発達障害グレーゾーン

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刊行日 2018/12/27 | 掲載終了日 2019/04/25

ハッシュタグ:#発達障害グレーゾーン姫野adhdasdld #NetGalleyJP


内容紹介

徹底した当事者取材!発達障害“ブーム”の裏で生まれる「グレーゾーン」に迫る

近年、NHKが特集するなど話題になることが多い「大人の発達障害」。 「学生時代は大丈夫だったのに、社会に出たらミスばかりする」 「雑談が苦手で、周りから“空気が読めない人”と言われてしまう」 「衝動的にカッとなったり、一か所にジッとしていられない」 そういった悩みを抱えた人が今、「自分もそうかも?」と専門外来に殺到し、病院によっては数か月待ちという状況すら生まれています。 しかし、発達障害の“傾向”を指摘されながら、正式な“診断”には至らない「グレーゾーン」と呼ばれる人たちが相当数いるのをご存じでしょうか。彼らの多くは「クローズ就労(=会社には隠した状態)」で働き、「家族や友人にもなかなか理解してもらえない」という困難を抱えたまま暮らしています。そして、「自分もそうかも?」と思う人は、かなりの確率でこのグレーゾーンに当てはまる可能性があるのです。

「結局、どんな医者に診てもらったかで発達障害かどうかが決まっちゃう」(当事者談)

今では発達障害に関してさまざまなコンテンツが生まれていますが、グレーゾーン(成人)にフォーカスしたものは、ほぼありませんでした。そこで著者の姫野桂さんは「グレーゾーンを可視化する」という試みを始めます。当事者インタビューや当事者会への参加、精神科医、就労支援団体などへの取材を通じて、グレーゾーンとは何か?なぜこれほどまでに生きづらさを抱えるのか?を解き明かしていきます。 また、本書ではこれまで著者が見聞きした、発達障害の当事者やグレーゾーンの人が実践する「ライフハック」も収録しています。発達障害について知りたい人や、発達障害らしき症状に悩んでいる人にとって、少しでも生活向上のヒントになってくれたらうれしいです。

徹底した当事者取材!発達障害“ブーム”の裏で生まれる「グレーゾーン」に迫る

近年、NHKが特集するなど話題になることが多い「大人の発達障害」。 「学生時代は大丈夫だったのに、社会に出たらミスばかりする」 「雑談が苦手で、周りから“空気が読めない人”と言われてしまう」 「衝動的にカッとなったり、一か所にジッとしていられない」 そういった悩みを抱えた人が今、「自分もそうかも?」と専門外来...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784594081300
本体価格 ¥820 (JPY)

NetGalley会員レビュー

生き抜くためのキーワード「努力」と「期待」

大人の発達障害、それは大人になるまで見過ごされていた障害。
症状は重くないから障害者手帳を取得しているわけではない。でも頑張ってもできないものはできない。
そんな狭間の中で、"普通の人"の社会の中で、ギリギリに生きている人たち。
ただやる気がないだけ
そんなことを言われてしまっても、できないものはできない。

自分を納得させるために、発達障害と診断されたかったと嘆くその日々の苦しみとは!?
人並みにできないことが多く、職を失うかもしれない恐怖と闘う毎日とは!?

読んでいると自分もそうなんじゃないかと思えてくる。グレーゾーンにかかる人はかなり多いのではないか。

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「グレーゾーンの定義はあってないようなもの」
インタビューを受けたASDの精神科医は言う。

一軒目二軒目の医院でグレーであっても、三軒目で“クロ”にも“シロ”にでもなりうる…。

自分は『発達障害』なのではないか?
TVや書籍で聞きかじる度、あなたの生きづらさと照らし合わせていませんか?
思い悩む市井の人々から話を聞き、共感のるつぼで思索する書籍になっています。

◆あなたが発達障害か否か、この書籍が診断を下す訳ではありません。
※ASD コミュニケーション方法が独特であったり、特定分野へのこだわり強い(文中より抜粋)

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最近よく耳にするようになった発達障害とはどのようなものなのか?
という取っ掛かりでリクエストを出した1冊。

読み進んでいるうちに、自分も仕事上で工夫をしてみるものの一向に改善できない悩みを抱えているのはひょっとして……という気分になってきます。
といっても、読み手の白黒を判断するための本というわけではありません。診断のつかないグレーゾーンの状態で、周囲に明かすことなく就労している方たちの声を、いくつか拾い集めたという本となっています。
いろいろと苦労しつつもなんとかごまかしつつやっているという例に感情移入しながら読むことになりましたが、収録されている例以外に、土俵際でなんとか耐えているという方たちもかなり多いんじゃないかと思います。

