インソムニア

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刊行日 2019/02/20 | 掲載終了日 2019/02/20

ハッシュタグ:#インソムニア日本ミステリー大賞新人賞 #NetGalleyJP


内容紹介


2017年2月24日、派遣中の自衛隊PKO部隊からNGOの要請により、隊長の葛城以下7名の小隊が「駈け付け警護」で出動。現地の民兵からのロケット弾の攻撃で隊員の三崎は重傷を負い、その後死亡。残った6名は帰還したが、うち1名の女性隊員が帰国後自殺した。

隊員のメンタルヘルス対策を命じられた衛生部の神谷三佐は、上層部に調査委員会の情報を求めるが、拒否される。報告書に書かれていない情報が管理されている──。神谷は自衛隊中央病院の精神科医・相沢倫子と共に、残った5人をカウンセリングする。苦しむ心を抱え、不眠を訴える隊員たち。自殺を図った若林三曹による敵兵を殺したという告白を皮切りに、次々にあかされる戦場での「真実」。それは凄惨を極めたがどれも少しずつ食い違っていた──。

いったい誰が〝真実〟を語っているのか? 底知れぬ闇から浮かび上がる戦慄と驚愕。社会派と本格ミステリーを見事に融合した傑作!


第22回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作(『エンドレス・スリープ』改題)。


2017年2月24日、派遣中の自衛隊PKO部隊からNGOの要請により、隊長の葛城以下7名の小隊が「駈け付け警護」で出動。現地の民兵からのロケット弾の攻撃で隊員の三崎は重傷を負い、その後死亡。残った6名は帰還したが、うち1名の女性隊員が帰国後自殺した。

隊員のメンタルヘルス対策を命じられた衛生部の神谷三佐は、上層部に調査委員会の情報を求めるが、拒否される。報告書に書かれていない情報が管理されている──...


おすすめコメント

2018年、第22回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品。

社会派テーマを最高のミステリーとして描き切った、掛け値なしのおすすめ作品です!

2018年、第22回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品。

社会派テーマを最高のミステリーとして描き切った、掛け値なしのおすすめ作品です!


販促プラン

内容がとにかくいいので、中身を知ってもらえるような売り出し方をしたいです。

参考にしたいので、なるべく多くの方に読んで頂き、ご感想をお聞かせいただきたいです。

発売間近!POPとA4ヨコパネルをこのページからダウンロードできます!ぜひご活用ください。


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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784334912697
本体価格 ¥0 (JPY)

NetGalley会員レビュー

「戦力を保有しない」と憲法で宣言している日本で玉虫色の存在となっている「自衛隊」の現実がそこに!
派遣中のPKO部隊が新たに付与された追加任務で武装集団に接触し、一人の隊員が死亡。帰国し騒然とした状況の中で、さらに隊員の中に自殺者が出てしまう。残った隊員にメンタルケアとして接触した神谷三佐は公になっている報告書に矛盾を感じ、遺族のためにも真相を探るのだが・・・
現実の「報告書紛失」問題になぞらえた展開で、「事件発生状況」が生々しく明かされていく。また上層部・政治家の反応もリアルに感じられた。もちろん被害者、被害者遺族を最優先にとする考えは賛成なのだが、真実に蓋をかぶせようとする流れは反発してしまう。これだけネットなどで情報が拡散されている今、我々はそれほど真実を受け止められないのだろうかと思ってしまった。
我々が目を背け続けている事実がそこにある、社会派ミステリー。

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一気にPKO派遣部隊のアフリカの世界に入り込みました!・・・PKO派遣、駆けつけ警護で、自衛隊、葛城隊長以下6名が音信不明医師団車両の探索要求に出発する。そこで反政府組織に襲撃された。その後、保護され帰国するが、隊員達は自殺、不眠など呪いとも言うべき状況に陥る。現地で襲撃以後、彼らがどうなったのか、ハッキリしないまま、真実が最終明らかになる!・・・襲撃されたのは、訪れた村の要求だったのか.
.政治家の考えるPKO派遣通りに、現地で事が進むわけもなく、自衛隊の置かれた状況を問題提起するだけではなく、アフリカの異常な村の実態を浮き彫りにしたミステリーでした。やっぱり、女は狙われるのか・・・・・・かなり入り込みました!楽しめた!

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誰が何を隠しているのか。そこで何が起こったのか。各隊員の証言によって少しずつ明らかになっていく真実。
PKO活動と駆けつけ警護。このテーマに真正面から向き合い、ミステリとして見事に成立させた作品。ぐいぐい読まされた。
善悪ではなく、そこにある凄惨な事実という描き方もとても好感が持てる。
社会派ミステリとしての問題提起も充分かと。
ただ、葛城の苦悩と、紛争、戦争における悲惨さがそこまで伝わってこなかった。小説、創作だからこそ、その世界を目の当たりにしたときの衝撃と絶望にもっと深く爪痕を残して欲しい。

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自衛隊の海外派遣で起こった事件とその真相を巡る社会派ミステリー!

