名古屋円頓寺商店街の奇跡
山口 あゆみ
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刊行日 2018/08/20 | 掲載終了日 2018/09/04
ハッシュタグ:#名古屋円頓寺商店街の奇跡 #NetGalleyJP
内容紹介
名古屋で最も古い円頓寺商店街。「野良猫さえ歩いていない」シャッター通りを一人の「よそ者」が甦らせた。奇跡はなぜ起きたのか?
名古屋駅から徒歩15分。
地元でもっとも古くからあると言われ、大正から昭和にかけて隆盛を極めた商店街は、日本各地の商店街同様、人々の消費スタイルの変化と後継者不足から、「緩慢な死」へと向かいつつあった。
ある日、そこにひとりの建築家が縁を持ったことから、街は静かに、そして確実に息を吹き返し、全国、そして海外からも注目される活気に満ちた商店街へと生まれ変わる。
コンサルティング会社や自治体主導の「絵に描いた餅」で「お仕着せ」のプランとは真逆の、人間味に溢れた地道な街づくり、人づくりの物語から見えてくる、シャッター街再生のまったく新しいビジネスモデル!
空き家・空き店舗を繁盛店に甦らせた秘策がここに。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。
出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784062915229 |
本体価格 | ¥800 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
名古屋には住んだことはなく、出張で何回か訪れたことがあるだけなので、
この商店街のことは知らなかった。
シャッター通りと化した商店街が多く存在するが、後継者もいないし、
いまさら改装とか投資できないし、もう無理だよね~と諦めてしまっているのが
普通だと思っていたが、そこに手を加えて良さを残そうという動きがあるのは素敵な事。
一昔前だとショッピングセンターが出店され、近隣の商店街から
お客さんがいなくなるという状態だったが、
今はショッピングセンターであってもテナントが撤退するなど厳しい状況。
そんな中、そこに住む人がここでしか体験できない事を生み出そう、
喜んでもらえるものを生み出そうと頭を使い、時間をかけて
作り上げたものが支持されるようになったという好事例だと思います。
パリ祭においても他のイベントに出ている場合は、翌年参加不可と
するという一見乱暴な方法を取られているようですが、
そこに価値があり円頓寺商店街に行く理由を作り上げるためには必要なこと。
ヒトから聞いた話ですが、コンテンツがないと旅行にいくなんて
行動を起こさないとの事。まさにその通りだと思います。
そのコンテンツ作りをひたむきに続ける方々がいるから円頓寺商店街は
成功したのではないか?マンネリ化、コモディティ化を避ける事がものすごく大事。
同じようなことは、よそでも出来ると思う。
だけど真似するだけではだめで、どのような町(商店街)にしたいのか
というビジョンを共有できないとだめなんだろう。
もうすでに始まっている人口減少社会において、今あるものを有効活用しつつ、
価値を継承する、創造するモデル作りが重要になってくるんだと言うことを
強く思い、ものすごく参考になりました。