今昔百鬼拾遺 鬼

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刊行日 2019/04/20 | 掲載終了日 2019/04/22

ハッシュタグ:#今昔百鬼拾遺鬼 #NetGalleyJP


内容紹介

鬼の因縁で斬り殺される血筋の呪い──? 
連続通り魔事件「稀譚月報」記者・中禅寺敦子と女子高生・呉美由紀が解き明かす!

「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。しかも斬り殺されるんだという話でした」
 昭和29年3月、駒沢野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪異と見える事件に不審を覚え解明に乗り出す。
百鬼夜行シリーズ最新作!

鬼の因縁で斬り殺される血筋の呪い──? 
連続通り魔事件「稀譚月報」記者・中禅寺敦子と女子高生・呉美由紀が解き明かす!

「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。しかも斬り殺されるんだという話でした」
 昭和29年3月、駒沢野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784062940351
本体価格 ¥690 (JPY)

NetGalley会員レビュー

『絡新婦の理』の後を舞台にした中編。
ほぼ終盤まで中禅寺敦子と美由紀の会話だけで語られる「連続辻斬り事件」。叙述トリックぽいが、動機は京極節(?)が冴えている。シリーズ好きにおススメ。

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京極堂も関口君も榎さんも話題に上るくらいにしか出てこないけど久しぶりの百鬼夜行シリーズ!!敦っちゃんと美由紀ちゃん活躍してて二人ともかっこ良かった!それぞれお兄さんと榎さんに似てるらしいとか書かれていて思わずにやっとしてしまった。
冒頭から美由紀ちゃんという名前に見覚えあるなあ、絡新婦だっけ?って調べたら当たってた。散々な目にあってるのに相変わらずまっすぐでいい子だなあ。いいコンビになりそう、あの二人。
土方さんと刀の話題が出てきてそういえばヒトごろしはためし読みで合わなくて結局読まなかったなあ、って思ったら、今回のこれ、特設サイトに掲載されてたお話しだから関連があったのかと読了後に納得。
某刀のゲームのおかげであの辺りの刀の知識があったものだから刀に関する話題が出てきたところはついのめりこんでしまった。

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京極節炸裂!
京極堂シリーズのスピンオフともいえる作品。
戦後復興の慌ただしい中起きた連続辻斬り事件。高校生の少女が殺された時点で犯人は捕まります。
その犯人に違和感を持った中禅寺敦子、呉美由紀は事件を調べていくのですが・・・
メインシリーズを読んでいる方からするとあの敦子が、あの美由紀がとなるし、
初めての方もいつの間にかいつの間にか引き込まれること請け合います。
「迚も恐い--」鬼とは?
あの人の「この世には不思議なことなど何もない」との声が聞こえてきそうです。

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久々の京極堂シリーズのメンバー登場で、楽しく読めた。また、京極さんの煙に巻かれてしまった気分。早く本編出してほしい‼

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久々の京極堂シリーズ。本編の方々は話に出てくるだけだけど、文体とか、事件の裏側がじわじわ分かってくる所とか、ああこの感じ…!という感覚があります。また本編を読み返してみたくなりました。

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京極堂シリーズは、その厚さもさることながら、言葉の織り成す巧みな綾も相まって、いつも真剣勝負を挑まれているような心持ちになる。気軽に読めるなどとは到底言えない作品ばかりだ。
今回は、京極堂本人ではなく、その妹中禅寺敦子と連続猟奇殺人事件に巻き込まれた女学生呉美由紀との活躍を描いた作品であり、気軽に読めるボリュームのスピンオフ的な作品である。当然、京極堂や奇想天外な探偵や、陰気な小説家は出てこない。
要所要所に、兄の存在をちらつかせはするものの、雑誌記者と言う職業柄から来る綿密な取材とそれに基づく推理が真相に迫っていく様は、言葉を武器にする兄とは違うアプローチで事件の真相に迫っていく。
やはり、京極作品のこの登場人物たちは、それぞれが枠に納まらないほど個性が豊かであるがために、こう言ったスピンオフ的な作品が生まれるのであろうし、また、誰が主人公であっても、遜色なく楽しめる作品に仕上がるのだろうと思う。
肝心な内容については、ネタバレになるので詳しくは触れられないが、
「え、そんな…それは、迚も恐い」
と思った。

