とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
宮下奈都
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刊行日 2018/06/01 | 掲載終了日 2019/12/12
扶桑社 | 株式会社 扶桑社
ハッシュタグ:#とりあえずウミガメのスープを仕込もう。 #NetGalleyJP
内容紹介
書き下ろし短編も!
本屋大賞受賞作『羊と鋼の森』の著者がおくる食エッセイ
「毎月一回食べもののことを書く。食べることと書くことが、拠りどころだった気がする。」(「まえがき」より)
月刊誌『ESSE』の人気連載が、待望の書籍化!
北海道のトムラウシに1年間移住したり、本屋大賞を受賞したり……。さまざまな変化があった6年半の月日を、「食」をとおして温かく描き出す。
ふっと笑えて、ちょっと泣けて、最後にはおなかが空く。やさしく背中を押してくれるエッセイ79編に、書き下ろし短編1編を収録。全編イラストつき
【内容紹介】
◆一章 つくること、食べること
「豆を煮る」、「泰然自若シチュウ」、「100%オレンジゼリー」、「お正月のカレー」、「ローガンと出汁」、「キノコ嫌い」、「楽譜とレシピ」、「塩鮭の注文」、「大雪のパンケーキ」ほか
◆二章 なんでもない日のごはんとおやつ
「最強ハンバーグ」、「スイカの種」、「おいしい朝ごはん」、「ミルクティーとスリッパ」、「山の中のお正月」、「ゆかりたん」、「餃子とアジフライ」、「お金持ちのサラダ」ほか
◆三章 思い出の食べもの
「君の名前」、「水ようかん」、「まぼろしのオムライス」、「おついたち」、「鹿まんじゅう」、「読書会のメニュウ」、「スープを煮込む」、「四月のかき氷」、「黄金色のジャム」ほか
◆短編 ウミガメのスープ
イラストの公募展で大賞を受賞した私。うれしいはずなのに、がんばらなきゃならないのに、心細くて怖いのはなぜ? お祝いすら心の重荷になるのはどうして?
「お姉ちゃん、一緒にお菓子を焼こうよ――」
ある日、家にやってきた妹と話すうち、私にとっての「描く」ことを取り戻していく。
【著者プロフィール】
宮下奈都
1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年、第3子妊娠中に書いた初めての小説『静かな雨』が、文學界新人賞佳作に入選。07年、長編小説『スコーレNo.4』がロングセラーに。13年4月から1年間、北海道トムラウシに家族で移住し、その体験を『神さまたちの遊ぶ庭』に綴る。16年、『羊と鋼の森』が本屋大賞を受賞。ほかに『太陽のパスタ、豆のスープ』『誰かが足りない』『つぼみ』など。
出版社からの備考・コメント
※校了前なので、未修正の部分があります。また、新たな修正・変更の可能性もありますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
販促プラン
POP作成予定
6月上旬 新聞宣伝予定
POP作成予定
6月上旬 新聞宣伝予定
出版情報
発行形態 | その他 |
ISBN | 9784594079833 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
大好きな宮下奈都さんのエッセイ。彼女の文章はとてもきらきらしていて、穏やかで、家族の描写がとても暖かく描かれていて大好きです。ESSEに連載されていた、お料理や食べ物にまつわるエッセイで、「おいしそう」だけでなく「素敵な家族だなあ」とかなりほっこりできる内容です。是非紙の本でも購入しようと思います。
毎日の「たべる」を丁寧に見つめた本書。
宮下さんの毎日を想像しながら、わたしの毎日を振り返ってみる。
なんてことのない日常でも、目をこらすと、愛しいもの、やさしいものがたくさんちりばめられている。
コトコト煮込んだおいしいスープみたいに、こころと体に、言葉がじんわりしみ込んだ。
ゆっくりと木洩れ日の下で歩いているような本。
生きていくこと。暮らしていくこと。それらが詰まった、宝物のような本だった。
ひと口ひと口が、料理のひと品ひと品が、今の自分を作り上げていく。
手をかけ、命をいただくこと。使う鍋ひとつにも、それを食べる自分や家族の姿が刻まれていく。
好きなものを好きなように作って、食べていい。空を見上げながら、好きなことを好きなようにしながら胸を張って生きていい。
当たり前のそのことを、お皿に乗せてそっと目の前に差し出すように教えてくれた。
大切に想うひとにこの本を贈りたい。
