車輪の上
乙武 洋匡
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刊行日 2018/10/11 | 掲載終了日 2018/10/11
ハッシュタグ:#車輪の上 #NetGalleyJP
内容紹介
600万部のベストセラー『五体不満足』から20年。
乙武洋匡、復活第1作は、小説!
車椅子ホストのシゲノブが主人公。大学卒業後、就職が決まらぬまま上京し、ひょんなことからホストになった。客から障害者は席に来るなと言われたり、テレビに取材されたり、「障害者」というレッテルに振り回されながら、ホスト稼業に精を出していた。シゲノブは、歌舞伎町はレッテルをはられた人間の坩堝だと気づいていく。ホスト、風俗嬢、LGBT……。
そんな人たちとの交流や恋愛を通じて、シゲノブが変わっていく。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784065126578 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
障害者扱いされたくないと思っているのに、自分こそが障害者ということを利用していた事に気づかせられる矛盾と心の葛藤。コンプレックスやレッテルに苦しみながらも自分自身を見つめ直し、自分の足で進む道を模索する人たちの青春ストーリー。
主人公シゲノブは乙武さんの社会に対する希望であり、障害者としてカテゴライズせず、一人の人間としてみてほしいというメッセージなのではないだろうか。乙武さんが書くからこそリアリティがにじみ出る小説です。
与えられた条件で頑張るしかない。魂で前へ進むんだ!
障害・LGBT・東大卒、様々なレッテルを貼られたオトコたちがホストとして自分の居場所を探し続ける。
それは、世間や社会への挑戦である一方、自分の殻を破るための自分との戦いにそれぞれが毎日をもがく。
(どうせ俺なんか…)(俺のせいで…)
世間は冷ややかな目で自分を見ているかもしれない。蔑んで見られているかもしれない。
だが実際は自分で"思い込み"という見えない壁を作り、自分で限界を作っているだけなのだ。
足が不自由なく動かせる人も、前に進めていない人はたくさんいる。そんな皮肉な世界も乙武さんだから書けるリアルで細かな描写や心情。
自分の人生を生きることの本質に迫った、意味のある小説です。
乙武さんだからこその説得力というかリアリティ。
『五体不満足』以来の乙武さんの著書を読みました。
車いすの男性を主役にした、前向きになれる話。
ホストクラブの経営者かつホストのリョーマさんがとてもよかったです。「車椅子だから」と卑下しているシゲノブに気づきを与えられる存在として描かれていました。私もこういう考え方になれたらいいなと思いました。
車椅子じゃなくても、差別はある。
今話題のLGBTだってそうだし、ほかにもいろいろ。私だって前に進めないこともある。
人は本当にそれぞれ。それぞれを認め合い生かしあい、素敵な社会になっていったらなと思います。