前述のように自分も少し悩みを抱えている中で、終盤のグレさんたちのライフハック紹介という記事は正直ありがたい情報でした。できるビジネスマンたちのライフハックも興味ありますが、こういうグレさんたちのライフハック情報の集まる場があるといいなぁと思ったので、そういう方向の本がもしあれば読んでみたいですね。

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昨今話題になっている、発達障害。
芸能人などの著名人なども「発達障害」であることを公言しだした人もしばしば。

しかし、発達障害はグラデーションであるために、発達障害認定してもらえない人もいる。
そんなグレーゾーンの人について書かれた本。

ずっと、自分の能力について疑問に持っていた人もいたでしょう。それに対し、診断がついたことで気持ちが楽になるならそれはその人にとっていいことだと思う。でも、診断がついてもつかなかったとしても、一緒に暮らす人や同僚などにとっては「それで?」となってしまうのが正直なところではないかと思う。

この本にはそんな人たちのライフハックや、会社や友人、家族などにどう対処してほしいのかいうことが大事ということが書かれていてグレーゾーンでも、発達障害でも、シロでも「生きづらさ」を感じるどんな立場の人が読んでも役に立つ本だと思う。

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本書はケースとして当事者の手記や自身も当事者の医師へのインタビューなども載っていて、グレーゾーンだからこそのしんどさや抱える悩みを知ることができました。

前の職場でグレーゾーンだと思い当たるスタッフの事が思い出され、
このような本に出会えていたら、理解もでき支援ができたのではないか…
と悔やまれます。

自分がグレーゾーンかもと思う人だけでなく、いろんな人に読んでもらって
グレーゾーンの人を理解できるのではないでしょうか。

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自閉症スペクトラムやADHDや学習障害の当事者やグレーゾーンの人は思ったより多くいるらしい。おそらく脳の気質的要因により、特徴的な傾向や苦手なことがある。まず普通の人が出来ることが自分に出来ないのは、努力不足ではなく、仕方がないことなので自分の状態を受け入れやすくなり、少しづつでも工夫して事態を改善したり、人に助けを求めるモチベーションに繋がる。グレーゾーン同士、気持ちをシェアしあったり、遭遇しがちな困りごとに対処する小さな工夫を披露しあったりするような会もあるし、支援機関もあるので、グレーゾーンも含めた当事者や、まわりの人も一読をお勧めしたい。

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グレーゾーンではない場合真っ白なのか?
きっとそんな人はいない。
多かれ少なかれ、生きづらさを抱えて生きている人がほとんどなのではないだろうか。

と思っても、その生きづらさがずっと違和感として持ったまま生きてきた人たちにとって、診断がつくつかない、ついたとしてもそれによって職場でどう扱われるか等々の悩みが続く。

多様性を認めよう社会になっているようで、その実マルチタスクも求められる社会に進化?してしまったことが、その多様性と相反しているのだと考えさせられた。

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この本を読むと自分もグレさんではないかと思う人があるかもしれない。自分の努力が足りないせいではないと安心できる人もいるだろう。だが、発達障害の診断が出たところで出なかったところで、どうしたら自身を守って生きやすくして行くのかってことは同じ。

「自分に期待しない」「他人に期待しない」「自分は努力する」の三つが大切らしい。自分は2番目でつまづいている。何度か人に裏切られて痛い目をしても人を信じてしまう。そして、嫌なことをされたら関係を切ってしまう。友達になれるのは正直な人だけだ。

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グレーゾーンと思われる人はたくさんいる。教員もある意味発達障害だと話題になることもある。注意力散漫、多動性、衝動性、自閉的傾向、空間認知力…、『普通』でいようと無理をすると身体や精神が悲鳴をあげる。学業における成績は、ある一定のものさしで計られる。仕方のないことだけれど、勉強ができない=ダメな子のレッテルを貼られ、劣等感を抱く子は少なくない。それぞれに得意な方法で導くことができるなら習得出来ることも増えるだろう。ものさしが人それぞれに違うことを分かってはいても変えてあげられないことに自分の力のなさを感じる。

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診断は出ていないが自分は発達障害かもしれないと悩み苦しむ人たちが、どうやってその壁を越えようと頑張ってるのかなどを情報交換している。診断がつかないと、自分の出来ていない部分が甘えや努力不足で片付けられてしまうので辛いよなと思う。 一方で、ここ数年で発達障害がよく取り上げられるようになり自称発達障害も混ざってると思うので、本当に苦しむ人たちが救われますようにと思う。

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大人の発達障害グレーゾーンの話。
大人になると就職をして働かなければならない。
そんな中生きづらさや仕事のし辛さを感じ心が壊れてしまう。実はその原因の根本が発達障害なんてことも!
30歳で成人って考えが凄く好感が持てました!
グレーゾーンであるがゆえの辛さも解りました。

