スケッチブック
供養絵をめぐる物語
ちばるりこ・作 シライシユウコ・絵
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刊行日 2018/11/27 | 掲載終了日 2019/01/11
ハッシュタグ:#スケッチブック #NetGalleyJP
内容紹介
小学5年生の時、ある出来事がきっかけになって、大好きな絵を描くことをやめてしまった紗里奈。6年生の夏休みに、亡き母の故郷である町、遠野を訪れます。 そこで死者を描く不思議な風習「供養絵」と出会い――。
描く人と描かれる人、魂と魂とが共鳴する、ひと夏の再生の物語。 第26回小川未明文学賞大賞受賞作品。
小学5年生の時、ある出来事がきっかけになって、大好きな絵を描くことをやめてしまった紗里奈。6年生の夏休みに、亡き母の故郷である町、遠野を訪れます。 そこで死者を描く不思議な風習「供養絵」と出会い――。
描く人と描かれる人、魂と魂とが共鳴する、ひと夏の再生の物語。 第26回小川未明文学賞大賞受賞作品。
おすすめコメント
【ちばるりこ 著者紹介】
岩手県盛岡市在住。日本福祉大学卒。岩手児童文学の会会員。「ふろむ」同人。本作品で第26回小川未明文学賞大賞を受賞。
【シライシユウコ 著者紹介】
イラストレーター。挿画を担当した主な作品に『ハーモニー』(伊藤計劃・著/早川書房)、「乙女」シリーズ(折原みと・著/ポプラ社)、「名作転生」シリーズ(学研)など。
【ちばるりこ 著者紹介】
岩手県盛岡市在住。日本福祉大学卒。岩手児童文学の会会員。「ふろむ」同人。本作品で第26回小川未明文学賞大賞を受賞。
【シライシユウコ 著者紹介】
イラストレーター。挿画を担当した主な作品に『ハーモニー』(伊藤計劃・著/早川書房)、「乙女」シリーズ(折原みと・著/ポプラ社)、「名作転生」シリーズ(学研)など。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784052049262 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
遠野の供養絵を中心に、中学生の主人公が心を再生していく物語。
亡くなった方を悼み、完成させられなかったその人生を絵の中で遂げさせる供養絵。
それと出会い描くことが主人公の気持ちをもまた生き返らせ、自分を取り戻していく。
早世した母への想いとその母の知らなかった人生、自分の気持ちが鮮やかに読み手に染み渡ってくるのが、とても良かった。
多感な思春期の子どもが読むのにも良さそうだ。
主人公の紗理奈が行く田舎が「遠野」だというのが
ひとつポイントとなっています。
遠野は「遠野物語」にもあるように、少し不思議な空間の様な気がします。
そして「供養絵」
遠野地方には「供養絵額」という本当に
亡くなった方を絵に描いています。
私はこの本で初めて「供養絵」を知りました。
この本にも書かれていますが、大切な人を亡くした家族にとって、
この供養絵は宝物なんだと読んで感じました。
子どもでも大人でも、少し日常から離れて
自分自身を見つめなおすきっかけがある
ということが大切だという事を教えてくれる1冊です。
絵を通して家族とつながる物語。小学校高学年向けです。
実際に「供養絵」というものを見てみたいなあと思いました。
そして遠野に行ってみたい。そして黒いトウモロコシを食べてみたい。
母親を早くに亡くした絵の才のある女の子が主人公。
人の噂や友達関係にダメージを受けたりする日常生活の中、母方の祖母のいる遠野へと···
母の生まれ育った遠野で母のことを知り、供養絵と出会い大きく成長していく、充実感の感じられる素敵な物語でした。
この本で供養絵というものを初めて知りました。
是非高学年に読んでもらいたい本だと思いました。