亥子ころころ

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刊行日 2019/06/24 | 掲載終了日 2019/06/23

ハッシュタグ:#亥子ころころ #NetGalleyJP


内容紹介

武家出身の職人・治兵衛を主に、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。
全国各地の銘菓を作り、味は絶品、値は手頃と大繁盛だったが、治兵衛が手を痛め、粉をこねるのもままならぬ事態に。不安と苛立ちが募る中、店の前に雲平という男が行き倒れていた。聞けば京より来たらしいが、何か問題を抱えているようで――。

 “思い”のこもった諸国の菓子が、強張った心を解きほぐす。
親子三代で営む菓子舗を舞台に、ゆるぎない人の温もりを紡いだ傑作時代小説!

武家出身の職人・治兵衛を主に、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。
全国各地の銘菓を作り、味は絶品、値は手頃と大繁盛だったが、治兵衛が手を痛め、粉をこねるのもままならぬ事態に。不安と苛立ちが募る中、店の前に雲平という男が行き倒れていた。聞けば京より来たらしいが、何か問題を抱えているようで――。

 “思い”のこもった諸国の菓子が、強張った心を解きほぐす。
親子三代で営む菓子舗を舞台に、...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。

※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。

※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。


おすすめコメント

どんな困難が訪れようとも、常に明るさを忘れず、家族を、人を思いやる――。
美味しそうな和菓子とともに描かれる、温かくも切ない人情の物語に、担当編集にもかかわらず、原稿を読んでいるときからホロリとしてしまいました。
読み味〝絶品〟に仕上がっております。ぜひ、味見してみてください!

――担当編集者より

どんな困難が訪れようとも、常に明るさを忘れず、家族を、人を思いやる――。
美味しそうな和菓子とともに描かれる、温かくも切ない人情の物語に、担当編集にもかかわらず、原稿を読んでいるときからホロリとしてしまいました。
読み味〝絶品〟に仕上がっております。ぜひ、味見してみてください!

――担当編集者より


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784065161203
本体価格 ¥1,450 (JPY)

NetGalley会員レビュー

涙が滲んだ読後。絶対出ていくと思ったのに、まさかの・・・でした。登場人物全員が少し不器用だけど、まっすぐで思いやりに溢れている。そんな人達の関わるお菓子は本当に美味しそう。和菓子を買いに走りたくなります。女心も男心も、とても丁寧に描かれていて、思わずふふ、と笑ってしまったり。みんなのその後を読みたい。お永さんがどちらを選ぶのか、お君が誰と添うのか気になります。

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人の情の温かさが心地よい作品。人間関係を理解するために、シリーズ前作「まるまるの鞠」を読んでおくと、さらに楽しめると思います。地元の銘菓「関の戸」と「なが餅」の登場がうれしかったです。食べたことのある、各地のお菓子が出てくのもこのシリーズの楽しみです。

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西條さんの作品をはじめて読ませて頂きました。本作はプロットがわかりやすく、一方で人の優しさや温かさをところどころ和菓子の絶妙な甘みにのせて伝えてくれます。最近、食べ物を表現するエッセイや小説が多く出ている様に思いますが、伝統の職人芸を下敷きとする芸術品の様な甘味を視覚・臭覚・味覚の面から存分に味わうことができました。その甘味があるからこそ、苦味や渋みも生きてくる。人生にも準える様な感覚で読ませる表現力に”うまさ”を感じました。

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江戸を背景に、美味しい和菓子と職人の矜持、親子の機微がよりあわさって、味わい深い。
前作『まるまるの毬』のエピソードは程よく紹介されているので、この本から読んでも十分に楽しめた。
毎日の当たり前のように続く日常の中で、少しずつすれ違ったり掛け違ったりすることを、心を込めて、頭を使って、丁寧に取り組むことで、もつれた糸をほどいていく。
読み終えた時に気持ち良い感じが残る。と同時に、作中の和菓子をぜひとも味見したくなった。

