戦国の教科書
天野 純希/今村翔吾/木下昌輝/澤田瞳子/武川佑/矢野隆/末國善己
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刊行日 2019/07/29 | 掲載終了日 2019/07/28
ハッシュタグ:#戦国の教科書 #NetGalleyJP
内容紹介
小説で楽しく歴史が学べるって本当ですか?
今を代表する6人の人気作家が戦国時代のキーワードを元に短編小説を書き下ろし。
さらに各作品に解説・ブックガイドも。楽しく読んで、楽しく学ぶ。
戦国がもっと好きになる!
【おもな内容】
1限目 下剋上・軍師・・・矢野隆先生(「一時の主」)
2限目 合戦の作法・・・木下昌輝先生(「又左の首取り」)
3限目 海賊・・・天野純希先生(「悪童たちの海」)
4限目 戦国大名と家臣・・・武川佑先生(「鈴籾の子ら」)
5限目 宗教・文化・・・澤田瞳子先生(「蠅」)
6限目 武将の死に様・・・今村翔吾先生(「消滅の流儀」) HR
解説・ブックガイド・・・末國善己先生
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。 ※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
おすすめコメント
「決戦!」シリーズに替わる、別コンセプトのアンソロジーです。
いま最も勢いのある若手歴史作家6人が、短篇を競作しました。
老若男女が楽しめる。
夏休みの娯楽と学習を1冊にまとめた欲張りな教科書です。
「決戦!」シリーズに替わる、別コンセプトのアンソロジーです。
いま最も勢いのある若手歴史作家6人が、短篇を競作しました。
老若男女が楽しめる。
夏休みの娯楽と学習を1冊にまとめた欲張りな教科書です。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784065164907 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
今村翔吾、木下昌輝、澤田瞳子など、人気急上昇中の時代小説作家を揃え、解説とブックガイドも兼ねる歴史小説短編集。
それぞれのテーマに沿った人物や事象を描き、続く解説やブックガイドで、歴史的理解をより深め、また関連する時代小説が数多く紹介されているため、人物や事象が気になったらそこから読み広げることができる。
また作家さんのお試し読みとしても優秀なので、ご贔屓作家の新規開拓も出来ると思います。
それぞれのテーマに沿って語られるお話。有名な人もいれば、あまり知られていない人もいたけれど、一人一人を掘り下げてあるので、知識欲を駆り立てられました。最後の解説とガイドブックも良かった。興味があればさらに広げていける一歩となるのが有難い。もう少し軽い感じなのかなぁ、と思いきや、どれもしっかり歴史小説でした。
豪華。ただひたすらに豪華。短編だけでなく、その後の解説も興味深い。解説中に紹介されている本も非常に興味深い。視点を変えた見方に深さを感じる。過ぎ去ったことを掘り返し、様々に検証し推測し思いをはせる。その面白さ。知らなかったこと、知らずにいた人を知る楽しさを存分に味わえる良書。
教科書と銘打っているだけあって、戦国の世の背景や思想、文化、風俗に至るまでがっつりと読ませてくれる。間にはさまれる解説と、新旧を網羅したブックガイドがまた心憎い。
乱世にと誘う執筆陣の筆は、まだこんな切り口があったのかとフレッシュに驚かせ、酔わせてくれる。天野氏の『悪童たちの海』なんて、ロマン駄々漏れのピカレスク冒険小説だ。
普段歴史小説を読まない人でも楽しめること請け合いの、贅沢な短編集である。
戦国時代とは何であったのか?
戦国の教科書ということだが、贅沢すぎる内容である。各作者の戦国武将や時代への思いが見え、それぞれの描写から絵が浮かんでくる。
『砕け散るのを、刮目して胸に留めよ』の言葉に代表されるように武将たちの最期はドラマチックに描かれやすい。そこには日本人の敗者シンパシーが根強くあるためだ。
平成を過ぎ令和時代に突入した。
当時の武将たちがタイムスリップしたら今の日本に何を見るだろうか?
よくありがちな話だが、そんな思いに身を馳せました。
本が好き!倶楽部
せいちゃん
短編集だが、1つひとつが小粒ながらピリリと良い。読んでいて楽しく、じわじわと後からも効いてくる。
一編毎に解説として史学的な視点と、同じようなテーマの本も取り上げられていてそちらも読みたくなるのがまた良い。
新発田重家を描いた『鈴籾の子ら』。
松永弾正を描いた『生滅の流儀』は、いわゆる教科書には表面しか出てこないけれどそこには実際に生きた人々がいることを実感させてくれる。
血湧き肉躍る『悪童たちの海』『又左の首取り』自分たちの論理と社会との拮抗のバランスのなか生きていった人たち。
自分の道を進む彼らに後戻りは無い。
その爽やかさと軽やかさと共に、人の心の温かさも感じられて良かった。
読んだことのない作家との出会いの場にもなって、得られるものが大きな一冊。
6人の作家の戦国にまつわるアンソロジー。武川佑と矢野隆は初読み。武川佑の「鈴籾の子ら」は無常観をたたえて良い出来でした。本編のベストを進呈します。天野純希, 今村翔吾, 木下昌輝, 澤田瞳子も期待を裏切らない。楽しめた。最近戦国時代とか明治維新とか、乱世にしか興味が湧かないんだよね。それはやっぱり浪漫があるから。こやつらは何時かは俺が天下を取ったるという思いで生きている。閉塞した現代にあっては、それはとても爽快。末國善己の解説とブックガイドは充実しすぎて却って読む気をそがれた。こんなに読めるわけないじゃん。#NetGalleyJP#戦国の教科書
何十年もの読書生活において唯一読まなかったジャンルが戦国時代を扱った歴史小説。
時代背景の複雑さと堅苦しさから、江戸時代以前の物語には興味がなかった。
義務教育でひと通り習ったことしか知らない織田信長や豊臣秀吉は、私にとって入試や定期テストのポイントゲッターでしかなかったが、今回このアンソロジーを読んですっかりはまってしまった!
後世に名を残した者たちは誰から影響を受け、その野望は誰に引き継がれたのか。どこを切り取っても展開される深くて濃い人間ドラマにすっかり魅了された。
この本は時代小説が好きな人は勿論、私のような初心者にとって推しの作家と推しの武将を見つけることが出来る最高のガイドブックである。
ちなみに私のお気に入り作品は「又左の首取」と「消滅の流儀」。
これから松永久秀を中心に色々な時代小説を読んでみたいと思う。
戦国時代を描いた6人の作家による短編と、それぞれの短編に関する解説およびブックガイドという構成。歴史に詳しくないため、想像していたよりも内容が難しかった。戦国の教科書というタイトルだが、内容としては想像していたよりもマニアックな部分に焦点が当たっていた。
個人的には6限目の「消滅の流儀」が良かった。
歴史小説を読むときはつい好きな時代やテーマに偏りがちになってしまうのだけれど、
本書のように1冊の中に戦国時代におけるあらゆるテーマの作品が収録されていると、
新たに興味の対象が広がるなあと楽しく読みました。
一つ一つの作品も短いながらも従来の解釈とはまた一味違う作家それぞれの歴史解釈があってとても面白い。
え!忠臣だと言われえていたあの武将は実は腹の中ではこんなことを考えていたの?
ええ!裏切り者だと思っていたあの武将は実はそうでもなかったんじゃないの?
など目からウロコがいっぱいです。
本書の中でも興味を掻きたてられたものは改めてその人物やテーマに絞って本を探してみようかな。
と思ったら、各作品の末尾には豪華にも解説とブックガイドまであるではないか!
読めば読むほどに、歴史への探究心は広がり、読みたい本が増えていく。