絵本処方院ウサミの謎カルテ
古都こいと
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刊行日 2018/11/05 | 掲載終了日 2018/11/08
ハッシュタグ:#絵本処方院ウサミ #NetGalleyJP
内容紹介
どんな薬より“傷んだ心”に効く絵本、処方いたします
院長のガラが悪いことを除けば、患者に優しく評判の良い病院「ウサミ医院」。
そのもう一つの顔は、患者の「心」を治すべく「絵本」を処方する「絵本処方院ウサミ」。夜だけ開院する絵本処方院には、噂を聞きつけた人が様々な悩みを抱えてやってくる。居候件バイトをするハメになった森野ありすは、「絵本処方院」の仕事にまきこまれるのだが……。
言葉の優しさと人の温かさに思わず涙こぼれる連作短編集。
おすすめコメント
絵本・本好きの人にオススメ! 子供の時に読んだあの絵本もたくさん登場。
絵本の優しさを感じることができる温かな作品です。
絵本・本好きの人にオススメ! 子供の時に読んだあの絵本もたくさん登場。
絵本の優しさを感じることができる温かな作品です。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784591160923 |
本体価格 | ¥680 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
大人になってから読む絵本って、子供の頃とは違う観点から読むことができる。子供の頃は、「絵がかわいいな」「こんな国に住みたいな」とか楽しくって、ワクワクドキドキがメインだった気がする。大人になって読む絵本は奥が深くって、思わずポロリと涙が出ることもある。同じ絵本でも子供のときには気付かなかった感情が引き出されることがある。
正にその感情を利用し、この「絵本処方院ウサミ」は1人1人の悩み事に合わせて絵本を処方してくれる。
短編1作1作、院長のハチャメチャぶりに笑い…患者さんの感情の変化に感動し、ありすの心の成長を応援したくなるお話。
病院の診察待ちに読んだけど、感動してしまったーーー😭😭😭
ガラは悪いが本当は心優しいウサミ院長と、居候をしながらウサミ医院でバイトをする高校生のありす。二人は相談に来た患者さんたちの症状に合わせた絵本を処方するが、本当に絵本で人の心は癒やされるのか...!?
この本の中に登場する絵本は実際に出版されているもので、作者や出版社も紹介されています。
そして、絵本の文の引用によって、絵本ならではの言葉の優しさがストレートに心に響きます。
絵本の歴史や出版されたときの時代背景などをわかりやすく説明されているのもこの本の見どころ。出版社さんの絵本への思いなどが織り込まれているところも愛情をとても感じられます。
知っている絵本もたくさん出てきて、改めて絵本を読みたくなりました。少し気持ちが落ち込んでいるとき、絵本を開いてみるのもいいのではないでしょうか?ウサミ院長、今の私にはどんな絵本を処方してくれますか?
きっと私にも、あなたにも、心に寄り添う絵本がある!それを探したくなる本です。
絵本を処方する不思議な小児科の院長とその助手の女子高生コンビ。
可愛い物好きなのにヤンキーな院長が良いキャラしています。死への恐怖や引きこもり等かなり重い心の病に対してどんな絵本が出てくるのかが楽しみでした。
薬として絵本を処方する不思議な小児科の院長と、そこで働く助手の女子高生。 もと暴走族の噂のあるヤンキー上がりの院長のキャラがよい。 主に心に問題を抱えた患者に処方する絵本が楽しみだった。
医師であるおじさんの家で暮らすことになった高校生のありす。ヤンキースタイルのおじさんの手伝いをするうちにわかったこと。その医院は、絵本で心を治すという絵本処方院というもうひとつの顔がありました。
患者さんと接するうちに、硬かったありすの心も次第に変化をしていきます。
高校生の視点から軽いタッチでリズムよく進んでいくお話で、読みやすいです。
突っ張っていながらファンシー好きという院長など、笑いどころも散りばめられています。
絵本で心を治すという斬新な設定ですが、絵本による治療は決して順調にいくとは限りません。失敗を繰り返しながらも、最善と思われる絵本を処方していく姿は、患者ひとりひとりと真摯に向き合っていかないとできないことで、家族の愛情など、じんわりとする作品でした。
処方される絵本は、現実に出版された絵本です。
絵本好きの方は、知っている絵本が出てくるかもしれません。
これだけは声を大にして言いたい。
シリーズ化希望です!!!