この本に流れる幸せな時間を、ぜひ感じてほしい。
三章の『思い出の食べ物』を読んでいたら、昔わたしが風邪を引いて寝込んだときに祖母が作ってくれた鍋焼きうどんを思い出しました。同じ材料で母が作ってくれたとき、「これじゃない」と祖母に作り直してもらったことがありました。
もう同じものは食べられないとわかっているものこそ本当に食べたいものなのかもしれませんね。
懐かしい祖母の味を思い出させてくれた優しい本でした。
食のことについての、それだけがテーマのエッセイなのに、どうしてこんなに豊かで広く深いんだろう。7年近く書き続けられた一編一編に、すごいな!と感嘆したり、鳥肌がたったり、しみじみとしたり、じーんとしたり、くすっとしたり、わたしも!と心強く思ったり。たくさんの感情をかきたてられた。宮下さんの他のエッセイにも登場するご家族の姿にもうれしくなる。宮下さんの小説『太陽のパスタ、豆のスープ』に「私が選ぶもので私はつくられる」という一文があるけれど、この本を読んでまさしくそれは宮下さんの生きる姿勢なんだなと実感した。
宮下さんのエッセイは自然体で、ちょっと天然でくすっと笑えて、気のおけない友だちと話しているような気持ちになれる。
それはこれまでのエッセイと何ら違うことはなかったのだけれど、『栗ごはん』で涙が止まらなくなるという予想外の事態に見舞われてしまった。
大切な人の死ってこういうもんなんだというのを見事に言い表してくれていたからだ。
私はやっぱり宮下さんが大好きだ。そんな風に心から思う。
料理との出会いは、本との出会いに似ている。美味しい料理、忘れられない料理、幸福で、そして悲しい。
この作品からは、絶望の味がすると思っていたが、違う。たくさんの思いが煮込まれた思い出の味、しかもまだ見ぬ希望の味。これからも宮下先生の作品が私たちを楽しませてくれる期待へのスープ。
料理の思い出は、それを共にした人との思い出でもある。美味しくても、不味くても良い、大事にしたい、そんな気持ちを確かにしてくれる。
和食を食べると、満腹の歓びとは異なる満足感が得られる心地がする。この本は、同じ充足感と、温かさを感じるエッセイ集だ。
著者の料理に対して紡いでいくのは、高級なレストランで影の無い明るい部屋で食べる食事、ではなく、家庭で家族がそれぞれの時間のなかで食卓に向かった時に、ほっとする一皿のような文章だ。
そのなかに、自分と同じ目線も多く、そこに娘として母として過ごした時間が著者と近しく思えて、自分の大切な友人と話しているようにも思いながら読んだ。
料理のエッセイ集のはずなのに、どうしてこんなに泣いてしまったのか。少なくとも表面上はことさらに感動的な話というわけでもないのに、なぜか涙が出るのを我慢できなくなってしまって、読んでいたカフェから逃げるように出てしまいました。何にどう感動したのか、うまく説明できないのがもどかしい。たぶん、料理を通して見えてくる家族への愛情とか、人生観とか、そういうものに魅せられてしまったのだと思います。
小説における料理の位置づけを語る言葉として、「どんなときもおいしそうな料理しか出てこなかったら、それはおかしい」という一文が出てきます。本書でもまさにそのとおりで、おいしそうな料理よりも、幸せそうな料理、楽しそうな料理、嬉しそうな料理が多かったように思います。一番強く印象に残っているのは、料理そのものではない。
登場する料理を食べてみたくなるというよりも、むしろ、こんな家族を持ってみたい、こんな生活を送ってみたいと思わせてくれる。料理についての、そんなエッセイ集でした。
スープって、人生みたい。
いろんなものを、コトコト、コトコト、毎日煮込む。
甘い時間も、しょっぱい思い出も。
たくさんのものを注ぎ込んで、いろんな想いが溶け合って、
味わい深く、おいしい人生になる。
“おいしい”は“しあわせ”になって、胸に届いて 心を満たす。
宮下さんが集めた言葉たちが、彼女の手によって仕込まれ、料理される。
1ページ、1ページ、ほっこりする 美味しい味付け。
見た目にきれいにまとめあげるだけでは こうはいかない。
アクだったり、焦げだったり。そういったものの大切さを愛をもって受け入れて、
料理された言葉が持つ力をーーなにかが育つ種だったり、生きていく原動力だったりといった芽となることを
つまりは命へと繋がっていくような豊かなひとときを、どうぞ召し上がれ、と差し出してくれる。
料理の隠し味は愛情、なんてよく言うけれど、
人生も愛情さえちゃんとあれば、味わい深く温かみのある料理ができるのではないか。
そんな、陽だまりのような希望を感じる。
今日という1日をどんなメニュウにしようかな?
