透明なきみの後悔を見抜けない
望月 拓海
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刊行日 2019/07/17 | 掲載終了日 2019/07/17
ハッシュタグ:#透明なきみの後悔を見抜けない #NetGalleyJP
内容紹介
幽霊と、恋はできますか?
静岡書店大賞を『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』で授賞した著者の最新長編、待望の刊行。
あなたは見抜けますか?
彼の秘密、彼女の真実――
世界はめまぐるしく反転する感動の恋愛ミステリー 気がつくと駿府城公園の中央広場にいた。ぼくは――誰なんだ?
記憶を失ったぼくに話しかけてきた、柔らかな雰囲気の大学生、開登。人助けが趣味だという彼と、ぼくは失った過去を探しに出かける。心を苛む焦燥感。そして思い出す。僕は教師で、あの子を助けないと! だが僕の過去には驚きの結末が待っていて……。
本当の自分が見つかる、衝撃と感動が詰まった恋愛ミステリー。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。 ※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
おすすめコメント
『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』でメフィスト賞を受賞しデビューされた望月拓海さん。
同作は、静岡書店大賞にも選出されました。二作目、『顔の見えない僕と嘘つきな君の恋』、 そして本作を静岡三部作として、静岡県を舞台に驚きと感動の恋愛ミステリーを書かれています。
本作は、記憶喪失の男性が静岡市の駿府城公園で気がつくところから物語はスタート。 「おや、また記憶喪失ものかな?」と思いきや……
一筋縄ではいかない大逆転の連続!
最後の最後まで、心を揺さぶられ続ける、衝撃の恋愛ミステリーです!
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784065156018 |
本体価格 | ¥690 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
望月先生の「毎年、記憶を失う彼女の救いかた」が大好きで、今回リクエストさせて頂きました。
人は誰しも、誰かに愛されたい、必要とされたいと思って生きている。そう思いました。
そして開登の優しさはもちろん、タカちゃんの優しさに心が温かくなりました。
愛を求める物語でもあり、自分を許す物語でもあるのかな、と…。
あっという間に読んでしまいました!
紙でも持っていたい1冊ですね。
ページをめくる手が止まらない!
あっと言う間に読了。
目まぐるしく変化するストーリー展開に時間を忘れて没頭してしまいました。
え?え?うそ!の連続で、鳥肌が立つほど感動しました。ユーレイ達とのエピソードも1つ1つ切なくて優しくて。後悔や悔いのない人生を生きるのは中々難しいけれど、自分の精一杯でやりたい事出来たらなと思わせてくれた1冊です。
お話としてはよくできているとは思うのですが,ユーレイが出てくるようなお話は好みではないので,あまり楽しむことができませんでした(あくまで私の問題ですが).どんでん返し的な展開が読めてしまうのは,そのように狙って書いてあるのだとしたら,著者の筆力を感じます.静岡市のことを知っている人は楽しく読めるかもしれません.
後悔が、こんなにも綺麗なものだと
今まで思ったことがなかった。
自分のためにしてきたことが、
気付いたら誰かのためだったり、
誰かのためにしてきたことが
自分のためになることもある。
大切な人に、きちんと気持ちを
伝えたいと思わせてくれる一冊でした。
幽霊の心残りを調べて、成仏させてあげる主人公。短編で、さまざまな幽霊たちに出会っていく。ハートウオーミングで、電車の中なのに涙が出てしまって困った。それぞれの短編も良かったが、結末は予想できなかった!もう1度読み直してみようと思います!大変オススメ‼
相手への想いに溢れた恋愛ミステリ。
ぼくは目覚めた時、記憶がなかったー「なにかしなくちゃ」と不安になっている時、不思議な雰囲気の青年と出会う・・。
連作ミステリかと思いきや後半は怒涛の展開で引き込まれました。
お互いがお互いを想い合う気持ちに溢れ、淡さ・甘さを感じさせます。