(むしろ映像化も希望です♪)
森野ありすちゃん、という何ともかわいらしいお名前と外見を持つ少女と、見た目はヤンキーのようだけど、こよなく絵本の世界観やファンシーな世界を愛する内科小児科の「ウサミ医院」のウサミ院長。
この医院、実は秘密があるんです。人々の悩みや苦しみ、不安を解決するべく少し不思議なものを処方する医院が、夜だけ開院します。その名も「絵本処方院ウサミ」。
もうなにがすごいかって、診察室!!そしてまさしく絵本処方院ならではの蔵書数!!!(診察室の変わる様は、ぜひ映像化でみたい)。
それはさておき。
絵本を通して人々の心に寄り添う事を描いたこの作品。私のなかでとても心に響きました。何故、ヤンキーのようなウサミ院長が絵本処方院をやろうと思ったのか、本当は絵本が嫌いなありすは、何がきっかけで絵本が嫌いになったのか。そして、人はどんな時になんの絵本に心を揺さぶられるのか。
そんなことを思いながら大切に大切に読み進めました。人の心に寄り添うものとして、絵本がいかに素敵な役割を示すかも、改めて気づかされた気持ちでいっぱいです。
もし、私が絵本処方院へ患者としていったらどんな絵本を処方して貰えるのかな。
やっぱりまだまだ読み足りない!!
ぜひぜひシリーズ化して頂ければと思います。
絵本は子供だけのものではなく、大人だって絵本を通して楽しんだり考えるものです。そしてそこから何かを感じ、自分を見つめ直すことができる素敵なものだと「絵本は子供が読むもの」と、普段文芸書やビジネス書、話題書しか目を通さない大人達に声を大にしてウサミ院長に伝えて貰いたいと、心から願ってやみません♪
薬では治せないあなたのお悩みにあらゆる絵本から厳選して処方します。
短くて簡単な言葉と絵だけなのに心にダイレクトに響くのがいつも不思議で「絵本は万病に効く万能薬」の言葉には思わず納得してしまいました。
見た目ヤンキーのファンシーなTシャツが好きでお節介な院長に会ってみたくて私も悩みを相談したくなりました。
ウサミ小児科は、夜になると絵本処方院へと変わります。心に傷を負ったひとに、絵本を処方する院長は口は悪いが心の優しい人。そんな院長に引き取られた、母と死に別れた高校生のありすが主人公。処方院の研修医として彼女が患者と関わる連作短編になっています。ありすの母と院長の関係は?ありすが抱えるものは?…
患者の抱えている問題は決して軽いものではありませんし、院長の本の選び方が本当に良い方向にいくのかと、とにかくハラハラしっぱなしでした。この本で処方された絵本の数々はどれも実際に刊行されている本ばかり。戦中戦後から長く愛されてきたもの、最近出版されたばかりのものまで様々です。自分で読んだり、子供に読み聞かせたり、読み手としてもそれぞれの絵本に思い入れがあり懐かしい思い出も引っ張り出されました。絵本を通じて展開する優しい物語は、処方された患者同様に私の心も温かくしてくれました。
昭和のヤンキー風な宇佐美院長と、訳あって同居している高校生のありすとで、絵本を処方して色々な人々の悩みを解決していくお話。短編としても読んでいけるしとてもテンポ良く読みやすいので、本好きさんだけでなくあまり本を手に取らない中学生にもお薦めしたいと感じました。
作中、名作から最近のものまで沢山の絵本の紹介があるので、絵本から卒業したと思っている世代にも改めて絵本は子供だけのものではないと教えてもらえるきっかけにもなるのではないかと思いました。