そんなふうに、ハッピーハングリーになれる、しあわせ本。
宮下先生の言葉は、どうしてこんなに響くんだろう。何気ない毎日の、何気ない瞬間を、どうしてこんなに美しく切り取れるんだろう…。宮下先生というフィルターを通した毎日はどの瞬間も宝石のようにきらきらと輝いていて、きっと私が通り過ぎた瞬間にも、こんな宝石たちはそこいらに転がっていたんだろうと気づかされる。自分が過ごしている日々までが、たまらなく愛おしく思える。いつもより少しだけ周りの人に丁寧に、接してみよう。そして、少しだけ時間をかけて、台所に立ってみよう。心に溜まったモヤモヤやドロドロとしたものが、温かいスープにすぅっと溶けてしまう一冊。
宮下さんの優しさが詰まったエッセイに、読後は幸せな気持ちになった。疲れた時に体を癒してくれるスープのように、宮下さんの言葉が優しく心に染み渡る。本屋大賞を取られても、以前と変わらず自然体の宮下さんが好き。これからも応援したい大好きな作家さん。
まず読み始めにガツンと豆が食べたくなり、調理したくなりました。お味噌を合わせる時は遠くのものをというようなサブカル的な内容から、じんわりと心を温めてくれるエピソードまで一気に凝縮しており、特に女性の心を鷲掴みにする素敵な素敵な一冊だと思います。私自身、食べるという行為をもっと丁寧に考えていきたいと改めて感じました。また、短編で読みやすく、幅広い年齢層にオススメしたいです。
宮下さんのエッセイを読むときは、潤んだ目に気づかれないように、にやにや顔に気づかれないようにと大変いそがしい。いつも電車の中で後悔する。一編一編味わいながら思いっきり泣いたり笑ったりしながら読みたかったと…。
家族はもちろんのこと、友人、そしてちょっと袖ふれあった人とも、食べ物でつながれる。そしてそれを大事にする宮下さんの食に対する思い。
食べることって心の栄養にもなるのだな。
そして栄養を与えられすくすくと個性豊かに育った3人のお子さんの心に残るお母さんの味は?きっとおもしろい答えが返ってくるだろう。
宮下さんが書く小説には美味しそうな料理が出ることが多い、その秘密の一端を垣間見ることができた気がします。料理本を数百冊も持っているとは驚き!そして、自作での食事のシーンの拘りや、このエピソードはあの短編の元になったのかと窺えるお話もあったりして興味深かった。家族の健康を預かる母、妻としての想いが文章の端々から滲み出ていて、優しい気持ちをおすそ分けしてもらったかのような気分です。書下ろし短編『ウミガメのスープ』も短いながら心に沁みる滋養たっぷりなお話でした。
文を書くのは料理と似ていると思う。
シェフがお客に生肉をそのまま提供しないように、
「美味しい」それを伝えるのに、作家はその単語をそのまま書いたりしない。
その料理を作ってくれた人、作るために用意された材料、道具、そしてそれを作った場所と時間。
それらが全てそろって初めて美味しい料理ができるように、
言葉をこつこつと手を抜かず、美しく並べる事で、本を読んだ人に『美味しい』が伝わる。
紹介される焼き菓子やハンバーグ、オムライスと共に語られる家族の思い出に、誰もが自分自身の経験を重ねるだろう。
この本は料理で例えればミシュランに載るレストランの食事ではないかもしれないが、お母さんが毎日作ってくれたお味噌汁だと思う。
読めばほっとして、懐かしく、優しい。
雑誌『ESSE』で連載された、宮下奈都さんの食をテーマにしたエッセイ集。食は、人間共通の楽しみであり、多くの人が楽しめるエッセイが、ここにあるようなエッセイではないか。
よだれが出そうなほど美味しそうな表現がされている話題というよりは、食を通じた文化、生活、生きることの豊かさに気づき、食の大切さやありがたさを感じられる内容である。繰り広げられる食を通じた著者の出来事が、自分の似たような体験や、食べ物の存在を思い出させる、アンニュイな絶妙な感情が溢れてきたエピソードもいくつかあった。
