ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ

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刊行日 2018/03/23 | 掲載終了日 2019/04/16

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内容紹介

全米ベストセラー、世界30か国で刊行の話題のYA小説

3月13日より映画「ヘイト・ユー・ギブ」も配信決定!


私は立ち上がる。撃たれた友の声になる。

少女の勇気が社会を動かす一歩になる! 衝撃と感動の物語。

ギャングがはびこり、ドラッグが蔓延する黒人街ガーデン・ハイツ。そこで生まれ育った自分と、裕福な白人ばかりの高校に通う自分。それぞれの世界での自分を使い分けて暮らしていた高校生の女の子・スターの日常は、ある夜一変してしまう。

幼なじみの黒人少年・カリルが、白人警官によって射殺されてしまったのだ。スターの眼前で怒った恐ろしい事件は、まるで見えない力に歪められるかのように、真実とは異なって広まっていく。

悩み、怯えながらも、スターは立ち上がる覚悟を決める。カリルの声となるために。


本書は、2009年カルフォルニアで起こった無抵抗の黒人青年を警官が射殺した「オスカー・グラント事件」をヒントに書かれた小説です。

著者アンジー・トーマスのデビュー作でありながら、アメリカで大きな注目を集めた本書は、NYタイムズベストセラー12週連続1位(YA部門)、2017年ボストングローブ・ホーンブック賞フィクション部門受賞、2017年全米図書賞ロングリストなど数々の賞を受賞、さらには、全米で最も影響力のあるティーンにも選ばれたアマンドラ・ステンバーグ主演で映画化もされました。

原タイトルの『The Hate U Give』は、有名ラッパーのトゥパックが入れていたタトゥーThug Life(「The Hate U Gave Lil’ Infacts Fuck Everybody」――子供に与えた憎しみが全てを蝕んでいく――の略)からとったもので、差別によって植え付けられた憎しみが悲しみを生み、それが未来を暗いものにするという、黒人の置かれた悲しい現状を端的に表しています。

現代アメリカに今なお残る、人種間の差別意識を鋭く描き出した衝撃と感動の物語。「分断」がアメリカの、そして世界の問題となっている今だからこそ、ぜひ読んでいただきたい作品です。


2018年10月全米公開の映画「ヘイト・ユー・ギブ」が、2019年3月13日から日本でデジタル配信決定!

http://www.foxjapan.com/hate-u-give-jp

この機会にぜひ、原作邦訳を読んでみてください!


全米ベストセラー、世界30か国で刊行の話題のYA小説

3月13日より映画「ヘイト・ユー・ギブ」も配信決定!


私は立ち上がる。撃たれた友の声になる。

少女の勇気が社会を動かす一歩になる! 衝撃と感動の物語。

ギャングがはびこり、ドラッグが蔓延する黒人街ガーデン・ハイツ。そこで生まれ育った自分と、裕福な白人ばかりの高校に通う自分。それぞれの世界での自分を使い分けて暮らしていた高校生の女の子・スターの日常は、あ...


販促プラン

恐れ入りますが、この作品のネットギャリーでの閲覧は、書店関係者様、図書館関係者様に限らせていただいております。ご了承くださいませ。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784265860432
本体価格 ¥1,700 (JPY)

NetGalley会員レビュー

アメリカの人種差別を題材にしているのに、そのまま日本のスクールカーストにも置き換えられる物語。
 ”なぜかいつも決めるのはヘイリーで、マヤとわたしがそれに従うはめになる。別に好きでこうなったわけじゃない。そういうのって、たいてい自然に決まってしまう”―――そうなんだよ、自分が望んでるわけでもないのにそうしてしまうんだよ、止められないんだよ、止め方がわからないんだよ……共感することばかりで、揺さぶられる。上っ面じゃなくて心の動きにシンクロするから、自分がどんな人間でいたいのか腹の底から考える。
 読んでよかった。

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黒人のコミュニティで起きたある悲劇がこの物語の主題である。日本に住んでいると実感が湧かないが、アメリカの人種間は一言でいえば「断絶」している。奴隷時代から続く怒りや憎しみももちろんあるだろうが、もうお互いに理解することはないといったある種の諦めがアメリカ全体を覆っているのだろう。本書もその例外ではなく、黒人=善、白人=悪のような単純な二元論では説明のつかない、アメリカの「宿痾」が垣間見える。黒人の主人公・スターとその家族や友人たちは皆魅力的で、何気ないやり取りの中に垣間見える愛の深さに、強い憧れを持った。『正しい行いをしていても、うまくいかないときはあるわ。大切なのは、それでも決して正しい行いをやめないことよ』。スターはその言葉通り、勇気を奮い立たせて行動する。その姿に、魂を揺さぶられるような感動を覚え、何度も涙しそうになる。彼女はアメリカの暗闇をも照らす一筋の光、まさに「スター」と言っていいだろう。この物語の示唆するところはとてつもなく深く、そして重い課題ではあるのだが、流行に敏感なティーンであるスターと、そのボーイフレンド・クリスとの等身大のラブコメディとして読んでも面白い、出色の一冊である。

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これだけ黒人家庭を内輪から描いた小説を読んだのは初めてだと思う。日常的なパーティーやドラッグ、16歳で車を運転できる。生活圏が危険でいっぱいなことが様々なエピソードからわかる。それ以上に気をつけなければいけないのは、警察に捕まった時の対応だ。手は見えるところに出して、急に動いちゃいけない。守らないと命はない。まさかと思うけどほんとに命はない。殺した警官も罪には問われない。そんな絶望的な状況に抗う少女とその家族たち。恋したり友達と喧嘩したり、温かい家族に囲まれたりの当たり前の日常が、そうじゃない友人たちとの対比で浮き彫りになる。ドラッグや暴力に溺れる親、犠牲になる子どもたち。生きるための選択肢がほとんどない彼らにとって、「正しい」ことは生きることとイコールではない。それでもやはり、声を上げていかなければ変わらない。命がけの勇気を少女に求めなければならない社会、それを支援する白人もいたことが救いだ。

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時々ニュースで見かける類似の事件。
この本はその背景に、同じ目線で迫り語り、そして訴えてくる。

目撃者となってしまった主人公スター。
彼女はまだティーンなのに、これで目の前で友人を2人亡くしているのだ。

住んでいる地域の特色、ドラッグ問題と人種差別。そこのなかでもがく人々。
スターは今までそこからどう距離を置いていたのか、そして何をしていくのか。

言葉を使って、自分が正しいと思うこと、当たり前なのに言えなかったことを発信していくことを決めてからの彼女と、彼女を支える人たちの温かさに救われる。

差別による弾丸によって命を奪われるのと、日常的に差別的な意識からくる発言に封じ込められるのと、何が違っているのか。
知らないでは済まされないことをたくさん、この本は教えてくれる。
これからを生きる人たちにぜひ届けたい一冊。

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