貌のない貌

梓凪子の捜査報告書

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刊行日 2019/03/20 | 掲載終了日 2019/04/02

ハッシュタグ:#貌のない貌 #NetGalleyJP


内容紹介

ゴッド・オブ・ミステリー島田荘司氏、大推薦!
元警察官にして日本初の女性白バイ隊員の著者による 本格警察小説!

中国政府の影潜む人探しとシェアハウス殺人を
追え、どこまででも。

ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞後第一作
島田荘司氏唸る!
 「凪子の大格闘と涙を見よ。 こんな筆の女流は今いない」

----------------

刑事課強行・盗犯係所属の新人刑事・梓凪子は困惑していた。
持ち込まれた案件は畑違いの人探し。依頼主は中国人・宋鈴玉、なぜか鈴玉の同行者は中国領事館職員・王天佑だった。
国際政治と人情入り交じる不可解な人探しを続けるうちに、天佑への疑いを深める凪子は、背景を探るために尾行を試みるが――。
同時に、発生した連続殺人事件にも関与した凪子は、刑事課と警備課の縄張り争いにも巻き込まれることになる。

国交問題、民泊、シェアハウス――暗部を覗き込んだ先に見えてくる真実に、貌はなかった。 

ゴッド・オブ・ミステリー島田荘司氏、大推薦!
元警察官にして日本初の女性白バイ隊員の著者による 本格警察小説!

中国政府の影潜む人探しとシェアハウス殺人を
追え、どこまででも。

ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞後第一作
島田荘司氏唸る!
 「凪子の大格闘と涙を見よ。 こんな筆の女流は今いない」

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刑事課強行・盗犯係所属の新人刑事・梓凪子は困惑していた。
持...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。


おすすめコメント

島田荘司氏に絶賛されてデビューした元警察官の著者による骨太な警察小説が完成しました!
   
中国政府の暗部や民泊・シェアハウスの黒い影に、“新人刑事”梓凪子が立ち向かいます。
ひりつく展開と衝撃のラストで話題を集めたデビュー作『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』で、「このミステリーがすごい!2018」にもランクインした俊英の実力は本物です……!

どうか一足先に、驚異の新人の現在地を見届けてください!

――担当編集より

島田荘司氏に絶賛されてデビューした元警察官の著者による骨太な警察小説が完成しました!
   
中国政府の暗部や民泊・シェアハウスの黒い影に、“新人刑事”梓凪子が立ち向かいます。
ひりつく展開と衝撃のラストで話題を集めたデビュー作『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』で、「このミステリーがすごい!2018」にもランクインした俊英の実力は本物です……!

どうか一足先に、驚異の新人の現在地を見届けてください!

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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784065150955
本体価格 ¥1,800 (JPY)

NetGalley会員レビュー

「民泊」や「シェアハウス」といった現代的なブームが、欠かせない要素で使われていました。
このような事件が現実に起きてもおかしくない…という気配を感じました。

新人刑事の梓凪子が、ひたむきに事件を追っていく中、浮かび上がってくる悪意。
仮面の裏に隠れている「貌」に唖然としました。

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これは面白い!地味な幕開けのマンハントものかと思いながら読み進むと、暗転した舞台が明るくなった時に全く違った場面を描き出しているように背負い投げを食らう。「え~、なにこれ?」から「えっ、そうなるのか!」という変化が楽しい。大変うまく構成されており、絶妙のバランスで伏線が配置されている。こういう作品が読みたいという見本のような作品だ。
 また、キャラクターがいい感じなのだ。あまり深みがあるほどの書き込みではないが、端々に「ちょっといい感じ」が感じられる。確かに「そんなことってあるの?」というような部分はあるが、あまり気にならない。世界観が上手く作れているからだろう。元警察官である著者の経歴がものをいっているとは思うが、その経験を小説に変える筆力には恐れ入った。麻見和史の十一係シリーズを始めて読んだ時の感じに似ている。この作家きっと売れるぞ!

