ劇かと思っていけけど
まさかあんな風に広がっていくとは思わなかった
意外性満載のエンターテイメントです
コールセンターという、ある意味人の感情と日々向き合う仕事に従事している主人公。その感情の隙間を見つけて、ある計画が進められていく。
巻き込まれていく彼女は、いつしか受け身ではなく、能動的に動くようになっていくその変化が面白い。
そしてそれは、やはり感情がベースになっているという面にもまた面白さと、作者の仕掛けが。
まるで映画『2001年宇宙の旅』のハルの進化版のようだ。あ!まさかね。なるほど。
気になったあなたはぜひこの本を。
ページをめくる手が止まらないこと請け合います。
久々の一気読み。コールセンターといえば客からのクレームばかり受けるストレスに満ちたお仕事というイメージ。最初は春代さんも徹さんというクレーマーの対応に苦慮している様子だった、が、午前中ずっと世間話ってどうなのよ。だんだん話が大きくなって突拍子もないことも出てくるのに、なんでもありの設定に巻き込まれて楽しんでしまう。そのうち、起こりうることかもしれないと思えてきた。二人のやりとりにほんのりと昭和の香りがするのもまたいい感じでした。
この小説は1話、2話、3話と続きます。
1話での春代のコールセンターガールとしての受け答えが完璧で引き込まれました。
やくざだと思っていた矢吹の正体が1話で明かされます。
思わず「おぉ~っ」と唸ってしまいました。
ここで終われば短編ですが、秀逸な小説です。
2話、3話と進むにつれて、矢吹が暴走します。
風呂敷を広げ過ぎたのではないか??
と思う展開になりました。
とはいえ、矢吹の存在は実際にあるだろうし、
ひょっとするとどこかで現実に起こっているかも知れない。
と思わせる(1話に限りですが)話でした。
私の妹もコールセンター勤務なので、暇で相手をしてほしいために電話してくるクレーマーもいるとは聞いていたが、その後、事態は予想の斜め上をいく急展開。まさかだけどありえないとも言い切れないような。人口知能の暴走は恐ろしいが、情動も学習しうるのか。私はこの話結構楽しめました。
“ガール”はダメでしょ。いろんな意味で。
矢吹徹の正体にびっくり。びっくりしているうちに、事件の規模が広がってゆく。
人工知能“徹”が意思を持つようになる展開がおもしろかった。
「カルチエ」と学習してしまった“徹”。大と小が存在!何度も驚かされました。
コールセンターの人はすごい。毎日誰とも分からない人の話に立ち向かう。およそ、それは苦情であり、仕事とはいえ理不尽な理屈を聞かされたり謝らされたりする、のだと思う。大変な仕事だ。お客様は神様ではない。神様ではないからこそ話さなければならないということか。
残ページが少なくなっていくことに徐々に勿体なさを感じるようになり、読み終わってしまった時の喪失感は計り知れないものがあった。こんな感じを思えたのは久しぶりだ。最初はコールセンターのおばさんとチンピラやくざのクレーマーの話かと思ったが、読んでいくうちに話がどんどん展開して弾けていった。これほど良い意味で期待を裏切ってくれた作品は最近ない。あまりの弾けぶりにリアリティのかけらも感じないが、なんと、作中人物の春代さんもリアリティを感じていない。その感覚が読み手に伝わりそれに染まっていく。だから中途半端なリアリティが持ち込まれると途端につまらなくなってしまう。ばかばかしいほどのリアリティのなさが、本作を面白くしている最大の要素だ。いや面白いのではなく、楽しいのだ。何も考えずに読んでみることをお勧めする。あなたも徹さんロスに浸ることになるだろう。
コールセンター勤務の中年女性と正体不明の暇人クレーマーとの日々の電話が謎の事件に発展しあれよあれよと巻き込まれていく。竹を割った様な主人公の性格とそれ故に繰り広げられるコミカルな会話が非常に面白く、頁を繰る手が進んだ恋愛要素ありのハードボイルド作品
毎日朝9時7分に電話をかけてくるヤ◯ザなクレーマーが私の事を知りすぎている。
同僚が情報を伝えたのか、はたまたストーカーか、それとも・・・
筋良し、キャラ良し、テンポ良し。
主人公がたまにお馬鹿になるのが玉に傷。でもそこが魅力のエンターテイメント!
読み始めは、ただの面倒なクレーマーからの電話を毎日受ける女性の日常がひたすら続く・・・のかと思いきや、気づくとめちゃめちゃ刺激的(すぎる)な日々になっていて、読み進める手が止められなかった。
やっぱり危険な香りのする男は、一度近づいてしまうともう離れられなくなってしまうのね・・・。
人工知能なのに人間味のある徹さんに、私もぞっこんです(笑)
コールセンターに勤める主人公と「困った客」の軽妙な会話をベースに物語が進行する。
平凡なOLである主人公が巻き込まれていく展開は面白く読めた。「困った客」についてのアイディアも面白く、現代的だったが、麻雀のくだりは唐突に感じた。