ベルリン・都市・未来
武邑光裕
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2018/07/11 | 掲載終了日 2018/07/11
ハッシュタグ:#ベルリン・都市・未来 #NetGalleyJP
内容紹介
シリコンバレーの時代は終わった──。
新たな都市のスタンダードは、すべてベルリンから生まれる!
スタートアップ・エコシステム、ネオヒッピー・カルチャー、ポスト・データエコノミー。
「壁」の崩壊から30年、テクノミュージックによって断絶を乗り越え文化多様性が社会をドライブさせるこの街には、硬直したテックイノベーションを更新する秘密の「レシピ」が隠されている。いまこそぼくたちはベルリンから学ばなければならない!
(目次)
1章 ベルリンの「壁」はなぜ人々を魅了するのか?
1 ベルリン、ボトムアップとイノベーション
2 ベルリンの水路と「都市壁」
3 イデオロギーの壁との戦い
4 トンネル57とトーキョー
5 『ベルリン天使の詩』の意味
6 スクウォッター、クラブ、アートスペース、コワーキング・スペース
2章 現代のヒッピー資本主義
1 生活改善運動とヒッピー文化
2 ヒッピー資本主義
3 ベルリンの生活革命—ホルツマルクトの実験
4 スタートアップの新たな拠点エックヴェルク
5 ベルリン最古のクリスマスマーケットと贈与経済
3章 ソーシャル・イノベーションのレシピ
1 モビリティとシェアリング経済
2 ベルリン発フィンテック革命
3 都市生活を変えるオーガニックな文化
4章 「蜂と木」の同盟
1 多様性と異質性への積極投資
2 蜂と木、そして悪玉のイナゴ
3 NION、ベルリンからみる「日本」
4 共有経済とソーシャルメディア
5 食のDJたちがつくるマルクトハレ・ノイン
5章 スタートアップのエコシステム
1 なぜベルリンがスタートアップの聖地なのか?
2 Factoryとスタートアップ・エコシステム
3 食をめぐるビジネス・エコシステム
4 デジタル経済のエコシステム
6章 クラブカルチャーと地下の経済
1 ベルリンテクノの過去と現在
2 ベルクハインのマジックアワー
3 シーン・エコノミーとは何か?
4 トレゾア(金庫)とクラフトブェルク(発電所)
7章 ベルリンからみる「都市」の未来 ・・・263
1 デジタル経済におけるオーナーシップの変更
2 EUの「デジタル壁」とGDPR
3 クリエイティブ・シティは誰によって推進されるのか?
出版社からの備考・コメント
※完成原稿ではありません。予価・発売日も前後する可能性がございます。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784778316365 |
本体価格 | ¥3,000 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
今でも忘れられないのは、自宅のテレビで東西を分断していたあの厚い壁に大勢が登り、崩していった時に感じた、歴史が動いていく瞬間をリアルタイムで観ていることへの感動だ。
ベルリンはあの瞬間から、都市機能を新たにさまざまな分野をうまくブラッシュアップして、進んでいたのだ、と学べる一冊。むしろ分断の27年があったからこそ、地球の中でも良い意味で計画的に進歩しているという面も、少し皮肉ではある。
しかし、環境問題に対する意識やヴィーガンの増加などにも、対応というよりも旗振り役として、サブカルチャーの面でも先端を走っているとはこの本を読むまで知らなかった。ベルリンが異質性社会へ大きく扉を開いていることは、これからの世界の中で注視すべき動きだと感じる。
今一番行ってみたい街となったベルリン。近いうちにこの目であの壁から、見てみたい。歩き回りたい。映画の天使のように人々の間を縫って。