本屋の新井
新井 見枝香
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刊行日 2018/10/02 | 掲載終了日 2018/10/10
ハッシュタグ:#本屋の新井 #NetGalleyJP
内容紹介
本は日用品。だから毎日売ってます――。
ときに芥川賞・直木賞よりも売れる「新井賞」の設立者。『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』(秀和システム)も大好評の型破り書店員・新井見枝香による“本屋にまつわる”エッセイ集!
「新文化」連載エッセイ「こじらせ系独身女子の新井ですが」に加え、noteの人気記事、さらには書き下ろしも。
装幀、カバーイラスト、挿絵は寄藤文平!
本は日用品。だから毎日売ってます――。
ときに芥川賞・直木賞よりも売れる「新井賞」の設立者。『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』(秀和システム)も大好評の型破り書店員・新井見枝香による“本屋にまつわる”エッセイ集!
「新文化」連載エッセイ「こじらせ系独身女子の新井ですが」に加え、noteの人気記事、さらには書き下ろしも。
装幀、カバーイラスト、挿絵は寄藤文平!
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784065134139 |
本体価格 | ¥1,300 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
新文化の連載も読んでいましたが、まとめて読むことで等身大の30代女性の日常が鮮やかになる印象を受けました。
日々の出来事の切り口が明らかにうまくなっているので、今後もエッセイは書き続けて言ってほしいです。
※ご本人にも感想は伝えました。
三省堂書店の新井さん。本についてのエッセイ。切り口の引き出しがいっぱいで、本をめぐる様々に愛着が溢れているのがわかる。
一編が短いので読みやすい。それ故か読み進めるのがもったいなくて、あと少ししかページが残ってないよ!となりながら読んだ。
書店員の方々の目線ってすごいんだな。
三省堂書店に行ったら新井さんを探してしまいそう。どの書店でも書店員の方にこちらから微笑んでエールを送ってしまいそう。本を愛する同志として。
そして、ちょっと羨ましい。
本たちに囲まれて、このように本への愛を語れる、くいしんぼうで本が好きな自分も好きと言える新井さんが。
好きなときに読みたい本を読み、気に入った本にはPOPを書き、おすすめし、売る。新井さんは楽しそうに本を売る方だな、と思った。そして売り方が上手い。
毎日やることがいっぱいで、今日はやりきった!なんて日はないし、昔ほど本は売れなくなってきているけれど、それでも本を売るのは面白くて楽しい。
書店員。私も彼女と同じ職業に就いている。
新井さんについてはテレビでやってて知ったのであって「新井賞」なるものも知らなかった。
そのカリスマ書店員の新井さんのエッセイ、めちゃくちゃ面白かった!
彼女の観察眼とアンテナの張り方、本への愛情がひしひしと伝わるエッセイだった。
本屋大賞の後に、その書籍が発売されてるのも知らなかったのでチェックしてみようと思う。
もちろん「新井賞」も要チェック!!
片手でコンビニのお菓子をつまむようにサラッと読める軽快さ。
その中で見え隠れする、独特の方向性を持った頑固さ。生きていくための無意識の諦め。手放したくない幼稚さ。
自分に似た、等身大の人がこの本の中に立っていたことに少し安心する。
日本全国こんな人ばかりだったら、世の中は破滅するかもしれないが幸せな世界が繰り広げられるのになあ。
一話が短いので、隙間時間にするする読むことができて、本屋さんの裏話的なところや、おススメの本を教えて貰えて面白かった。出版不況を声高に叫ぶのではなく、淡々とした文体から、ただ本が好き、その本を売ることが好き、そんな新井さんの想いが伝わってきました。
●「新井さん充分異能です(笑)」
冒頭の章のほうだろうか……
本屋は異能集団みたいな下りがあった
本屋大賞に出す文章がすごく面白くって
すごい的な話だったと思うのですが……
ま、私は本屋ではないので、本屋大賞に投票するなんって事は
ないのですが、
本好きとして、新井さんの文章
毎回……すげー面白い、読みやすくてそんでもって
ギャグが少しずつ入っていて(ギャグでもないのか?)
そして想いというか、なんかこうなんかこう
そこに人がいるみたいに感じる
だからすごく読んでは没入してしまいます。
楽しい、
しかもすごい1つの話が短くて
むちゃくちゃ読みやすい。
本を読み始める人にもしかしたら一番いい本なのかもしれない
いや、結構マニアックすぎるかな(笑)
あーたのしかった。
ありがとうございました!