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発達障害があるために社会生活を送るのが大変だったり、家族と上手くやっていけなかったりすることがある。ということが社会的に少しずつ認知されてきましたけど、まだまだ分かってもらえないことが多いのですね。

 はっきり発達障害(クロ)だと認定されてされてしまえば、まだ説明がつくのですが、シロでもクロでもないグレーの状態の人が沢山います。そして、周りの人たちと上手くやっていけないストレスをため込んで生きているのです。

自閉症傾向やASDの人は、もともと自分を客観的に見るのが苦手です。だからセルフチェックしても意味がないわけです。(本文より)

 グレーの人の中にも、ある程度自覚がある人と、全く自覚がない人がいます。ある程度自覚があっても、それを確認するために医療機関を訪れることをためらっている人もいるし、医療機関でグレー判定されてしまう人もいるのです。

 発達障害の人へのインタビューがいくつかあって、それを読んでみると「なまけている」とか「努力が足りない」って言われてしまうことに傷ついている人がホントに多いんだなぁって思います。

 努力などでカバーできる点は確かにあります。自分はこれが苦手なのだと打ち明けて助けてもらうという方法もあります。でも、それをお願いできるような信頼できる人に出会えるかどうかが、大きなポイントであるのも事実です。

 発達障害かどうかに関わらず、誰にだって得意不得意があります。お互いの違いを理解しあうこと、お互いの良いところを重視すること、それができる社会にするのは、わたしたち一人ひとりの心にかかっているんだなと強く思うのでした。

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我が事として読みました。確かに、発達障害グレーゾーンに、自分も属しています。

他の人が「普通」にできることが、かなり頑張らないとできない。雑談、整頓、マルチタスク…。
そもそも「普通」「定型発達」って何だろう、とつくづく思わされました。

当事者の会を知り、たくさんの方が同じような生きづらさを抱えていると知りました。

後半の、グレさんのためのライフハック、実践したいものがたくさんありました。
「どうして?」と問うより「どうやって生きていくか」がポイントなんですね。

「もしかして自分も…」と思われたら、是非ご一読ください。

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本書は多様性という聞こえのいい言葉がいかに生活に根付いていないかを知らしめた1冊である。
テクノロジーの進歩により、人は1人でいくつもの役割をこなせるようになった。人によっては同時に、いつでも、どこにいても。
ただ、そんな超人を「スタンダード」とした瞬間に、そこからはみ出る人が大勢出るのは必定である。はみ出ることは決して努力が足りないわけでも、能力が劣っているわけでもないのに、どうしても劣等感にさいなまれてしまうのだ。
本書では、そんな「非スタンダード」とされた人々の苦労、周りに受け入れてもらうための方策、横のつながりにあふれている。
しかし、私にはそこに大きな課題がひそんでいるように見えてならない。実際、「スタンダード」な人間など存在するのだろうか?いくつものスキルを図示したら、誰しもがどこか突出してどこかへこんでいるものではないのだろうか。
実在しない「スタンダード」いや、「平均的」な人間に近づくことに、どれだけの意味があるのだろう。
我々は自分を含めた全ての人のいびつさを受け容れる度量をもたなくてはならない。
この本を読むと、とかく基準を設け、ガイドラインを示し、画一的な管理をすることが効率的だとされる世の中に疑問を持たざるを得なくなるのである。

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私自身に発達障害の自覚があるので、責められる思いで恐々と読み始めたが、最後には自信と勇気が持てた一冊。

もし、グレーゾーンで思い悩むことがあれば、巻中のライフハックを身につけることが非常に効果的だと思う。

グレーゾーンの私はかつて生産管理の業務に就いていた。自身の能力に落ち込み、多少の失敗や苦労はあったものの、致命的なミスに至らなかったことは、周囲の徹底した教育と訓練、システム化されたルールをコツコツとこなしたからだと、本書を読み改めて感じた。

グレーゾーンのマイナス面は、何とでもカバー出来る。認識して、補えば向上出来ると思う。

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ここ最近、発達障害と言う言葉が認知されてきて、何でもかんでも当てはめる傾向には個人的には抵抗がある。
そもそも発達に凸凹がない人間がいるのだろうか。誰しも得意不得意があって、補い合うために組織や集団があるべきなのではないか、と思うのだ。
本書はグレーゾーンと言われる、診断がされていないけれど、生活のなかで困っている人たちの話だ。
発達障害と言う言葉だけが一人歩きしている現状から、本当の意味で理解されることで、誰もが助け合い、支え合う社会になるためにまずは入門として本書を読むことをお薦めしたい。

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