クリック? クラック!

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刊行日 2018/08/02 | 掲載終了日 2018/12/10

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内容紹介

今年ノイシュタット国際文学賞を受賞し、将来のノーベル文学賞候補と目されるカリブ文学の旗手、E・ダンティカ。第一短編集が新装版として待望の復刊!

カリブ海を漂流する難民ボートの上で、死体が流れゆく「虐殺の川」の岸辺で、ニューヨークのハイチ人コミュニティで……、女たちがつむぐ十個の「小さな物語」が地下茎のようにつながり、ひとつの「大きな物語」を育んでいく。

「クリック?(この話、聞きたい?)」「クラック!(聞かせて!)」――物語の始まりを告げる掛け合いの言葉とともに、現代の〈伝承〉が生まれ出る。

全米図書賞の最終候補となり、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズなど各紙に書評され、著者の評価を確立した短編小説集(1996年)。邦訳は2001年以来の刊行となる(新装復刊)。


今年ノイシュタット国際文学賞を受賞し、将来のノーベル文学賞候補と目されるカリブ文学の旗手、E・ダンティカ。第一短編集が新装版として待望の復刊!

カリブ海を漂流する難民ボートの上で、死体が流れゆく「虐殺の川」の岸辺で、ニューヨークのハイチ人コミュニティで……、女たちがつむぐ十個の「小さな物語」が地下茎のようにつながり、ひとつの「大きな物語」を育んでいく。

「クリック?(この話、聞きたい?)」「クラック!...


出版社からの備考・コメント

エドウィージ・ダンティカ:
1969年ハイチのポルトープランス生まれの女性作家。12歳のときニューヨークに移住。ブルックリンのハイチ系コミュニティで育つ。修士論文をベースに書いた『息吹、まなざし、記憶』でデビュー。『クリック? クラック!』で全米図書賞最終候補、『骨狩りのとき』で全米図書賞、『愛する者たちへ、別れのとき』で全米書評家協会賞を受賞。最近ではノーベル文学賞に次ぐ権威といわれるノイシュタット国際文学賞(2018年度)を受賞。デュバリエ独裁政権による民衆弾圧、隣国ドミニカによる虐殺などのハイチの暗い社会的記憶を、声高にではなく静謐で抒情的な筆致で描く作風が高く評価されている。

エドウィージ・ダンティカ:
1969年ハイチのポルトープランス生まれの女性作家。12歳のときニューヨークに移住。ブルックリンのハイチ系コミュニティで育つ。修士論文をベースに書いた『息吹、まなざし、記憶』でデビュー。『クリック? クラック!』で全米図書賞最終候補、『骨狩りのとき』で全米図書賞、『愛する者たちへ、別れのとき』で全米書評家協会賞を受賞。最近ではノーベル文学賞に次ぐ権威といわれるノイシュ...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784909542090
本体価格 ¥2,000 (JPY)

NetGalley会員レビュー

ハイチ...私にとってそこはとても遠く、地震で大きな被害が出た国という印象が強い。そこにはお話を語り継いでいく文化があるらしい。クリック?と聞くとクラック?と答え話が始まる。
この本は、ハイチに生きる女性たちを描き出した一冊だ。渇いた空気と絶望と、人ひとりの命の重さを軽く見ている社会。為政者とその勢力による虐殺。諦めない女性たちの強さもありながら、社会にがんじがらめになって抜け出せない悲劇が連綿と続いている。行動する(と言っても表立って、ばかりでは無い)女性たちを、描いていく文章は、それら女性たちの心の奥底を切り込んでいくが故に、不思議な魅力で溢れている。
次を読まずにいられない気持ちに駆られる。
著者は2018年、ノイシュタット国際文学賞を受賞したハイチ系アメリカ人。もう一冊同時発売されている同著者の本も読みたい。

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