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なかなかの読み応えでした。中盤までは展開がゆっくりな気がしてページもなかなか進みませんでしたが、後半さしかかる頃から一気読み。主人公が無難な感じで行くのかと思いきや、しっかり自己主張もあり、悩みつつ、若干恋も挟みながら真相に迫る様子は頼もしかったです。終盤の格闘シーンはスピード感も臨場感もあってページをめくる手が止まらない。そんな酷い目に遭いながらも「この年齢の人たちに優しくできるのか」と思うあたり、殺伐としたなかで優しい人だな、とほっと出来た瞬間でした。面白かったです。

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善意に紛れ込んだ悪意がもたらすものとは?
新人刑事・梓凪子は先輩・島尾倫平と中国人夫婦の失踪事件の捜査にあたる。捜査を手伝おうとする中国領事館員に不信を抱きながらも手掛かりを追ううちに、いつしか同時期に発生していた連続殺人事件と交差するのだが・・
善意で友達・恋人・家族でもない赤の他人と生活を共にする「シェアハウス」、善意で個人宅を貸し出す「民泊」と最近よく耳にするテーマが散りばめられています。
新人刑事の色んなことを学ぼうと奮闘する清々しさに対し、「善意」という薄い仮面を被った犯人の底意地知れない怖さが際立ちます。
二つの事件の交差に若干強引さはあるものの、警察内部での力関係はリアルに感じられます。
主人公梓凪子の成長と同様に、シリーズがどう成長していくか楽しみです。

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なるほど、そう来たか。途中から、もしやとは思ったけど、まさかそこまでとは......。
刑事課に配属されて張り切っている梓凪子の、真っ直ぐで青臭い頑張りようが眩しい。厳しくも温かい島尾主任もいい先輩だ。それに応えるように自ら進化すべく粘り強く捜査にあたる梓には、国体に出たほどの体育会系の逞しさが感じられる。タイトルに顔ではなく貌を使ったあたり、外見からはわからない貌のことを指すのだろうか。ともあれ、梓凪子は事件を通して確実に成長したと思う。

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先輩刑事の島尾と失踪した中国人夫婦を捜索する新米刑事の梓凪子、
時期を同じくして管轄内で起きた連続殺人事件。
まったく無関係だと思われた二つの事件は捜査をすすめるうちに交差してゆき・・・。
犯人たちの隠れた裏の「貌」を知ったとき、人の表の顔がいかに薄っぺらいものかを知る。


前作『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』の衝撃のラストが印象的で、
あの続きが!?と勇んで読み始めてみれば、今回は梓凪子の新人時代のお話でした。

前作では擦れた怖いものなしの女探偵という風だったけれど、今回は初々しさ全開で
あの梓凪子にこんな可愛らしい時期があったのかとニヤけてしまいました。

だけど、新人の頃からその事件解決への執念と負けん気の強さ、
ここぞというときに突っ込んでゆく猪突猛進っぷりは変わりませんでした。

こうして色々な事件を解決し、修羅場を乗り越えて刑事としての経験値を積み上げてゆき、
可愛げが失われてゆく代わりに今の逞しい梓凪子が出来上がったのですね(笑)

まだまだ前作の後の展開も気になることですし、
これからも梓凪子のシリーズを追いかけていきたいと思います!

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新人の刑事が主人公ということで
上司との関係、捜査本部での位置
結構大きなミスをするが、活躍もする
という安定した進行で話は進んでいきます。

中国からの富裕層が行方不明ということで
刑事課だけでなく警備課、中国領事館も関わってくるあたりは
読み応えがありました。
宋夫妻の訪日目的のどんでん返しはなかなか面白かったです。

シリーズ化されて凪子の刑事としての成長が楽しみです。

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「虚の聖域」で著者の作品が好きになった。さすがに元警察官が描いた警察小説。警察官時代の梓凪子の活躍が非常にリアル。活き活きしている。物語も小説とは思えないくらい真実味があり、とても面白い。

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梓凪子シリーズ第2弾ですが、時系列的にはこちらの方が先で、刑事課に配属されたばかりの頃の話になってます。そのおかげで、前作よりも凪子がフレッシュで、もちろん輝也も生きているし姉の未央子との生々しい喧嘩の場面もなく、警察小説として読みやすかった。不動産業を営む中国人夫妻の失踪、彼らが回っていた観光地から外事が動くような疑惑に発展し、小さな所轄にはそれと同時に連続殺人とみられる事件も発生、この2つの事件を軸に進行し、そっちか!という意外な展開、民泊、シェアハウスという旬な素材の組み合わせもあり面白かった。

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平凡な失踪事件のようだが、相手が中国人旅行者、領事館の職員まで絡んできて、どうも裏がありそう。新米女刑事の主人公は、失踪事件と、同時に起きた殺人事件も絡んできて…

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