
宮沢賢治の元素図鑑
作品を彩る元素と鉱物
桜井 弘
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刊行日 2018/06/01 | 掲載終了日 2019/01/31
ハッシュタグ:#宮沢賢治の元素図鑑 #NetGalleyJP
内容紹介
賢治作品に登場するすべての元素を解説!
幼いころ「石っこ賢さん」とよばれたほど石に熱中した宮沢賢治が残した作品から,「元素」や元素の塊である「鉱物」に触れた文章を写真とともに紹介.
賢治の作品は国語教材として親しまれているものが多く,その文章中には多くの元素や鉱物が登場する.たとえば,『やまなし』では,「水銀」「銀」「黄金」「金剛石」「水晶」.これらを賢治の描く心象にふれる手がかりとして,文章とともに元素を解説.作品以外にも,現在知られている118の元素すべてを取りあげた.
科学者としての賢治の生涯をたどる.
おすすめコメント
賢治作品に登場するすべての元素を解説しています.
作品に登場しない、現在知られている118の元素とそれを含む鉱物も紹介しました。
賢治の作品を入口に、元素と科学の世界が広がります。
賢治作品に登場するすべての元素を解説しています.
作品に登場しない、現在知られている118の元素とそれを含む鉱物も紹介しました。
賢治の作品を入口に、元素と科学の世界が広がります。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784759819663 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー

宮沢賢治は小学生の頃によく読んでおり、物語も詩も大好きでした。当時は宮沢賢治という人物については『面白いお話を書く人だなぁ』程度の認識しか持っていなかったのですが、10年近く経ってこのような形で思わぬ再会を果たし、彼の持つ魅力に改めて気づかされた次第です。
『万華鏡のような人』と評されたように、宮沢賢治には詩人・童話作家・教師・農学指導者・法華経の信仰者…等、様々な一面がありますが、本人は自らを『一個のサイエンティスト』と述べています。宮沢賢治によって紡がれた美しい言葉、心の中に残り続ける物語の数々は、彼の自然を愛する心を原点として生まれたのだ、という事を本作は教えてくれました。
本作は宮沢賢治の生涯を表した伝記であり、鉱物の図鑑であり、化学史の教科書であります。読む前と後では、彼の作品や身の回りの自然の見方がだいぶ変わるのではないか、と思います。

宮沢賢治の作品には元素や鉱物が多用されている。金や銀やダイヤモンドであれば情景が想像できるけれど、メノウやオパールは聞いたことはあってもあまりよくは知らなかったし、天河石とか猫睛石とかは正直チンプンカンプンで飛ばし読みしていた。本書は、そんな元素や鉱物を、写真付きで、賢治の作品やエピソードとともに紹介してくれる。本書を読むことで、賢治の描く世界を映像としてイメージすることができるようになり、その美しさに気づかされた。
「私は詩人としては自身がありませんけれども、一個のサイエンティストと認めていただきたいと思います」と賢治は言っていたらしい。
賢治に作家以外の教師・農学者としての一面があることは知っていたけれど、これほどにサイエンティストであることに自覚やプライドを持っていたとは知らなかった。そうであるならば、賢治作品を味わううえで科学的な知識が必要なのは当然のことなのかもしれない。本書を読む前と後では、賢治作品の見え方がガラッと変わると思う。

面白い!!なんて素敵な本なのでしょう!! 一瞬でとりこになってしまって、ゲラで全部読むことができなかった。
購入してから、お気に入りの鉱物標本を前でに、ゆっくり読みたいと思います。
宮沢賢治のおなじみの世界をこんな風に全く別の学問で展開されていく、この「ゾクゾク、ワクワク」する感じ。
みんなに味わってもらいたいと心から思います。個人的意見として、この著者の方はとても素敵な方に違いない。

宮沢賢治の作品に出て来る元素や鉱物の名前は、何となく雰囲気で読み流していましたが、鉱物の説明や写真を見ながら読み返してみると、とても美しくキラキラとした情景が目に浮かぶようでした。
本書と宮沢賢治作品を並べて推していけたらとても素敵だと思います。