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日本の特徴としてあげられる1つが四季だ。その四季に合わせた和菓子も特徴としていいのかもしれない。季節の移ろいとともに、そろそろ紫陽花の季節だとか鮎の季節だとか、美しい和菓子を思い浮かべる。自国の文化に興味を持ち、親しみ、味わう。その楽しみ。江戸の人情とともに、菓子の表情も堪能したい。

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時代ものの和菓子屋だったり居酒屋だったりって何故にこんなにそそられるのか!!この作品が続編だとは知らなかったのですが十分堪能させていただきました。どの登場人物も魅力的。和菓子を食べながら前作も読んでみようかな。

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「まるまるの毬(いが)」の続編。手をけがして思うように菓子が作れなくて難儀してる治兵衛の前に、行き倒れの年は40頃の男が現れた。京を出て小田原で路銀をすられたその男雲平は菓子職人で、南星屋を手伝うことに。治兵衛と娘のお永、孫娘のお君の3人で切り盛りしていた南星屋に雲平という新しい風が吹く。治兵衛は雲平の技術に惚れ、お永はなにやら気もそぞろ。前巻同様美味しそうな和菓子の描写に、食べてみたくなりました。安定の食い意地の張った石海(五郎叔父さん)も頼もしく好きです。穏やかに変化していく南星屋。きっと次巻もありますよね。ほっこりできて読後感のいい作品でおすすめです。

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5年ぶりの続編に嬉しい驚き、そして「まるまるの毬」を再読。久しぶりの親子三代で営む「南星屋」は、治兵衛が手を痛め、思う様に仕事が出来ず、不安と苛立ちが募る中、店の前に行き倒れていた雲平を助けたことにより、物語が色々展開していく。菓子職人で自分と似た境遇の雲平に刺激を受けて菓子作りに励む治兵衛は勿論のことお栄やお君も楽しげで、作られる和菓子がどれも美味しそう。でもこの物語の売りは和菓子だけでなく、家族を、人を思いやる「南星屋」一家の心根の優しさだ。美味しくて、ホロリと来る人情話続編は、今度は5年も開けずに読める事を願う。#NetGallery

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人を思う心。
その心さえあれば
日だまりのように暖かく 時には厳しく切なく
それでも 安心できる場所を提供できる。
そんな気持ちになりました。
もっともっと魔法のように作り出される和菓子を
読んでいたかった。
和菓子買います。。。。

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良い!
先が気になって気になって仕方がなかった
面白かったしお菓子も美味しそうだった
これは人に勧めたい一冊です
続編もあると嬉しいけど
これで区切って余韻を楽しむのも良いなぁ
登場人物をもっと掘り下げたらいろんな話が出てきそうで読み応えがあると思う
しっかり作られた本です

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軽やかな風が吹き、なぜか小腹が空いてくる作品。
江戸の和菓子屋を舞台にした連作短編集。
巷で評判の菓子屋を娘・孫娘と切り盛りする菓子職人・治兵衛は、店の前で行き倒れた雲平と出会う。同じ菓子職人である雲平を店に雇いつつ、雲平の探し人・亥之吉の行方を追うのだが・・
江戸の人情・職人気質、侍の窮屈さに触れつつ、登場する和菓子がすずやかで重すぎず、しつこくない甘さが漂い、小腹が空いてくるような感じです。
コンビニでもいって(敷居の低さが当時の和菓子屋といえるかもしれません)饅頭買ってくるか~

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すごく良かった。諸国を回って、修行を積んできた和菓子職人。娘と、孫娘。3人で細々と和菓子店を商っていたが、祖父がてを怪我したために、手伝いを頼むことになる。新たな人物が、家族に入ってくることで、家族の関係も少しずつ変わっていく。

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「あぁ、また南星屋のお菓子に出会えた。嬉しい。」が、まず初めの感想。
治兵衛が作るお菓子のなんとも美味しそうなこと。並んででも食べたい江戸の街の人達の気持ちがよく分かる。食べられて羨ましい。お永、お君の気持ちの良い人柄も加わって、現代に南星屋が現れてくれないかとまで思ってしまう。
今回も甘い菓子の中にピリッと山椒がきいたり、抹茶の苦味が走るように、親子の齟齬や師弟の恩義、夫婦の拘りなどが散りばめられ、ほろりと心温まる中にズシッと心に堪える読み応えある1冊になっていると感じた。
南星屋は新しい職人を加え、まだまだ安泰のようで、続く話を期待したい。