また、小説家が描くエッセイは、半分小説を読んでいるような感覚も生まれ、小説しか読まない人にも勧めたいエッセイ集である。
面白いので、一気に一冊読み終えるのもいいかもしれないが、自分の一日を振り返りながら、毎日2、3篇ずつ読み進めると、気持ちがとても和んで、またお話しにも味わいが深まるのではないか。
食に対する見方や、楽しみ方が広がるエピソードが詰まったエッセイ集でした。
宮下奈都さんの食のエッセイ
表紙を見ると、このお鍋の中でどんな文章達がお料理されているんだろう、とワクワクする素敵なイラスト
読んでみて‥ お腹いっぱいになりました
ご馳走さまでした
今回タブレットのゲラで読みましたが、エッセイは特に紙の本でゆっくり気の向くままに楽しみたいです
大好きな宮下奈都さんの優しいエッセイ。
食べることの大切さや、日常生活の大切さ等
ゆっくり味わえる作品でした。
地方在住ならではの作品でした。
やっぱり宮下さんは素敵です。
: #とりあえずウミガメのスープを仕込もう。 #NetGalleyJP
文章のあちらこちらに食べることへの歓びが溢れていました。
作ること、食べること、それは食べる相手への愛情そのものなんですね。
食への関心が薄い私には宮下さんの食に対する考え方、在り方は理想的なものでした。
季節にあったものを食べて過ごす。
食べたいものを丁寧に手をかけて作る。
大切な人と一緒に食べる。
世界にはこんなにも美味しそうな食べ物がたくさんあって、
食べることはこんなにも楽しいことなんだなと改めて思えました。
はたしてそんな味付けがあるのかはわかりませんが、
宮下さんの作るごはんはきっと温かくて優しい味がするんだろうなと思いました。
個人的に好きだなあと思うTOP5は
「塩鮭の注文」、「ミルクティーとスリッパ」、「君の名前」、「チョコレート」、「ゆでたまご」でした。
昔私はこうしたエッセイを書く人になりたいと思っていたことを、読んでいて唐突に思い出した。毎日の何気ない日常を書くなんてことは私でも出来そう!と。それはとんでもない思い違いだと気づいたのは向田邦子の随筆を読んだ時だった。私には書けないとまるで天啓を受けたかのように悟ったのだった。
そしてやっぱり私には無理だとあらためて思い知らされたのだ。
毎日のごはんの積み重ね、子どものころのお母さんの味、宮下先生は鮮明に描き出す。ああ、この方も普通にお母さんしてるんだと、地に足つけた普通の生活があるからこそ、私たちの心に届く物語を紡ぎだせるのだと教えてくれる。
絶対紙の本で読みたい。ゆっくりとお茶でも飲みながらページをめくりたい。
エッセイには苦手意識が強いが、宮下さんの文章はすっきりと分かりやすく優しくて、身構える必要がない。ちょっぴり笑いながらの共感も出来て、ほっとする。食べることは生きること、季節を感じること、人の温かさに触れること。大事なことがたくさんつまっている。宮下さんの様に、少しでも丁寧に生きて行けたら素敵だなって思う。
Net Galleryで読ませていただきました。
日々の暮らしを、気取らず自然体で語るように綴ってある宮下先生のエッセイ。
小説とはまた違った宮下先生の言葉が聞けたような気持ちがして、自然と笑顔が出てくる作品でした。
『羊と鋼の森』の宮下奈都さんのエッセイ集。
温かい料理と、丁寧な暮らしのおはなし。ちょっと休憩で読んだり、夜の長い時間にのんびりと読んだり。どこから読んでも気持ちがいい、優しい本だ。
子供達との普段の会話は飾らず楽しく、著者をとりまく人間関係は、普通で美しい。
懐かしい料理に祖母を思い出したり、忘れていた小さなキズを思い出したりしながら、少しずつ読みたい。
温かい紅茶をいれてこよう。