出会ってしまった時が「恋」なんでしょうか・・・
後悔のない人生なんてなくて、それに気づかせてくれて、力になってくれる誰か。そんな人に出会う事ができたら、幸せだなと思いました。人の生死、人生には突然思いもよらぬことが起こるもの。この物語は、後悔する前に、悔やまないためにも、本当に自分にとって大切なものは何かと考えるきっかけを与えてくれました。何度も驚かされ、心が震えるようなラストが待ち受ける、たまらなく優しい純愛ミステリー。思わず読み返すとたくさんの繋がる伏線に気づき、切なく、胸いっぱいになりました。
青春の甘酸っぱさとかひたむきさとか青っぽさが気持ちいい。言えなかった思いや隠してた感情を紐解いて伝えられたら楽になれる?最期と思って接することはないけれど、相手に傷を残しそれを悔やむような関わりはしたくない。
連作短編集。
最初の1編を読んで、ああ、この手の話か、と思いましたが、
それだけでは終わらない仕掛けがありました。
ただ、ちょっとフェアではなかったり、設定が雑なところもあったかな。
その人との関係、いまどうなってるのとか。
そこは顔を見て気づかないのとか。
物理法則的に、どういうルールになってるかとか。
結末も賛否のわかれるところでしょう。
作品の雰囲気は好きです。文章もきれい。
タイトルが詩的でいい。
活動を休止してしまったキャラメルボックスに舞台化してほしい。
「透明」はユーレイ(この表記 気になる)は読み始めてすぐに分かったが、
「きみ」が誰を指すのかを見つけられないまま読み進む。
「君の後悔を」「見抜けない」最後まで読んで、ようやく、見抜けなかった後悔が分かった。切ない。
作品名「透明な君の後悔を見抜けない」がいい。二人の気持ちの純粋さが伝わってくる。
彼の秘密、彼女の真実を知るとき、辺りは温かな光に包まれる――。
記憶を失いながらも教え子を助けたいと願う教師、せっかく出会った大切な仲間に意地を張って素直になれない少女、仕事を優先してきた人生で本当に大切なものにこれまで気づいてなかった女性。 人助けが趣味だという開登が出会うのは、心の中にそんなしこりを抱えた人たち。開登はみんなの心を助けることができるのか…?
それぞれの章にミステリー要素があり、切なく感動のストーリー。心の奥にある、忘れている何か、そして後悔とはなんだろう?「後悔のない人生を」とはよく言うけれど、死の間際になった時、一つの後悔もない人などどのくらいいるのだろう?
そして待ち受けるどんでん返しは穏やかであたたかく、感動の物語です。私はラストの可子ちゃんの伏線回収がとても好きでした。
『透明なきみの後悔を見抜けない』...タイトルの意味が後からじんわりと染みてくる。
この本を読んで、ブルースウイルスが主演の映画「シックスセンス」を思い出しました。
最後の最後までしてやられました。
途中まで「あぁ、そうきたか」と思っていたのですが、それも気持ちよく裏切られました。
一つ一つの話がバラバラの様で実は連作短編集の様に繋がっています。
人?助けの様に幽霊に声をかけて話を聞く開登に好感を持ちました。
ミステリーであり青春小説であり、恋愛小説でもあります。
少し不思議な世界に迷い込んだようでした。
私がこの本を読んでみたいと思ったきっかけは静岡書店大賞選出。知っている場所が出てくるかしらという軽い気持ちでした。駿府城公園で記憶を失った状態で目覚め、途方に暮れるぼくに声をかけてきたのは大学生開登。彼と一緒に過去の自分を探すことになりますが…。基本は開登を中心にした連作短編。温かくて悲しくてほろほろ涙がこぼれそうになる短編は最後に大きな展開を見せます。最後まで読むと、ちゃんと伏線がいくつも思い当たる優しい恋愛ミステリでした。タイガということで軽めのものを想像していましたが想像以上に良かった。著者の前2作も是非読んでみたいです。
幽霊と会話ができるカイトは、幽霊の後悔を無くして成仏の手助けをする事を子供の頃から続けている。心温まる短編集かと思ったら、ストーリーは繋がっていました。よく分からなかった部分が、最後の章で全て繋がって感動。全く後悔のない人生なんてないと思うけど、できるだけ悔いのない様に一瞬一瞬を大切に生きていきたいと思った。
幽霊を成仏させるために幽霊助けをする開登。ジャージを着た教師、ダンス仲間と仲直りできな少女、飼い主が見つからない犬。後に残す思いがなくなったら、みんな笑って成仏する。途中、ん?ん?渡思うこと数回。最後まで読むと、その?の意味がすっきりわかる。ちょっと切ない恋愛小説。