世界を救うまで俺は種族を変えても甦る 1
トライ・リ・トライ
原 雷火
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刊行日 2019/03/05 | 掲載終了日 2019/03/05
ハッシュタグ:#世界を救うまで俺は種族を変えても甦る1 #NetGalleyJP
内容紹介
自分が何者かわからない主人公。
身体は半透明でスライム状。気が付けば薄暗い洞窟の中にいた。
そこに現れた青い猫のような小動物・ナビは彼にゼロという名を与え、冒険を促す。
冒険を始める前にステータスを割り振った結果、ゼロが最初に生まれ変わったのは怪力とタフネスさを有すオークだった。
オークの姿で冒険を始めたゼロは、志半ばで息絶えても何度でも蘇り、時には別種族に転生さえして地下迷宮の奥深くにある「真理に通じる門」を目指すことになる。
不器用でも真摯な心で世界の不条理に抗う。トライ・リ・トライ。
これは絶対にあきらめない男の挑戦の物語。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。
おすすめコメント
モンスター転生、ループものなど設定的な魅力もさることながら、少年マンガ的なアツさもあり、むちゃくちゃ面白いです。
――担当編集者より
モンスター転生、ループものなど設定的な魅力もさることながら、少年マンガ的なアツさもあり、むちゃくちゃ面白いです。
――担当編集者より
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詳細は下記リンクをご参照ください。
https://hon.booklog.jp/present/kodansha-netgalley-20190222
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出版情報
ISBN | 9784065142516 |
本体価格 | ¥1,200 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
重厚な表紙イラストに惹かれ、選択。個人的にタイトルは、『TRyReTRy』のみのほうがより好ましく感じた。
内容はタイトル通りで、当然ながら主人公は複数回斃れてしまい、また、仲間との別離など重い展開も続くのだが、主人公の性格(不器用だが真摯)ゆえか、次にどう乗り越えてくれるのかを読み進めるのが楽しくなってくる。
ただ、「ステータス」や「スキル」など、能力を数字化し、かつ世界観的にも許容されているのは、激しく好き嫌いが分かれるじゃなかろうか。
キャラクターは魅力的。展開的に、2巻以降は別の種族とも共闘するのだろうけど、是非とも今作のヒロインに操を立てていただきたい。
また、要望として、巻末ないし表紙裏などに、各種族の展開やスキル、洞窟内のマップなど、本作の大きな魅力をさらに押し出してほしい。
海外のTCGRPGのような表紙絵がカッコイイ。けど目次を読んで「え?」とギャップに戸惑います。「Try Re Try」というタイトルの方が好きですが、目次と本文を読んだ後だと「世界を救うまで俺は種族を変えても甦る」というタイトルの方が合ってるのかなと。
ストーリーは近年流行りの異世界転生モノ。リトライの度に種族を変える(かもしれない)という点は珍しいですが、記憶保持ループものという点では目新しくないので、シリーズが続く中でどう他作品との違いを出していくのか楽しみです。
タイトル、装丁からしてRPG要素のある本だろうなと予測。こういった本は今まで出会ったことがなかった。
冒険の始まり、洞窟に居る。「ナビ」と呼ばれる青い色の小動物が話しかけてくる。「やぁ、どうやら目覚めたみたいだね」。そこからその世界のルールや説明をしてくれる。「真理に通じる門」を探すため、まず「最果ての街を」目指すことを。
RPGゲーム、ドラクエやFFなんかにハマっことある人にとっては面白い内容。私は正にそちら側の人間だったんでかなり楽しめた。種族やスキル、ポイント振り分けなんかは脳に沁み付いている作業なのでそれだけでワクワクする。ポンと振り分けで「ゼロ」は一点集中型だったが、私なら…と考えるとまたその妄想だけでご飯三杯はいける。順調に成長したり、レアアイテムをゲットしたりすると上がる。そしてあのリトライのシーンがまたリアルに凹む。それが疑似体験出来てまた良い。で、最後の「特殊能力」のあれが最高過ぎてやる気が出る。ゲームがしたくなった。
で、このジョブチェンジ後の話も読みたいんですけど。
ジャンルとしてはいわゆる「異世界転生もの」に入るのだろうが、主人公の素性は一切隠されていて、案内役の「ナビ」に導かれるまま冒険が始まる。このジャンルに欠かせない戦闘シーンは、勢いがある中にも冷静な心理描写が光っており、読み手はまるで自分もそこにいるかのように錯覚する。道中、何度も危険にさらされながらも主人公は順調にレベルを上げ、種族を越えたロマンスもあり、閉ざされた世界の中で人生の成功を積み上げつつあるように見える。だが、主人公の運命は唐突に果てる。手塩にかけて育てたキャラクターを永遠に失ったときのような絶望感が残り、読んでいて決して気分のいいものではない。だが、予定調和を裏切られ続けるうちに、「前世」の記憶だけを頼りに正解のルートを模索する主人公の姿に魅かれ、その後も幾度となく翻弄されながらも読み進める事になる。転生を繰り返してもなお”unknown”な要素は物語の随所に隠されており、読者にとって「やり込み」甲斐のある冒険になることは間違いないだろう。
RPGのようなストーリーは、やはり面白いです。人生をゲームと捉える考え方が好きなので、そのヒントになったりして有難いです!
漫画化にとても期待してます!!