漫画家入門
浅野いにお
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刊行日 2019/09/13 | 掲載終了日 2019/10/04
ハッシュタグ:#漫画家入門 #NetGalleyJP
内容紹介
浅野いにおは、文章もすごい。初めてのエッセイ集。
若者を中心に圧倒的な人気を誇る漫画家・浅野いにおによる、初めてのエッセイ集が刊行されます。『漫画家入門』というタイトルとはほど遠い... とも思えるありふれた生活の実態と、その中で見つめた「漫画を描くことについて」が日記形式で淡々と書かれています。著者の作風にも通じる空気感をもつ文章に、web ちくまでの連載時から大きな注目が集まっていました。 浅野いにおがデビューした90 年代、漫画が「ダサい」ものだった時代から、漫画はどのように変わってきたのか。そして漫画の未来について著者はどう考えているのか。漫画が日本を代表する文化となった今、カルチャー論としても必読です。若手漫画家に「なんのために漫画を書いているのか」と問われたとき「漫画を殺すために」と浅野は答えました。その言葉の意味とは。世代を代表する漫画家が書く、時代の空気感をとらえる筆力が存分に発揮された初エッセイ集です。
【抜粋】 なんとはなしに献本された漫画雑誌をパラパラとめくってみると、いずれも漫画としてはよくできているとわかるのだが全然頭に入ってこない。漫画家として大変に矛盾をはらんでいるが、年々フィクションに対する拒否感が強まっている。 漫画より現実のほうが俄然面白いのだ。たとえそれが寝てばかりの生活だとしても。 (本書より)
【目次】 第一章 家を買う (コラム)教習所に通う 第二章 偶然、漫画家になった (コラム)カナダ 第三章 二度目の結婚 (コラム)鶏の唐揚げ 第四章 漫画を殺すために
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784480874023 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
漫画だけでなく、エッセイも最高。
日々の何気ない生活も浅野いにおさんが綴ると1つの物語になる。
淡々とした語り口なのにグサリと刺さる言葉の数々。面白くしようとしないで書いて、この面白さは天才だと思う。
延々と読んでいたくなる日記。
俺なんかでは想像もつかないような意味不明なやっかみや斜め下からのディスが現在進行形なんだろうな。でも、きっちり成功していますからお金も自由も享受しています感がダイレクトに発信されていてそこにまた僕は好感を持った。浅野いにおさん『漫画家入門』を読んで。
一見、ほのぼのとしたなかに不穏さがある日記だった。読みやすかったが、その不穏さばかりが気になった。ねこの名前が「うなぎ」なのがシュール。ゆかちゃんの存在もシュール。
今から10年ぐらい前、マンガ専門店で働いていたときから、私は浅野いにおの名前だけを知っていた。どこか不穏というか、うまく言えない不安さを感じ、浅野いにおのマンガは読まなかったし、今でも読んでいない。だが、今作のこの日記は読んだ。繰り返しになるが、不穏と不安さを感じた。
●「特別じゃないことが特別!」
いやすごい。ん?いや特別なことだったのか
2回目の結婚があったり車の取得があったり、
ネコの病気があったり……
でもそういのって、あまり気付いてないだけで
本当はもっと物語性があるのかもしれないって感じました
そしてこの普段の日常が、無機質ながら
彩豊かに感じるように表現できる浅野さんが好きだ(笑)
未来日記を書くと人生が変わるという
でも日常日記を書いてもだいぶ人生が変わった気がする
みたいなあとがきがありましたが
本当にすごいと思いました。
漫画も好きなのにエッセイもいけるって
うん。楽しい現代の兼好法師!(笑)
一見、ほのぼの淡々としていながら、シュールな作品でした。この何でもないような日常をちょっとした彩りが加わるように書かれた作品にする浅野さんの力を見れた思いがします。
浅野いにお著『漫画家入門』にレビューを書きました。#漫画家入門 #NetGalleyJP