生きものとは何か
世界と自分を知るための生物学
本川達雄
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刊行日 2019/02/05 | 掲載終了日 2019/03/13
ハッシュタグ:#生きものとは何か #NetGalleyJP
内容紹介
ベストセラー『ゾウの時間 ネズミの時間』の著者による生物学入門の決定版!
生物の最大の特徴はなんだろうか? 地球上のあらゆる生物は様々な困難(環境変化や地球変動)に負けず子孫を残そうとしている。生き続けることこそが生物!?
ベストセラー『ゾウの時間 ネズミの時間』の著者による生物学入門の決定版!
生物の最大の特徴はなんだろうか? 地球上のあらゆる生物は様々な困難(環境変化や地球変動)に負けず子孫を残そうとしている。生き続けることこそが生物!?
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784480683441 |
本体価格 | ¥950 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
様々な生物のことを調べていて著者が感じているのは、現代の人間は長生きし過ぎだということです。殆どの生物は、生殖と子育てが終わればそこで寿命が尽きるものです。人間だって、つい数十年前まではそうでした。50年前の日本人なら還暦まで生きれば充分、70歳といえばかなりの長生きでした。
ところが今は、平均寿命が90歳に届くかというところまで来ています。とはいっても、放っておいても生きていける人は一握り。医療や冷暖房など、多くのエネルギーを費やすことによって長寿が作られているのです。
本来なら次の世代のために様々なものを残さなければならないはずの前の世代が、様々な資源を無駄遣いしてしまっているのはマズイだろうと著者はおっしゃっています。
人間という種を保存するということを主に考えるなら、次世代の役に立つことを考え、実行していかなければいけないだろうという意見、ホントにその通りだと思います。
古来、時間が回ると考える民族と、まっすぐに進むと捉える民族とが存在してきた。回転派の代表はインド人。その思想である輪廻転生とは生まれ変わるたびに時間がゼロにリセットされ、そうしながら回り続けていくもので、輪廻の時間には始まりも終わりもない。古代ギリシャ人の回転派だった。日本人もそうだろう。十干十二支も林縁転生も回る時間であるし、昔は縁起の悪いことが続けば元号を改めたが、これも時間をリセットして出直すという思想だろう。(本文より)
もうすぐ元号が変わるわけですが、これによって何かがリセットされるのでしょうか?とにかく拡大、前進ばかり考えてきた日本のやり方を、一度立ち止まって考え直すってことが必要です。
でも、時間が回ると考えない日本人が増えてしまったのではないかという気がしてならないのです。
#生きものとは何か #NetGalleyJP