宮沢賢治の世界が一気に広がりました!これを読んでからまた宮沢賢治の物語に入り込むと、もう今までとは違ったキラキラとした宝石のような輝きが増して読めること間違いなし。
今まで彼の作品を読んで、イメージできない部分は「ああ、まあ石のことね」とかそこまで深く追求してきませんでした。この本を読んで「これだったのか!」「なるほど、こういう色でこういう形で・・・」ともう今まで読んでいた宮沢賢治の世界が一新するような気持になりました。宮沢賢治って、ほんとにサイエンティストなんだなあと、もう彼のイメージもがらりと変わりました。

宮沢賢治の作品を読むといつもつかみどころがないとうか自分の想像力が追いつかなくてもやもやしていたのは元素の知識がなかったからかと目から鱗でした。この本を周期表を覚えていた自分にあげたいです。「スイヘイリーベボクノフネ」って記号と睨めっこで必死こいて覚えたけど今はもう殆ど覚えてないしこういうのが理系に対して私の苦手意識を強めて自分の世界を縮めた気がします。

化学がとても好きなのに理系科目がまるでできず、物語ばかり読んでいた私のような人間の為の本だと思いました。
宮沢賢治の文章に登場する元素や鉱物から、元素の性質や利用法が丁寧に書かれ、苦手でもとてもわかり易い。またこれほどまで賢治の科学的知識が深かったのかという発見や、章末に挟まれた『元素発見の歴史と周期表』の豆知識が常に新鮮な気持ちにさせてくれるので、元素周期表を習いたての中学生や苦手意識のある人、文系だけど科学にも興味がある人などの入門書にもなりうると思いました。
もちろん宮沢賢治スキーにも薦めたいです。

元素が好きな化学屋は多いが、その美しさを表現するだけの語彙力を持ち合わせている者はとても少ない。
この本では各元素について「宮沢賢治」という眼鏡をかけて見た世界が映し出されている。
そして元素についての説明と宮沢賢治についての説明がともに多くあるためどちらから入ってももう一方に興味を示しやすいつくりとなっている。
理科を好む生徒はもちろんのこと、普段あまり元素と親しまない生徒にも宮沢賢治を通してその美しさを感じてもらえるのではないだろうかと感じた。

宮沢賢治の科学者としての側面を知ることができました。
とてもわかりやすく、高学年の知識欲を満足させてくれる(それ以上の)内容だと思いました
流し読みでしたが、本当に読みやすく見ていて綺麗で、元素図鑑として紙の本で欲しくなりました。

宮沢賢治の作品に鉱物が出てくるのは知っていたけど、まさかこんなにも沢山の鉱物を網羅していたとは!
元素周期表に書かれた賢治アイコンでその数を知ってびっくり!?
3目に楽しい鉱物のカラー写真と共に、その元素を宮沢賢治の作品と共に紹介。よくぞこんなに見つけ出したものだ。
物語だけでなく、詩、短歌などその紹介っぷりの細かさには脱帽!

宮沢賢治といえば、『銀河鉄道の夜』しか記憶になかった自分にとって、これほど多くの著作があり、さらにそれらの中に数多くの元素が登場することに驚きました。
詩人・作家の側面しか知らなかった私にとっては賢治の多才ぶりに改めて感嘆した次第です。
内容については、ターゲットの読者が高校生以上であれば、元素記号はある程度理解できると思われますが、出典元まで分かる読者は少ないのではと考えます。
図鑑の主役は元素でありやむを得ませんが、引用だけではなく本の方にもフォーカスして原書もぜひ読んでみたいと思わせるような構成であれば、なおベターではなかったかと。

宮沢賢治が「石っこ賢さん」なんてあだ名をつけられるほどに石好きだなんて本書を読むまで知りませんでした。
だけど、思い返してみると確かに、幼い頃に読んだ宮沢賢治のたくさんの作品には聞いたこともない鉱物の名前が登場していたような気がします。
本書では宮沢賢治の生い立ちや作品にまつわるエピソードなどに加えて作品の中に出てくる元素や鉱物についても解説されています。
さらに解説には鉱石の写真も並べられていて実際に目で石の美しさを確かめることができてしまいます。
あの作品のあの場面で描かれてたのはこの石だったのか・・・なんて
本書を片手に宮沢賢治の作品を読むとより楽しむことができそうです。
作家としてだけではない、好奇心たっぷりの化学者としての無邪気な宮沢賢治を知ることが出来る1冊です。