YouTubeの時代
動画は世界をどう変えるか
ケヴィン・アロッカ
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2019/03/04 | 掲載終了日 2019/05/13
ハッシュタグ:#YouTubeの時代 #NetGalleyJP
内容紹介
なぜ見るのをやめられないんだろう?―"世界で一番YouTubeを見ている男"が伝える動画プラットフォームの舞台裏
10億人が利用する動画プラットフォ-ム「YouTube」には毎分400時間の動画がアッロードされている。何気なく誰かが投稿した動画が、シェアされ、リミックスされ、パロディとなり、新たな創造性を触発(感染=ヴァイラル)していくプロセスは、20世紀型のブロードキャストの終焉と全く新しい時代の到来を告げている。YouTubeトレンド分析部門のヘッドマネージャーが歴代バズ動画と拡散プロセスをよみときながら、巨大プラットフォームの成長過程と新しい世代の動画コミュニケーションの今を伝える最前線からのドキュメント。
―WEBでも人でも"つながり"を生みだすものが成功するのだ。
=視ながら読める!QRコード付(136動画)=
プリロール
1―動物園で ― YouTube 最初の動画
2―歌う大統領―オートチューン時代のエンターテイメント
3―リミックス―新たな言葉
4―みんながアーティスト―世界中が「踊ってみた」
5―新しい広告―リアルに、なにより誠実に
6―新しい報道 ―世界が視ている
7―YouTube でお勉強―ネクタイを結ぶとき、コブラをつかむとき
8―ニッチこそが主流 ― マイクラ、モクバン、エレベーター
9―隠された欲求をみたす―耳かき・ささやき(ASMR)・開封動画
10―バイラル動画をつくるには
11―動画が私たちに何をもたらすか
12―ユーチューバーだけじゃない ― 視る人が文化をつくる
エンドカード
販促プラン
店頭販促パネル制作中です。お声がけください。
店頭販促パネル制作中です。お声がけください。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784757103849 |
本体価格 | ¥2,600 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
「キリンの動画を見ようとYouTubeにやってきたはずなのに、3時間後には、トウモロコシを電動ドリルにつけて食べることに挑戦している女性の動画を見ている」だなんて書いてあるから、爆笑。関連動画のフィードという仕組みらしい。
この本の危険なところは欄外にあるQRコードだ。江南スタイルの動画を見ようとYouTubeにいってみたはずなのに、1時間半後にはショッピングモールでピアノを下手に弾く小芝居したあと見事に演奏するムックの動画を見ていた。
ただでさえ大部な本だ。QRコードから飛んだ動画を一つ見たら、間髪入れずに本に戻ること。そうでないと、いつまでたっても読み終われない。#NetgalleyJP
後半は少し真面目に事件の目撃動画だったり、エレベーターの動画が好きな自閉症の仲間ができたりなど、興味深い実例が続く。ASMRという言葉も初めて知った。バイラル動画を作る側に回るのも面白そうだ。
正直なところ、本書のタイトルを見たとき、YouTubeのこれからの活用法を記した本かな、という印象を受けました。
しかし中身はそうではありません。
これまでのYouTubeでバズった動画を中心に、ネットにおける動画が、どんな風に人々の中に浸透していったのか?そして人々は動画に何を求めているのか?
そんなことが、これまでの動画のから推察されている本、というとわかりやすいかもしれません。
そして、とても特徴的なのは、紹介される動画にはすべてQRコードが付されて、手元で即座にスマホから確認できること。
これもまた、ネット動画の「立ち位置」と本書を揃えているようにも思えます。
私たちがこれまで触れてきた動画と言えば、映画やテレビ。
これらは入念に設計されたプロットがあり、作りこまれた映像があります。
逆に言うと、視聴者とはちょっとした距離感があります。
現実世界と、テレビの中のファンタジーとでもいうのでしょうか。
しかし、たとえばYouTubeの動画はもう少し距離が近い。
それらはすべてドキュメンタリー性があり、完全なるフィクションとは思えない立ち位置にいます。
また、人々に参加を促すものであったり、非常に近い位置にあることを本書の中では様々な事例から紐解いているように思います。そういった立ち位置の変化もこれから出てくるのかもしれませんが、ネット動画の動向を見る中で具体的な例を示し、体感しながら著者の視点を知る興味深い一冊だと思います。
知らない人がいないであろうYouTube。ほとんどのものがここで検索できると言っても過言ではないと思う。ありとあらゆる情報が集まり、それを世界中で共有することができる。そのすごさを改めて感じる。
あなたはYouTubeにどのようなイメージを持っているだろうか。
子どものなりたい職業の1つにYouTuberとあると、顔を顰める大人たちの1人だろうか?
もしあなたがそんなイメージとしてYouTubeを捉えているならば、是非この本を手に取って欲しい。(大作なのでなかなか手に取りにくいかもしれない)
世の中の一瞬を切り取ったからこそ、政治的に何かの流れが変わったり、見る者の琴線に触れたり。例えば、米国で起きたヘイトクライムの事実。
YouTubeはコンテンツの1つでありながらもはや、世の中に何かを問う存在として欠かせないものになっているのだ。
そしてまた、文化の一面を担うものとして発表の場としてのYouTube。趣味の何かに参考になるYouTube。
この本はそれらの流れを丁寧に、YouTube側の視点も含めて記されている良書。
じっくり読むのも良いし、本のなかに散りばめられているQRコードを読み取って流れを実際に見ていくのもまた面白い。