この本を読んで書店に興味を持つ人がいてくれたらいいと思います。こんな面白い人ばかりいるわけではありませんが…好きなものに対しての、深い愛を感じます。
書店員が書いた本に何を求めるか。そう問われれば、やはり「本に関する話」、「本屋さんで起きた面白い話」、「作家さんとのエピソード」を求めたくなるもの。その、期待を綺麗に華麗に裏切ったのが、前作「探しているものはそう遠くはないのかもしれない」で、本や本屋さんに関する話がまったくないわけではなかったが、そのほとんどはアラフォー独身こじらせ系女子の日常(そこそこイタい)であった。
初エッセイ集に本や本屋さんの話題がなかったことに不満を感じていた方にとって、本書は満足できる内容になっていると思う。一応、全編が本や本屋さんに関する話である。連載媒体が『出版業界紙』なので、やはりその方面の内容になっているのだろう。
読んでいて、ところどころハッとさせられた。
例えばPOPの話。新井さんの店(三省堂書店神保町本店)でも店頭に工夫をこらしたPOPがディスプレイされているのをよく見る。全国各地の書店でPOPやフリーペーパーを作って、飾ったり配ったりする光景が当たり前になってきているが、それは全部書店員さんが時間外に作成しているという。そう考えると、何気なく見ていたPOPにも書店員さんのパワーを感じてしまう。
例えば本屋さんで写真を撮ること。多くの本屋さんでは、デジタル万引き防止のため店内の撮影は禁止されていることが多い。しかし、本書の中で新井さんは「本屋はシャッターチャンスの宝庫」と書いていて、SNSでの写真の効果を自分の経験も踏まえて記している。デジタル万引きは論外だが、前述した書店員渾身のPOPや書店員さんのこだわりの棚などは撮影してSNSで拡散すればより一層の販促にもなる。「シャッター音が『いいね!』に聞こえる」こともあるのだ。
面白おかしいエピソードもたくさんあるし、本屋さんの苦労だったり、考え方だったりを率直に書いているエッセイもある。今度のエッセイ集は、ストレートに書店員としての新井見枝香の言葉が溢れていると思った。
あとがきの「書店や書店員が特別なものだと思わせるような本を出すのが嫌だった」理由に深く同意する。「書店員」という呼称にすら戸惑う自分だが、新井さんのような独自のセンスと文才がある人が書店員と呼ばれるのは正しいような気がする。これからも彼女の本が読めることを願う。そしてできれば「予B知識なしで」書店関係者に関わらずたくさんの人に読んで欲しいと思う。
ちょっと疲れていて、小説を読む気分ではないけど、文章は読みたい。
そんな気分の夜に読んだ。
面白い。
同じ書店員の面白い友達の話を
笑いながら聞いているような、
肩の力が抜けて、
とてもリラックスできて、
でも、明日も頑張って笑顔で働こう。と思えた。
ありがとう、新井さん。
私もまだまだ本屋で頑張ります。
新井ちゃんと同じ世代で、書店員として働けて良かった。と、以前までは単純に考えていた。実際に会った新井ちゃんは、皆様が抱いている新井ちゃんのイメージと、まったく違わず、あまりにも正直に我欲を突き進む新井ちゃんには、いつか本当の意味での「 本屋の新井 」を創って欲しいとさえ感じる。その時には、POP研究の引き継ぎ、よりも、かき氷を食べ過ぎる新井ちゃんの生活を尊厳するような相棒になりたい。おこがましくも、本気で、そう思った。
前作は前作で楽しく読ませて頂きましたが、やはりカリスマ書店員ならではの、本や書店にまつわるお話が読みたかったので、今作品は「新井さんの、こういう本が読みたかった!」といった感じの内容に大満足でした!
ひとつひとつが読みやすい長さでありながらも、 核がきちんと在って、歯ごたえみたいなクセになる感がたまらない。
いくらでも読んでいたいような心地よさ。
書店での仕事の話や本の話を、疲れた体をゴロゴロさせながら、友達と電話してるような。そんな不思議な感覚。
とりとめのない話をリラックスしながら、くだらないことで笑ったり、時にはグッときたり。
私のように書店員には、そうそう!と頷けるものであり、そうでない方には、そういう感じなんだ〜といった風に 身近に感じてもらえたら、本屋というものがより素敵な場所になるのではないかなぁ?と。
本を身近に感じてもらえる、愛おしく思うきっかけにもつながっているような、素敵な本でした。
「本にまつわるエッセイ」と紹介されてましたが、本への溢れる愛が半端じゃない。あの手この手で本の普及に励む新井さん。紙文化の消滅を危惧しながらも、良いものは紙であれ電子であれ紹介しないなんて出来ません。書店の涙ぐましい努力も始めて知ったことばかり。我儘は言うまい!と思いました。頑張れ書店員☆
本屋あるあるから彼女にしかわからないことなど赤裸々に綴られているこの本は、書店員である自分にとってもどこか大切な言葉たちです。
もっともっと本を売って、物語をひろめていきたいと思いました。