雑賀のいくさ姫
天野 純希
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刊行日 2018/11/13 | 掲載終了日 2018/11/13
ハッシュタグ:#雑賀のいくさ姫 #NetGalleyJP
内容紹介
海の上なら、大逆転がある!
織田信長が畿内を席巻しはじめた戦国末期。
イスパニアのイダルゴ(騎士)の家系に生まれたジョアンは、内紛と難破のはてに、紀州雑賀のいくさ姫、鶴に拾われる。鶴はカラベル船を修復した「戦姫丸」に乗って商いのために南洋に向かうが、海賊や大大名の思惑、そして自らの過去に巻き込まれていく。
雑賀、村上、毛利、大友、島津――戦国の西国大名オールスター水軍が、日本を狙う大海賊と雌雄を決する一大海戦を描く、歴史海洋小説の傑作。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。
おすすめコメント
【担当編集より】
漫画なら『ワンピース』『キングダム』(海ではないけど)、小説なら『黄金の日々』『海狼伝』そして、『村上海賊の娘』……大きく出ましたが、歴史小説はやっぱり浪漫が大事。それもどエンタメがいい。時代の歴史小説を引っ張る「エース」天野純希さんが描くのは、戦国末期に「あったかもしれない」大海戦です。
ただただ面白い――。
ぜひ読んでください。
【担当編集より】
漫画なら『ワンピース』『キングダム』(海ではないけど)、小説なら『黄金の日々』『海狼伝』そして、『村上海賊の娘』……大きく出ましたが、歴史小説はやっぱり浪漫が大事。それもどエンタメがいい。時代の歴史小説を引っ張る「エース」天野純希さんが描くのは、戦国末期に「あったかもしれない」大海戦です。
ただただ面白い――。
ぜひ読んでください。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784065132852 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
新たな海賊娘の登場!
サムライに憧れ、辺境の地・ハポネスにたどり着いたジョアンが出会ったのは
サムライではなく海賊だった---
さらなる自由を求めて姫という立場を捨てて飛び出した少女・鶴が国防の争いに巻き込まれ、
仇敵に戦いを挑む・・
目的を達するまで決してあきらめない鶴の姿に対し、付き従うことになったジョアンの
ヘタレっぷりがミョーに際立ってみえ、対比が面白い。
元奴隷の黒人船乗り、凄腕鉄砲使い少女など、際立ったキャラクターも登場し、続篇が
読みたくなるような作品でした。
『雑賀のいくさ姫』
タイトルから、何かが始まる予感がする。
イスパニアからはるばるハポネスにやって来たジョアン。やっとの思いでたどり着く。憧れのハポネスで出会った“雑賀のいくさ姫”鶴。
さあ、鶴とジョアンはどうなる!
運命の戦いは目の前に迫っていた。
鶴とジョアン、そして周りの人々の思いが、海に向かってはじけていく。
大切なもの。大切な人。大切な思い。
著者が伝えたいものを、登場人物みんなが持っている。
その思いを知った時、新たな感動が、静かにじわじわ、そして熱く熱く読んでいて伝わってきた。
海の上での戦いは、想像をはるかに越える。凄まじい戦い。迫力ある描写に思わず驚き、その先は!その先は!と読んでいるわたしも止まらなくなる。まさに、雑賀のいくさ姫とともに戦っている気分だ。
『雑賀のいくさ姫』壮大な物語で、とても面白かった。この物語を読み終えて、また次の物語が始まるのではないか。そう思った。続編を読んでみたい。
(続編、希望します!)
読んでいて思ったことが、もう一つ。
著者のデビュー作『桃山ビート・トライブ』のように勢いのある物語だった。
あのロックな思いは、今も変わらず、いや、あの思いを飛び越える勢いが『雑賀のいくさ姫』にはある。ロックな小説。熱い思いはまだまだ続く。天野作品にこれからも注目していきたい。
進化する歴史小説をぜひ体感してほしい。『雑賀のいくさ姫』おすすめです。