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続編とは知らずに読みましたが、十分楽しめました。登場人物の立ち位置や人間関係、心根、大切に思っていることなどが気張らずに読みとれ、穏やかな気持ちで読み終えることができました。
菓子屋を営みつつ自分の問題、舞い込んでくる難事と向き合っていく店主。それぞれが胸に抱くモヤモヤしていることはありつつも、皆で最後には和菓子でまとめてしまう。日常のかけがえのなさが感じられました。

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時代小説によくある菓子屋のお話です。
小さい菓子屋ながらも、いろいろ問題が起こります。
そこには江戸ならではの人情味あふれる話が連作短編集として書かれています。

主の治兵衛は旅をしながら出会った菓子を丁寧に記しています。
これが菓子帳となって物語の菓子作りに一役かっています。
雲平が江戸に来たいきさつや日々の南星屋の菓子作りが読みどころです。
西條奈加さんは時代小説でシリーズ化になっている作品もあるので、
この本もシリーズ化になるのを期待しています。

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時代ものの和菓子屋だったり居酒屋だったりって本当に楽しい作品ばかりで楽しみです。
「まるまるの毬」続編とは知らずに読みましたが、とても楽しめました。登場人物の人間関係、心根、大切に思っていることなどが気張らずに読みとれ、気持ちよく読み終えることができました。菓子屋を営みつつ自分の問題、舞い込んでくる難事と向き合っていく店主。それぞれが胸に抱くモヤモヤしていることはるが、毎日の日常の生活を大切にしていくことの大切さを感じました。続編を期待します。
#亥子ころころ #NetGalleyJP

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『まるまるの毬』の続編。失踪した親友の亥之吉を探しに江戸へとやってきて南星屋の前で行き倒れていた雲平を助けた治兵衛たち、彼は治兵衛と同じように諸国を渡り歩く菓子職人で、怪我をして思うように菓子作りができなかった治兵衛のため南星屋に助っ人として雇われる。今作では雲平と亥之吉失踪の謎を軸に話が展開し、そこに美味しそうなお菓子の描写とお永さん、お君ちゃんの恋や人情も絡んできて面白かった。また続編が書けそうなラストになっているけど、続きも書かれるのかな?シリーズになるといいな。シリーズものにする場合、内容を忘れる前に続きをお願いしたい!

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江戸時代の創意工夫にあふれた菓子の数々。
まるまるの毬の時にも感じたが、日本人の探究心には本当に感心する。
そしてそんな市井の人々を書かせたら、西条さんは天下一品。
男も女も子どもも老人も、町人も侍も職人も、抱えるものはそれぞれだが、懸命に生きる姿が清々しい。
季節を感じ、見た目と素材でそれを表現する和菓子。
世界に誇れる文化である。

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元は武士だった和菓子職人・治兵衛は、若い頃にあちこちを渡り歩いて修行し学んだ諸国銘菓を作り売る「南星屋」の店主。
手を傷めて難儀していたところにちょうど若い和菓子職人・雲平が転がり込んできた。
雲平は行方知れずになった弟分を探して旅をしていて、それは武家のお家騒動へと繋がる。
連作短編仕立てで大きな謎へと繋がっていく。
ハートウォーミングな家族小説でもあり、ミステリーとしても楽しめる作品。
合間に出てくるさまざまな和菓子がとても美味しそう!

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待望のシリーズ第2弾も南星屋のご近所さんになった気持ちで楽しく読了。美味しそうな和菓子がたくさん登場するところもこの作品の大きな魅力です。和菓子職人失踪の謎解きや南星屋の家族を取り巻く人情物語としてもとても楽しく、早くも第3弾が待ち遠しいです。

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