隊員たちの話で少しずつ明らかになっていく現地での出来事は壮絶で目を背けたくなる。でも読みながらもどこかに感じる違和感。いったい何が真実なの?国家は、そして隊員たちは何を隠しているの?真相が気になって気になって私が【インソムニア】になりそうでした!

ミステリー小説である一方で、安保法案や憲法改正などへの問題提起のようでもあり、また人間の強さと弱さを目の当たりにするドキュメンタリーのようでもある。真実を知ることは、本当に必要なのか?2重3重に驚かされ、そして終章、とんでもないものを投げつけられその衝撃と余波で、やはり【インソムニア】になるおそれがあるのでご注意を…!

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緊迫した場面から始まったので、緊張して読み進んだが、途中恋愛話が長くて、肩透かし。その後、現地で起こった事件についての真相がだんだん明らかになっていく。その経過がもどかしくて、一気に読みきってしまった。にしても、覚悟して自衛隊に入った割りにはメンタルが弱すぎるのではないだろうか?

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登場人物たちの“死”を持って、物語のパーツをそそくさと片付けていた点が評価できず…………

アーカイブ後のレビュー投稿と相成りました。

次作に期待しています。

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駈け付け警護、PKO、NGO。
恥ずかしながら聞いたことはあるが知らない、その程度の知識で読み始めた。
知らなくても生きてゆけるけれど、私たちはもっと知らなければならない、
知らないでは済まされないと思った。

物語は自衛隊が派遣されるアフリカの内紛地帯での事件から始まる。
NGOの「懸け付け警護」要請により派遣中のPKO部隊からの特別警備小隊に男女7名が選任される。
小隊は現地の民兵から攻撃を受け、1人が死亡し、残り6名も負傷するも、過酷な状況から帰還を果たす。
しかし、帰国後、帰還した元隊員が自殺した。
これをきっかけに帰国した隊員たちのメンタルヘルス対策を命じられた衛生部の神谷は
隊員たちの苦悩と向き合ってゆくうち、この事件に隠蔽された真実があることを知ることになる。
一体、現地で隊員たちの身に何が起きたのか・・・?
事件の衝撃の真相を知り、読後、「インソムニア」の意味を調べて背筋がぞっとした。

政治的な事情から現場の自衛官たちをないがしろにする政府の方針に反吐が出る。
それをスキャンダルとして報道しようとするマスコミにも。
しかし、私たちが知らないだけで、こうしたことは起きている、起きようとしているのかもしれない。

政治に大して興味もなく、ボーッとしているうちに自衛隊の任務には
駆け付け警護という新たな任務が追加されていた。
私たちには政治家を選ぶ権利がある、そこで終わらず、選んだ彼らが
この国をどのように作っていくのか、もっとしっかり視ていかなくてはならない。
そんな当然なことに気付かされた。
ミステリーであると同時にこれからの日本の自衛隊の在り方を問題提起する作品だ。

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派遣先で戦闘に巻き込まれた自衛隊員達の各視点から、少しずつ真実が明らかになっていくが、語られたのは本当に真実なのか?
国を守るための自衛隊が、日本から遠く離れた地へ派遣される矛盾。派遣先で起こった「戦闘」を「事件」と言い換え、隠蔽に奔走する政府。隠蔽体質の日本では、いかにも起こりそう。いや起こっていたのでは、と思わされてゾッとした。
殆どの人が銃を目にすることなく一生を終える日本。そこからいくら想像を逞しくしても、紛争地帯へ派遣される人たちの怖さも不安も本当にはわからない。そこで実際に何があったのかも…。

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海外派遣された自衛隊の小隊が要請に応え駆け付け警護に、しかし地元の民兵の襲撃に遭い三崎が殉職してしまった。帰国した彼らのメンタルヘルスケアとして神谷と精神科医の相沢が1人ずつカウンセリングすることで浮かびあがってくる三崎の殉職の真相とは。玉虫色の法案が通ったことによって実現した駆け付け警護、現実にはここまで悲惨で壮絶なことにはならないかもしれない。でも、似たような状況は起こり得るわけで、決して安全ではない場所に派遣される彼らがどうか無事でと願うしかない。考えさられる、面白いというと語弊があるかもしれないけど面白かった。

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国会の言葉のやり取りでしか知らないから自衛隊の海外派遣について何も知らないのが悲しくなりました。

憲法9条と自衛隊の存在に対する双方の捩れを条文を書き加えることで小さくしようとしているけど事実を言葉の上で矛盾しないようにするのに腐心する内閣とか国会運営にこそ問題がある気がします。

議員を選んだのは私たちなのに文句しか浮かばない戦争放棄と自衛隊が矛盾しないようにするためにはどうしたらいいのかをもっと具体的に発信してくれる人が出てきてくれないですかね。

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