一つ一つのエピソードはとても短いのに、それぞれにグッとくるポイントがある。それだけでも十分に読み応えがあるが、お料理エッセイなので、出てくる一つ一つの料理が、おいしそうだったり、興味深かったりする。日常を切り取った作品ながら、今まで気づかなかった発見を見たような気持ちになった。
普通の家庭で出されるごく普通の料理に、宮下さんやご家族の笑顔と涙が詰まっている作品でした。それだけ食べ物と日常は切り離せない関係。心が温かくなる1冊ですね。
宮下奈都さんのエッセイ。家族を大切に、日々の暮らしを大切にされていることがよく伝わってくるエッセイ。母親として主婦のとして見習うところがいっぱい。
慎ましくも美しい、ささやかながらも静かに溢れる慈愛と日常。
こんなお母さん素敵だなぁ。けして丁寧な暮らしほっこり系ではないけれど、幸せを慈しんであることを羨ましく、少し切なく、憧れるような気持ちになりました。
生協の鮭、福井の蜂蜜が特に心に残っています。創作ダンスの思い出の引き金にはなれなかったみかんを食べながら、もう一度初めから読み直したい。
読ませていただき、ありがとうございました。
何の為に食べるのか
生きるためだけに食べるのか
三度の食事
人間は死ぬまでに何食食べるのか
どれくらいの種類食べるのか
何気ない食事にもドラマがある
白米、味噌汁、目玉焼き
人によってドラマチックな
出来事があるはず
なるべく季節のもの
地元に根付いているものを
食べるようにしている
宮下さんが書いていたが
空気が違うと味が違う
とても共感した
あの時食べたのは美味しかったのに…
とても丁寧なかた
日々の生活を大事に過ごしている
私もそうありたいと感じました
宮下さんが日常的に作っている
料理のレシピ本があれば絶対に購入します
食べ物に関するエッセイ。夫や3人の子供達のために台所に立つ。家族の為に身体によく、栄養があり、美味しい食事を楽しんで行っている著者の姿が素敵。この本を読むと当たり前だが食事と家族の思い出は繋がっていると改めて感じた。香りの記憶や味の記憶は一瞬で蘇る。楽しかった事も幸せだった事も、悲しかった事、辛かった事も。2度と食べる事の出来ない好物を思い出した時はもう一度だけで良いから食べたいっ!と悶絶したりもする。単なる食べ物エッセイではなく著者の人生が凝縮された素敵な本だった。
なんでもない日常の幸せを詰めこんだ一冊。
食を中心に、家族との懐かしい会話や、新しい土地で出会った人などを、1話ごとに自然体でぬくもりある目線で描く。
食べものそのものの描写は、実はそんなに多くない。
ただ、それを前にした人の反応や、そこに至るまでの経緯を読むことで、とてもおいしそうに見えるし、それを囲む空気の暖かさを感じる。
おいしいものを食べたら元気が出るように、1話読むごとに、少しずつ幸せが染みこんでくる作品。
食べることもまた人生だと感じます。小説なのか、実体験なのか、わからなくなるところがおもしろくて、引き込まれました。食べ物についてかかれたたくさんの短編の中で、ヒットする作品は人それぞれ違うのだろうなと思います。各自読んできて、読書会をしてみたいと思いました。
すごくキチンとした人なのだなと思った。一生懸命母や妻をして、文才も絵心もあり凄い。それでいてちゃんと自らの不安感や、妹に対する羨望と好意の入り混じった感情なども等身大に把握し、著書にいかされている。トムラウシでの生活がバックボーンとなっている「神々の庭」を読んでみたい。
宮下さんのエッセイは
『神さまたちの遊ぶ庭』以来でした。
北海道での生活を書いたエッセイも
温かくて大好きでしたが、
今回のエッセイもとても素敵でした。
"食べる"という、毎日当たり前にしている行為が、宮下さんの言葉で描かれると、
こんなに素敵なものになるのかと驚きました。
"食"で繋がった人がいる。
"食"のおかげで行けた場所がある。
それって、よく考えるとすごいことだと思います。
普段、料理は全然しないけど、
料理をしてみようと思いました。