マジカルグランマ
柚木麻子
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刊行日 2019/04/05 | 掲載終了日 2019/07/31
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内容紹介
正子は75歳の元女優。携帯電話のCMで再デビューを果たし、順風満帆かと思いきや、ある出来事をきっかけに事務所を解雇され、急遽お金が必要な状況に。周りを巻き込み、逆境を跳ね返す生き方はマジカルグランマ(理想のおばあちゃん)像をぶち壊す!
正子は75歳の元女優。携帯電話のCMで再デビューを果たし、順風満帆かと思いきや、ある出来事をきっかけに事務所を解雇され、急遽お金が必要な状況に。周りを巻き込み、逆境を跳ね返す生き方はマジカルグランマ(理想のおばあちゃん)像をぶち壊す!
出版社からの備考・コメント
続々重版出来! 新帯にて出庫いたします。
<<第161回 直木賞候補作>>
続々重版出来! 新帯にて出庫いたします。
おすすめコメント
柚木さんの作品では『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』などに連なる、女性の強さを描く最新長編。
垣谷美雨『老後の資金がありません』、内館牧子『終わった人』『すぐ死ぬんだから』にも通じる、笑える老境小説です。
ご展開のほど、宜しくお願い申し上げます!!
柚木さんの作品では『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』などに連なる、女性の強さを描く最新長編。
垣谷美雨『老後の資金がありません』、内館牧子『終わった人』『すぐ死ぬんだから』にも通じる、笑える老境小説です。
ご展開のほど、宜しくお願い申し上げます!!
販促プラン
◆新聞広告(朝日新聞ほか)
◆雑誌広告(週刊朝日、AERAほか)
◆各紙誌にてパブリシティ多数予定
◆POPあり
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◆POPあり
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784022516046 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
「マジカルグランマ」って?タイトルの意味がわかるには少し時間がかかったが柚木さんのネーミングセンスはすごい。今回は75歳の正子が主人公。家庭内別居だった映画監督の夫が亡くなりもう一度女優の道を進もうとする。人生経験も思慮深さも持ってはいるのに正子の行動は破天荒だ。「おばあちゃん」という型に嵌められたくない。今だからこそ思うがままに生きたいとひょんなことから同居を始めた杏奈やご近所さんを巻き込んで東京ホラーハウスというお化け屋敷を始める。ここからは一体どこに向かうのかと読む手が止まらない。様々なアイデアに感心しつつ正子が放つ言葉が胸に響く。「だって過去にこだわろうにも未来がないんだもの。」だからこそ今を思い残すことなく生きたいのだ。正子は決して諦めない。
柚木さんの描く女性は河野悦子もアッコさんも年齢を問わず筋が一本通っている。面倒な部分も多いけどね。
柚木さん版「いじわるばあさん」登場。
長谷川町子さんの隠れた名作「いじわるばあさん」がチラチラ頭をよぎりました。
75歳の元女優・柏葉正子は女優として復帰し、人気となりまた落ちていき、また再起を図る。
とアップダウンの激しい物語です。
周りを巻き込んで大騒動を起こし迷惑をかけまくるのだけど、なぜか憎めない。
そこには社会の求める「老人像」に対し、精いっぱい自分の経験・感情を基にしてあらがっていく一人の
人間の姿があります。
SNS、老々介護、ゴミ屋敷、相続問題、孤独疎外感などなど今の社会状況のテーマがふんだんに盛り込まれており
いかにも、自分の今住む隣の町で起こっていそうな状況です。
だけどなぜかやさしい。柚木さんの絶妙な優しさが感じられる逸品です。
女の子っていつまでも強いなぁ、と思います。柚木先生の仕事に恋や人間関係に大忙しの主人公は変わらず、年齢だけが70代になった感じ。人生の厚みや体力の衰えは感じつつも、前向きな気持ちや乙女心を忘れない、ステキな女の子に呆れたり笑ったり、楽しい一冊でした。
こういう人であるべきという世間体をぶち壊して、生きたいように生きるグランマが爽快です。
強さ、弱さ、賢さ、ずる賢さ、可愛さ、可笑しさ…等々、各々普段はひた隠しておきたい女性のうちに秘めてることを、本当はこうだよねと突きつけられてしまうなと柚木さんの作品を読んでいると感じる。
芸能界で生きようと決めた人にはこのくらいのバイタリティがないとダメなんだろうな、と主人公正子さんの困難にぶつかっても何度でも起き上がる姿を見て思った。
柚木さんの作品のなかで一番好きです。
「マジカル~」という言葉を本書で初めて知りました。主人公の正子同様、知ってしまったら今まで気付かなかったことにもどんどん気がつきました。気がつくキッカケになった本書に感謝です!
正子さんが、いろんな意味でパワフルで読んでる内に75歳なんて事を忘れてしまう爽快感でした。
その時その時をどう生きるかをちゃんと自分の頭で考えて、そして有言実行!
いつしか周りの人たちもいきいきしてきて・・日頃のモヤモヤを吹っ飛ばす元気になれる一冊です。
タイトルの意味一深いです。
批判されるのは嫌だし、怖いし、辛い。
でも、批判されるかも知れないから、自分のやりたいことをやめてしまうのは、もっと嫌だし、怖いし、辛い。
自分に正直に、欲求に素直に。誰かの理想にならなくていい。
「(略)切り替えが早いというか、執着がなくて、時々びっくりする。うらやましいよ。私はグズグズして、先に行けないもん」
「だって、過去にこだわろうにも、未来がないんだもの。」
という杏奈とのやり取りが、とても印象的で胸に残ります。
「身も心も丸くなって、家事をきちんとこなして、ホコリ一つ落ちてない清潔な部屋で
休日は朝から手作りパン&手作りジャムを出しちゃうような素敵な中年」
になってる自分なんて、若いころから全然想像できなかったけれど、
何となく、年をとったらみんなそれなりにそうなる、のかななんて。
結局、そんな風には全然なれていない自分。
頑張ろうとすればするほど精神的に不安定になるし、ガワだけは経年劣化して、
でも中身なんてほとんど変わってない。
ガンガンと騒々しい音楽が好きなのも、血まみれになるホラー映画が好きなのも、
派手なメイクをしてオシャレして飲みに行くのも、
掃除が苦手なのも、料理に興味が持てないのも、飽きっぽいのも。
誰かの考えた『素敵』に無理に自分を押し込めなくていい。
ワガママで自分が中心で目立ってないと気が済まなくて、でしゃばりな正子さん。
そんな正子さんの姿は本当にチャーミングで、最高に笑えました。
おばあちゃんにここまで共感できるとは思わなかった!
「おばあちゃんはおばあちゃんという生き物」という、”マジカルグランマ思想”を
植え付けられていた自分にも気づくことが出来ました。
「こういうおばあちゃんになってもいいんだ。私は私のままでいいんだ」って安心感と、
沢山の勇気をくれた正子さんに、心からありがとう!
夫のお別れの会に、ギャルソンのワンピ着て行っちゃう正子さんが大好きです。