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久々の京極夏彦でしたが、全然変わっていなくてホッとしました。昔ほど惹かれなくなったとはいえ、やはり人を惹きつける作品でした。

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待ってました!百鬼夜行シリーズ!
しかも女の子が活躍!密かに呉美由紀ちゃんお気に入りなので、嬉しいです。
もっともっと読みたい!!

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京極堂の妹敦子と『絡新婦の理』の呉美由紀が関わった、土方歳三縁の鬼の刀を使った連続通り魔殺傷事件、「昭和の辻斬り事件」の謎を解く。
スピンオフ作品なので主要キャラが出てこない分、面白さは多少半減するが後半の畳み掛けるような展開は、京極節炸裂という感じだった。
犯人が分かった時に『迚も恐い』。

早く本編が読みたいです。

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「百鬼夜行」シリーズの番外編。シリーズの主人公「京極堂」の妹で雑誌記者の中禅寺敦子が本作の主人公。
昭和30年ごろの東京が舞台のミステリー。連続辻斬り事件の被害者の少女の友人から相談を受け、敦子は事件を調べ始め・・・

事件の真相は早々に予測がつくのですが、幕末まで遡るその背景は意外な奥行きがあり、人の心に潜む「鬼」の実相は重層的な深み、時代背景を巧みに折り込み、ベタな場面もドライに描き切る、「京極」ワールドに引き込む語りのうまさ、さすがです。

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"迚"は国字である。漢字ではないので白川先生の字通には出てこない。国字は何となく意味合いを感じるものがままあるが、"迚"は”怖い”に良く合っているような気がするのである。辞書などで”とても~ない”と否定的な使い方をするのが一番に出てくる否定的な国字である。

 「今昔百鬼拾遺」はwikiによると、安永10年に刊行された鳥山石燕の妖怪画集である。「画図百鬼夜行」「今昔画図続百鬼」の続編にあたる。

 さて「鬼」である。鬼の土方が使った刀が登場する。物語が進むにつれその来歴が明かされていく。まるで土方の鬼が刀に乗り移り、刀の鬼が人を切らせたかのように思えてくる。しかし、刀は人を切るために作られたものであり、刀が切る人をつくった訳ではない。すべては人の仕業である。鬼ではなく人である。そこが、迚も怖い・・・のである。血の因縁が描かれる。切られる定めにある血筋。しかし、そんな血筋があるわけもなく、単なる偶然である。偶然なのに次々と切られるのが迚も怖い。

 鬼が怖いのでなく、怖いから鬼の登場である。しかし、やはり人間の仕業なので、益々迚も怖いのである。

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恥ずかしながら京極夏彦さん初読みでした。
時代背景が違うため苦手意識が強かったけど、そんなことは全くなく読みやすくあっという間に読了しました。
刀の因縁なのか、それとも妄想なのか、心を鬼に取り憑かれてしまった大切な人を助けたくても助けられなかっただけではなく、その人をなくしてしまうのはとても悲しい。
関わった一人一人の悲しい気持ちがすごく伝わってきて読んでいて辛かったです。
なかなか事実を認めない刑事と、誰よりも正しい意見をしっかり持っている美由紀。そして、真実を知らせるために手を尽くす敦子が、を諭す場面では展開が気になり一気読みでした。
美由紀の言葉、ちゃんと受け止めて考え続ければ、どんなに酷い過去だって、それなりのものになります。必ずなります。
心に響くな。
すごく読みごたえがあり面白かった。
シリーズの最初から読んでみたいです。

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久しぶりの百鬼夜行シリーズが読めて、嬉しいです。登場人物が本編に比べると少ないので、本編を知るファンにはスピンアウト的な楽しみ方ができますし、初めての人には入門として手に取ってもらいやすい作品だと思います。

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