針と糸
小川 糸
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刊行日 2018/11/16 | 掲載終了日 2018/12/13
ハッシュタグ:#針と糸 #NetGalleyJP
内容紹介
ベルリンで学んだゆとりある生活の知恵と工夫。母親の死で受け入れた辛い過去・・・木の葉のように気ままに、生きることが心から楽しくなるエッセー集。
新聞読者から共感の声、多数!
毎日新聞「日曜くらぶ」連載の書籍化!
【目次】
第1章 日曜日の静けさ・・・ベルリンで生活で知った日曜日(休日)の大切さ、楽しみ方。
第2章 母のこと・・・幼い頃からの母親との確執。母親の死で気づいた愛情。亡くなった後も変化する母への思い、母娘の関係。
第3章 お金をかけずに幸せになる・・・ベルリンの物々交換やペットの飼い方など日本も参考にできそうな知恵と工夫。
第4章 わが家の味・・・味噌や納豆など海外でないものは自分で作る。祖母の思い出の味など。
第5章 双六人生・・・旅や人生について。
おすすめコメント
母と娘の関係についてなど、毎日新聞連載時に読者から反響があった作品です。
ぜひご一読ください。
母と娘の関係についてなど、毎日新聞連載時に読者から反響があった作品です。
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販促プラン
POPとパネルを作成予定です。
何かご意見ありましたらお教えいただけると助かります。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784620325538 |
本体価格 | ¥1,400 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
心の中をさぁっと風が吹き抜けていった気がした。
母との確執。夫と犬とのドイツでの暮らし。小説に込めた想い。
時には私の心の傷に寄り添ってくれた。
時にはあらたな世界の見方を教えてくれた。
言葉はやっぱり心を救ってくれる。
少しだけ、やわらかく広がった心を持って、私も世界をぐるりと見渡したい。
穏やかで暖かい気持ちになりました。
ベルリンと日本での暮らしの日々を記した小川糸さんのエッセイ集です。
小川糸さんの小説を今まで読んできて、笑えたり、感動できたりすることがたくさんあったけど、そこからは、嘘らしさとかいやらしさみたいなものは全然感じられないなと思っていて、それはなんというか、「身から出た錆」ではないけど、でもそんな感じで、「身から出た言葉や文章」だったからなのかなと、読んでいて感じました。
『ツバキ文具店』や『キラキラ共和国』など、温かみほっこりの名手、小川糸さんと、毎週日曜日には、ほとんどの店が休日を取り、家で家族団欒を楽しむ文化のあるドイツ、ベルリン。その相乗効果は凄まじいです。最高のデトックスでした。
小川糸さんの紡ぐ文章は、そっと心に寄り添ってくれる
読んでいるだけでベルリンにいるような感覚を味わえて、ゆったりしたひとときを過ごすことができる至福のエッセイでした。
物事の見通しが良くなったり
胸に刺さる出来事や
心にポッカリ穴が空くこと
自分を信じて突き進んできたこと
そんな風にして 針が通ってきた道を
糸が、合間 愛間を縫い繕って
布は、善く逢いましたねと日々をくるむ
チク タク ちく ちく。
針と糸で 紡いだぬくもりで
そっと包んでくれる本。
ベルリンや日本での暮らしの中の何気ない日常が綴られる。日本食のこと、温泉のこと、ドイツの考え方、飼っている犬の話、そして、母親のこと。
中程を母親との葛藤に割いているが、作者にとっては鎮魂の思いだったのか。他人事ではないので心に染み入る文章だった。
手元に置いて時折ページを繰りたい。そう思わせる1冊でした。