カラス先生のはじめてのいきもの観察(仮)
松原始
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刊行日 2018/06/15 | 掲載終了日 2018/06/15
ハッシュタグ:#カラス先生のはじめてのいきもの観察(仮) #NetGalleyJP
内容紹介
大事なことは全部、裏山が教えてくれた。
双眼鏡事始め、図鑑の使い方、空飛ぶものへの憧憬、台風の夜、水たまりの生態系、足元の昆虫学…
『カラスの教科書』の人気動物行動学者が自然の中で遊びながら覚えた、動物とのつきあい方。
<この本に登場するいきもの、アイテムの一部>
年老いたシカ、竹やぶのイノシシ、針にかかったクサガメ、巨大カムルチー、
クズの秘密基地、イノシシのフン、天守閣のコウモリ、戸袋のヤモリ、ノスリの滑空、墜落したアオサギ、黄色いゴム長、ミツバチ危機一髪、振ってきたマムシ、博物館のグンバイムシ、アリの行列・・・ほか多数
<まえがきより抜粋>
例えば、枝に止まったトンボの採り方。歩いている時にシカを見つけたら。ヘビを探すには。カブトムシが飛び立ってしまったーーこういうことは、自然の中で遊んでいるうちに覚えた。言ってみれば、野生動物との間合いの取り方だ。その心地よい緊張感や、全身をセンサーにして周囲を探ろうとする態度は、40年を経た今もこの身にしみついているように思う。それなくしては、野外で動物を研究することなんかできなかった。大事なことは全部、裏山が教えてくれたのだ。ーー著者
出版社からの備考・コメント
※初校・イラストや漫画もラフです。予価・発売日も前後する可能性がございます。
おすすめコメント
【著者略歴】松原始(まつばら・はじめ)
1969年奈良県出身。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。動物行動学を専門とし、現在、東京大学総合研究博物館の特任助教。研究テーマはカラスの行動と進化。ベストセラーとなった『カラスの教科書』(雷鳥社~講談社)をはじめ、『カラス屋の双眼鏡」(ハルキ文庫)他、カラスに関する著書多数。
【著者略歴】松原始(まつばら・はじめ)
1969年奈良県出身。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。動物行動学を専門とし、現在、東京大学総合研究博物館の特任助教。研究テーマはカラスの行動と進化。ベストセラーとなった『カラスの教科書』(雷鳥社~講談社)をはじめ、『カラス屋の双眼鏡」(ハルキ文庫)他、カラスに関する著書多数。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784778316310 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
懐かしい。自分の子どもの頃をなぞるような体験の数々。毎日夕方までバケツを片手にオタマジャクシをすくい、ザリガニを釣り、川沿いに脱皮したヘビの皮を見つけて、小枝でつつきまわしたあの頃を目の前で再現しながら、読み進めた。
著者の松原先生のように、山を探検したりはしなかったが、今は嗅ぐこともなくなってしまった自然の匂いが文中から溢れているのを感じ、それでいて著者の観察眼の深さに、感心するばかりである。
そして昆虫や、動物、鳥の身体の仕組みと生態など、知りたいことがわかりやすい文体で書かれているので、今の子どもたちにも読みやすく、興味の入り口になるのではないかと思う。
あまりに懐かしくなって、グーグルアースで幼き頃遊んだ水田を訪ねたら、そこはやはり住宅地に変わっていた。この本のあとがきもまた感慨深い。
「ファンデルワールス力で付着するような世界の方が、動物界では普通なのだろう」というフレーズが一番のお気に入りです。ヤモリの足がガラスにくっつく仕組みを説明する中での言葉で、その仕組み自体は知識としては知っていたけれど、ファンデルワールス力なんて実感したことはないしなんとなく腑に落ちないでいたところにこの言葉に出会い、表現の仕方にハッとさせられました。ユクスキュルの『生物から見た世界』にも通じるような、いきものに見えている世界は人間のそれとは違うということを表現した至言だと思います。
『カラスの教科書』の著者、カラス先生こと松原始先生のエッセイ集。カラスのみならず、そして鳥のみならず、魚や昆虫など、様々ないきものにまつわる体験が綴られています。幼少時から自然に親しみ、いきものに触れ、種類を覚えたり特徴を観察したりしてきた方なのだなあということが良く分かる本。身近ないきものの話が多く、よく見るいきものでもちゃんと観察してあげると違った姿が見えてくるのだなと思いました。鳥類の飛行能力の違いを、飛行機の構造との関連から考察しているところなどは、色々なことを知識として持っていることで、このような発想の展開ができるということを示していただいたようで、とても面白かったです。
学生への講義の準備をしているときの話もあって、この先生の講義を是非受けてみたいなあ、とも思いました。
本そのものの感想ではないけど、ゲラ読みの感じがとても強かったのも楽しかった。挿絵はたぶん著者のラフ画で本になるにあたって差し変わるのだろうし、表現のブレなんかもあって、こういう状態のものを一般に公開してくれるのは、むしろ面白かった。