滴水古書堂の名状しがたき事件簿 1

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刊行日 2019/08/05 | 掲載終了日 2019/08/04

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内容紹介

密林では扱っておらず、神保町でも見つからない。弔堂にも京極堂にも置いていない本が――あります。
京極夏彦


大学は卒業したものの、進学も就職も選べなかった「私」こと楠田由宇子。
あるきっかけから、「滴水古書堂」という古本屋の店主の古戸時久と知り合う。古戸は右半身にあたる部分が、なぜか奇怪に蠢き、まさに「名状しがたい」動作をする男だった。さらに、店が取り扱う商品は、漫画やベストセラーなどは一切なく、名前を聞いたこともない人物の全集や手記、書簡のほか、英語やラテン語、さらには謎の言語で題名が書かれた本など、普通の流通から弾き出されたような奇妙なものばかり。訪れる客ももちろん、少ない。
しかし、物静かでトラブルのかけらもない店の空気に不思議な縁を感じた由宇子は働くことにしたのだった。  
そんなある日、古戸を呼び出す一本の電話が店にかかってくる。なんでも、古戸の師匠のような老婆からの依頼だという。由宇子は古戸とともに鎌倉に向かうのだが、それは奇妙な事件のほんの小さな入り口に過ぎなかった。

密林では扱っておらず、神保町でも見つからない。弔堂にも京極堂にも置いていない本が――あります。
京極夏彦


大学は卒業したものの、進学も就職も選べなかった「私」こと楠田由宇子。
あるきっかけから、「滴水古書堂」という古本屋の店主の古戸時久と知り合う。古戸は右半身にあたる部分が、なぜか奇怪に蠢き、まさに「名状しがたい」動作をする男だった。さらに、店が取り扱う商品は、漫画やベストセラーなどは一切なく、名...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。 ※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。 ※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。


おすすめコメント

味付けは極めてビター、読後感も決してスッキリではない。しかし、この世界は放っておけないし、クセになる。そんな、「名状しがたき」小説が誕生しました。うっかり近づくと、今の場所に戻ってこられないかもしれない面白さがあります。どうぞご期待ください。

――担当編集者より

味付けは極めてビター、読後感も決してスッキリではない。しかし、この世界は放っておけないし、クセになる。そんな、「名状しがたき」小説が誕生しました。うっかり近づくと、今の場所に戻ってこられないかもしれない面白さがあります。どうぞご期待ください。

――担当編集者より


出版情報

ISBN 9784065164877
本体価格 ¥1,200 (JPY)

NetGalley会員レビュー

なかなかのスプラッタっぷりで
うへぇーとなりながらも読了しました。
残酷なシーンが多いので好みは分かれると思います。
作品自体は丁寧な描写で思ったよりも本格的な小説だなぁという印象ですが、不思議な出来事や能力に対して、また事件の背景などの説明がないので、いささか書きっぱなし感がいなめないです。
シリーズ物のように色々な事件を通しながらその変も明らかになって行くのかなと今後に期待しています。

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本気で想像すると結構グロい描写や,異形のものとの闘いがエピソードして複数語られます.たしかに題名は「事件簿」なので,それで構わないのかもしれませんが,なぜそうなるのかが示されないので,ちょっと肩透かしを食らった感あり.題名に「1」とついているので,それはこれから語られるのかもしれませんが.

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ミステリー・サスペンスとあるが、探偵ものの類でなく、怪談である。滴水古書堂の店主と心理学専攻で何となく将来を確定しかねたアルバイター「私」の出会う怪異談が連作形式で描かれておる。設定から観ると京極夏彦百鬼夜行シリーズの京極堂を連想するが、本作の滴水古書堂店主古戸時久は事件の解決はしない。永年の修行による特殊能力を身につけているが事件の解決には役立たない。「私」楠田由宇子は空手をよくするが、自分と周りの人間の身を守るのが精一杯で犯人検挙には至らない。まあ、犯人というのもいないが。

怪談といいつつも背筋が凍るというものではなく、血は流れ飛ぶがグロいというほどではい。お手軽に怖い話が並んでいるのでクセになりそう。

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新たな古書譚、登場!
古書堂で働くことになった楠田由宇子は妖しい店主・古戸時久と色んな事件に巻き込まれていく・・。
「一歩踏み違えれば戻ってこれない」妖しい世界に踏み出した楠田のこれからの運命が思いやられます。
中篇「鎖に縛られて」も読みごたえがありましたが、短篇「エリー」がおすすめ。とりあえず孤島への招待状はお断りしましょう・・

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登場人物が個性的なのがいいですね。主人公は空手をやっていたとはいえ強すぎる気がしないでもないですが、、、
ストーリーも小気味よく進み、スリリングな展開もあって一気に読んでしまいました。まだ連載が続いているようなのでそれも早く読みたくなりました。

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父を亡くして以降、積み上げてきたものや維持してきたものが、
何の猶予も容赦もなく、暴力的な形で失われることに怯えている私(楠田由宇子)。
5つの恐ろしい《名伏しがたき》事件。古書店ミステリかと思いきや、ホラー要素 + 怪奇もの、ときどきバイオレンス。
苦手な分野でしたが、由宇子の怯えの原点と書店主:古戸の時々出現する異形:名伏しがたい動作に興味を引かれて一気読みしました。続きがあるようなので楽しみです。
京極先生のお薦めの言葉に引かれました。

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怪談というものではないのだろうけれど、不思議を集めた夏の暑さの中でも少し涼しくなるような話。人の世ではない、けれど人の世に平行してあるだろう人ではない世界。人の業や念が固まってできるのか、欲や歪みがそうさせるのか。

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ミステリーだけど、魔術やしきたりなどの風習に囚われている人々が巻き込まれる事件が怒る、摩訶不思議な世界に引き込まれました。
日本ならではの「しきたり」「風習」が上手く取り入れられています。
読んでいてテレビドラマの「トリック」を彷彿とさせました。
朴訥な古戸の身体に現れる不思議な現象が気になります。
由宇子と古戸の凸凹コンビの今後の活躍に期待します。

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面白かった!
変わった男性とこちらもちょっと変わった女性のコンビで
怪奇な出来事に首を突っ込んで
何とかしているお話
怪奇は怪奇だけどそんなに無理矢理な話ではなく
没頭出来ました。
続編が楽しみです!

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大学を卒業し、この先を決められないでいる主人公。ふとしたことから、古書店の主人と知り合い、そこで働くことになる。最近良くある、お店+ミステリ+ハートウオーミングかと思って、読んだらそうではない。オカルトに分類するのかなあ?特になぞは解かない。ハートウオーミングでは全然ない。古書店の主人の奇妙な趣味に、主人子は付き合わされ、色々な怪異と出会う。

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タイトルから謎解き系かと思ったが、謎解き要素はなく、根本的な解決や真相がはっきりとするわけではないため、モヤッとした感情が残る。グロい描写もあるが、描写は丁寧で展開も早くストーリーに入り込める。個人的にはエピソード3の錆に鳴く猫がオススメ。

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