アナザーユートピア
「オープンスペース」から都市を考える
槇文彦・真壁智治
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刊行日 2019/02/28 | 掲載終了日 2019/03/31
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内容紹介
日本が誇る世界的建築家、槇文彦氏編著の最新刊!
槇氏の近年でもっとも重要なエッセー「アナザーユートピア」に、分野を超えた17名の論者が応答した一冊。
2020年以降の日本の都市のあり方に一石を投じる!
槇文彦氏は、《代官山ヒルサイドテラス》、NY同時多発テロ跡地に建てられた《4 WTC》をはじめ、ワールドワイドに活躍するだけでなく、近年では新国立競技場問題で議論をリードし注目を浴びました。昨年卒寿を迎えられましたが、なお精力的に活動されております。
槇氏は、エッセー「アナザーユートピア」で、これまでのように「建物」を建てることから都市をつくるのではなく、「オープンスペース」――空き地、原っぱ、広場、路地、道、等――を中心に据え建物・都市をつくることが、人々の賑わい、交流、ひいては幸福な社会をつくるのではないかと主張し、都市・建築分野を超えて、多分野の人に取り組んでほしい課題として問題提起されました。
本書では、槇氏の問題提起を受け、建築家、都市計画家、ランドスケープデザイナー、社会学者、歴史学者、美学者、キュレーター、弁護士といった、さまざまなジャンルで活躍する若手からベテランまでの17人が、それぞれの角度から「オープンスペース」という概念を深め、より善き街や都市をつくるための提案を行いました。
それを受けて、槇氏も、自らの夢を語る、大変感動的なテキストを寄せています。
【執筆者一覧】
青木淳、陣内秀信、広井良典、中島直人、塚本由晴、北山恒、平山洋介、水野祐、手塚貴晴+由比、饗庭伸、福岡孝則、保井美樹、田中元子、泉山塁威、伊藤亜紗、藪前知子
【目次】
巻頭 アナザーユートピ――槇文彦
序論 「アナザーユートピア」への誘い――真壁智治
Ⅰ オープンスペースを考える
1 原っぱの行方――青木淳
2 オープンスペースの空間人類学――陣内秀信
3 オープンスペースとコミュニティ――広井良典
4 都市計画と広場――中島直人
Ⅱ オープンスペースを調べる
5 オーナーシップ、オーサーシップから、メンバーシップへ――塚本由晴
6 都市の「すきま」から考える――北山恒
7 誰のためのオープンスペースか?――平山洋介
8 法の余白、都市の余白――水野祐
Ⅲ オープンスペースをつくる
9 空であること――手塚貴晴・手塚由比
10 空き家・空き地と中動態の設計――饗庭伸
11 都市に変化を起こすグリーンインフラ――福岡孝則
12 オープンスペースを運営するのは誰か?――保井美樹
Ⅳ オープンスペースをつかう
13 100㎡の極小都市「喫茶ランドリー」から――田中元子
14 ストリートは誰のものか?――泉山塁威
15 身体の違いがひらく空間――伊藤亜紗
16 アートとオープンスペース――藪前知子
総論 「オープンスペース」から夢を描く――槇文彦
あとがき――真壁智治
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784757160774 |
本体価格 | ¥2,700 (JPY) |