人さらい
翔田 寛
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刊行日 2018/09/14 | 掲載終了日 2018/09/18
ハッシュタグ:#人さらい #NetGalleyJP
内容紹介
江戸川乱歩賞受賞作『誘拐児』、WOWOWで連続ドラマ化(9/23スタート)を超える、最高傑作登場! 少女惨死、一億円消失。またもや一敗地に塗れた静岡県警。
静岡県浜松中央署管内で小学四年生の村木千夏ちゃんが誘拐された。犯人は、千夏の母・清美に身代金一億円を持って、浜松駅からタクシーに乗車するよう命じる。静岡県警は総力戦でのぞむが、身代金は奪われ、千夏は無残な遺体となって発見された。県警の日下悟警部補は、千夏への仕打ちから、村木家に強い恨みを持つ者の犯行ではないかと推理していた。
大藪春彦賞候補作『真犯人』の続編です。
なお本書は、正規の刊行に先立ち、見本として制作したプルーフです。内容には、未校正の部分があることを、お断りしておきます。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784093865203 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
久しぶりに、わくわくする警察小説を読んだ。静岡県浜松中央警察署管内で、小学校4年生の女児が誘拐された。父親は大手銀行の支店長だ。身代金は1億円。少女の命は!?事件は無事に解決するのか!?
冒頭から中盤までは、身代金を持つ母親を乗せたタクシーを必死で追跡する刑事たちに焦点が充てられる。綿密に計画された誘拐事件に翻弄される捜査員たちが、非常にリアルに描かれていてフィクションとは思えない臨場感。さらに身代金奪取と少女の惨死というこれ以上ない大失態!狡猾な犯人による誘拐事件解決の難しさもあり得るかもしれないと思わせる。そして、警察の威信をかけ捜査にあたる刑事たち。地を這うような捜査で次第に明らかになる犯人像と動機。その捜査過程は真に迫っていて鳥肌が立った。途中、主人公の刑事が、捜査過程で府に落ちない点を退職した刑事に相談するシーンがある。退職した刑事は「捜査にあたった刑事たちが事件に目を近づけ過ぎているから」と言う。読者もあまりにもこの作品にのめり込み過ぎて、同じ目線で読んでいる。だから違和感の正体に気づかない・・・。こんなに「超」本格的な警察小説は久々だと思っていたところに、クライマックスの大逆転!思わず二度読み!最初から最後まで読者を飽きさせない展開に、この作品の凄さをひしひしと感じた。