ケイレブ
ハーバードのネイティブ・アメリカン
ジェラルディン・ブルックス
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刊行日 2018/12/08 | 掲載終了日 2019/02/25
ハッシュタグ:#ケイレブ #NetGalleyJP
内容紹介
柴田ひさ子=訳 森本あんり=解題
バラク・オバマ元米国大統領も絶賛し、米国各紙で高く評価された話題書。かつてハーバード大学に在学した先住民の人生を、史実を軸に小説化し、アメリカ社会の抱える闇を浮き彫りにした。著者は2006年にピューリッツァー賞 フィクション部門を受賞し、日本では『古書の来歴』で翻訳ミステリー大賞を受賞。
◆あらすじ
女性に求められていることが「愛される妻になり、息子たちを育てること」であった1660年代のアメリカ。主人公ベサイア・メイフィールドは、マーサ・ヴィ二ヤードのピューリタン開拓民の集落で育った好奇心の強い女の子。12歳のとき、原住民ワンパノアグ族酋長の息子ケイレブと出会い、互いを未知の世界に引き合わせる、強い結びつきを築いた。しかし「異教」であるケイレブとの交流は、秘密にしておかなければなかった。ベサイアの父親はカルヴァン派の牧師で、原住民に宣教しようとしており、ケイレブは古い時代と新しい時代のはざまを乗り切り、牧師養成のために創建されたハーバード大学を卒業した最初のネイティブ・アメリカンになる。史実にインスパイアされた『ケイレブ』は、原住民や女性に不当な扱いをしてきた、当時の不合理なキリスト教信仰の時代に、知識の探求のためにすべてを犠牲にする覚悟をもち、苦しみながらも勇敢に生きた2人の姿を描いた作品。
◆米国の有力紙に掲載された書評
『ケイレブ』ほど 考えさせられ夢中になって読める本はない。最初から最後まで美しい文章で書かれ、ジェラルディン・ブルックスが私たちの世代における極めて柔軟で興味を引かれる作家であることを再確認させられた。――ニューヨーク・タイムズ
ブルックスは、今は「マーサズ・ヴィニヤード」として知られる島で育った牧師の娘の目を通して、初期の植民地時代を抽出して描いてみせた。ベサイアの語りには、17世紀の英語が正確に反映されており、魅力的に彼女の人生を描いている。――ニューヨーカー
想像力のなせる驚くべき業……ブルックスは、ケイレブについて知られる数少ない事実を使い、美しく徹底的に読みやすい物語をつくりあげることに成功した。――ボストン・グローブ
ブルックスは、ベサイアという、多面的で刺激的なキャラクターをつくりあげた。ベサイアの忍耐、控えめな主張、そして自身に手渡されたものを最大限に使い人生をベストなものにしようという生き方は、現代のアメリカ人女性の闘いをも想起させる。――ロサンゼルス・タイムズ
独創的で説得力に満ちた物語……登場人物はリアルで終わりのない精神的な問いに必死に取り組んでいる。――ワシントン・ポスト
◆著者について
ジェラルディン・ブルックス
1955年オーストラリア生まれ。記者として活動後、作家に。2006年発表の“March”(『マーチ家の父――もう一つの若草物語』、武田ランダムハウスジャパン)でピュリッツァー賞、『古書の来歴』(武田ランダムハウスジャパン)で日本翻訳ミステリー大賞受賞。
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注文書のPDFをアップロードしております。注文いただける場合はプリントアウトして当社受注センターまでFAXをお願いいたします。(2018/11/10まで)
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出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784582837919 |
本体価格 | ¥2,800 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
アメリカ開拓時代を少女の目線で追っていく話で、興味深かったです。
簡単に言えば「異文化交流」(征服?)の話だと思うのですが、植民地開拓のためにやってきたイギリス人の少女とネイティブアメリカンの少年という日本人にはあまり馴染みのない設定で、このあとどうなるのか気になりました。
一人称小説なので情景描写が少なく、開拓時代のアメリカの景色を想像しながら読みました。
わたしなどはあまり具体的なイメージが湧かなかったので、挿絵などがあると読みやすいかも……?と思いました。
イギリス人入植者の少女と先住民族の若者の出会いと成長を描いた物語。
宗教的素養の薄い人が大多数で、しかもあまり他民族とあまり出会わない土地に住む
現代の日本人からすると、想像もできない世界が広がる。
当時の女性としての生きづらさ、後発の人々に自分たちが住んでた大地が侵されていく中、
自分たちの世界を広げようと苦闘する先住民族の生きづらさが描かれようとしている。
出会いの部分までしか読めていないが、これから2人にどんな苦難がのしかかり
立ち向かうのか、すごく気になります。
自分が良いと思うものを人に勧めたくなる、というのはわかる。
ある意味宣教師というのはその究極の姿とも言えるだろう。
しかし、ある土地へ乗り込んでその人たちの心の拠り所を、換骨していこうとするのは幸せなことなのか?
では、その変えられた、または変えたように見受けられた人が新しい世界へと出会ったらどうなっていくのか。
この小説は、フィクションの形をとりながら、実在の人をモデルに、その人生と背景を描き出したものだ。
決して遠い話ではない。私たちが傲慢にも文明だと思い込んでいるものに対して、突きつけられるものがあることに気づくのではないか。