マンガで読み解く そして日本国憲法は作られた
やまさき 拓味
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刊行日 2019/09/27 | 掲載終了日 2019/10/29
ハッシュタグ:#マンガで読み解くそして日本国憲法は作られた #NetGalleyJP
内容紹介
1947年の憲法施行以来、70年余にして 「改憲」をテーマに国会で議論が始まる。 日本国憲法の制定においては、国内国外の様々な政治的、 社会的な力が働き、その成立過程は複雑である。 ポツダム宣言を受諾して日本は連合国の占領下となるが、 その結果、封建主義的な日本の国家体制の根本にある 大日本帝国憲法(明治憲法)を民主的なものに変革する必然性があった。 そして、その変革の過程は、日本側で考えた憲法改正案が GHQに提出される第一段階と、その提出案を完全却下して GHQが独自に作成した草案に日本側の要望を取り入れて作成した 第二段階に分けることがができる。 本書では、この作成過程を史実に照らし合わせて忠実に再現しながら、 また、今なお完全に解明されていない歴史上の謎を解き明かしながら、 マンガとコラムでわかりやすく解説した。 右翼、左翼といったイデオロギー的な歴史観にとらわれない視点で 多くの文献を基に編集されており、高校生から大人まで楽しめる。
出版社からの備考・コメント
四六版並製
出版情報
ISBN | 9784422300740 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
小中学校で学習して以来はじめて日本国憲法の全条文を読み返した。漫画で描かれているので非常にわかりやすく、憲法の精神を改めて再確認したが、本書の最もインパクトのある所は、憲法作成過程の綱渡り状態ではないだろうか。マッカーサーがいなければ、もしくは、2/26という日付を意識していなければ全く異なる憲法になっていた可能性が大きく、日本の戦後も大きく変わっていただろう。理想を追い求める先人たちの努力を理解したうえで、憲法議論を真摯に行っていくことが非常に大切なことだと思う。
今のうちに読んでおくべき書。
日本国憲法の歴史的成立過程をマンガで詳しく描かれています。
成立過程を生で体験している世代が減りつつあり、折にふれ改憲論議へ持ち込もうとされる今、
これからを生きる我々はどのような思いでこの憲法が成立したのか知っておくべきではないかと感じました。
民間、政府、皇室、GHQ、マッカーサー個人それぞれの立場から描かれており興味深い。
一度提出した案を却下された時に初めて政府は「敗戦」ということを実感したのではないでしょうか?
変えるか変えないかの決定・意思表示は別として、それまでの過程を理解するのはとても重要なことなのではないでしょうか。
●「難しいいえ、とっても読みやすい!」
正直言うと最初みたとき 絵が古臭いなって思ったのですが
読み進めていくと気にならないし、
読み進めていくとすごくわかりやすかった!
そして、ギャグ調の漫画と 線の細い実物画みたいなのを
使い分けているのでリズムがすごく生まれて
それもすらすらと読みやすかった。
間、あいだに、文字ベースのみで解説もあるので
正直テーマ的には難しいテーマだと思っていたのですが
すらすら読めて、はじめて日本国憲法について
触れた気がしました!
良い本だと思います!!
国民は「食べるのに精一杯」で「憲法よりも食糧不足の問題」と描かれているけど、本当にそうだったのかな?ちょっと「国民」舐めてないですか?というのが感想。
憲法改正について『最後に』に「いったい何が問題かを徹底的に議論することこそが最も重要」とあるけど、まず「憲法変えましょう」という前提で「何が問題か」を議論するっておかしくないですか?何か問題があるから改正が必要だという話になるんであって、問題が出てきてないならそもそも改正する必要がない。
そんなこと考えながら読みましたが、「読み物」としては面白かったです。今度は日本国憲法の「誕生」物語ではなく、70年余りの憲法の「人生」物語が読みたい。
日本国憲法が作られた過程がマンガと文字ベースのページで解説されている。文字ベースのページもQ&A形式となっており読みやすい。改憲に関する議論が行われつつある現在、憲法の成立過程や理念を知っておくことは有意義だと思う。
マンガで日本国憲法成立過程が書かれているので、憲法改正(改正、といえるかは結果が出ないとわからないので、改定、くらいがよいのでしょうか)論議がニュースを賑わすなか、何も知らない人の自分の意見を持つ第一歩として読みやすい一冊。
日本国憲法。社会科で教わりましたが、ちゃんと理解していないかもしれないと思い、手に取りました。憲法という難しいテーマですが、だからこそマンガが力を発揮していたと思います。
まんがちゃんという女の子の視点で「憲法って何?」「アメリカからの押し付けなの?」「その時の日本人はどう思ったの?」など追いかけることができました。
マンガで日本国憲法が作られた経緯や、そこに込められた思い、意味を読み解いた後に、実際の日本国憲法を(巻末に掲載)読んでみると、各章の意味がこれまで以上によく理解でき、改めてその重要性を感じています。
「押し付け憲法」といって改憲を主張する人もいますが、果たして簡単に押し付けといってしまっていいのだろうかと考えてしまいます。このように自分で再度考える機会にもなりました。
選挙権を持つ18歳の若いみなさんだけでなく、私のように過去に習ったけどふんわりとイメージだけという方、現在の状況を把握したい方・・・全ての日本人に手に取って欲しいと思いました。
学校の副読本としてもいいと思います。マンガというのがいい意味でハードルを下げてくれるのではないでしょうか。
わかりやすい一冊。ベアテ・シロタさんについて寡聞にして知らなかったが、彼女の取り組みの凄さに、その執念と思いの強さに感動。
そして押し付けられた憲法だと言っている人たちよ、この本を読むと良い。
真の民主主義について、日本のなかから草案として生まれようとしていたことも。GHQの人たちの、もちろんその中には他国との主権争いや何やらがあったにせよ、民主主義の国として生まれ変わらなければならないという強い信念。
天皇の戦争責任問題を各国がどう捉えていたかにも少し触れられる。良書。