若旦那のひざまくら
坂井希久子
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刊行日 2018/05/18 | 掲載終了日 2018/11/20
ハッシュタグ:#若旦那のひざまくら #NetGalleyJP
内容紹介
長谷川芹は百貨店に勤めるアラフォー。彼女が惚れたのは、一回りも下の、京都老舗の御曹司だった! 結婚を目指すも、両親に拒まれ、若く美しきライバルに翻弄される。それでも彼と一緒になるためなら、「イケズなあいつらになんて負けない!」と誓うが……。人情小説の名手がおくる、京都・西陣を舞台に織りなされる愛と着物の感動物語!
長谷川芹は百貨店に勤めるアラフォー。彼女が惚れたのは、一回りも下の、京都老舗の御曹司だった! 結婚を目指すも、両親に拒まれ、若く美しきライバルに翻弄される。それでも彼と一緒になるためなら、「イケズなあいつらになんて負けない!」と誓うが……。人情小説の名手がおくる、京都・西陣を舞台に織りなされる愛と着物の感動物語!
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784575240948 |
本体価格 | |
NetGalley会員レビュー
とてもスピード感があって面白かったです。ふんわり恋愛モノなのかと思ったのですが(タイトルを見て判断)そうではなくお仕事小説でした。主人公の溢れるアイデアが楽しく、いいぞもっとやれ!的な元気の出るお話。
しかも、京都の都市伝説なイケズの炸裂加減が面白い。
京都の本屋さんには来年の京都本として推薦してほしいくらい、みんなに読んでもらいたい本でした。
最後の頁を閉じた瞬間の自分は、まさに泣き笑いだった。
これは、西陣織の老舗の一人息子さんと結婚を決めた女性の奮闘記である。西陣織の未来、職人の未来、そして何よりも自分と愛する人の未来のために、主人公の芹さんはこれでもか!!というくらい頑張る。
読了した今、芹さんは私にとって、めちゃくちゃかっこよくて、弱くて脆くて、けれども強い、愛しい人となった。
そして、この作品では至るところに素敵な着物の描写と同時に、今現在本当に深刻な問題になっているであろう西陣織の職人の継承者不足、着物の良さを知り愛する人達をもっともっと増やしたいという作者の熱い気持ちが伝わってくる。
私の中では、芹さん=作者の坂井先生、と言っても過言ではないくらいだ。
(坂井先生も普段から素敵なお着物をお召しになられているので、余計に芹さんの頑張りが重なるというか......)
そして、この作品のタイトルでもある『若旦那のひざまくら』に、芹さんはこれからも沢山お世話になればいいと思う。
この人になら自分自身をさらけ出して、弱いところを見せられる、あまえられる、支えて貰えると、心から思える人と出会えた幸せ。
この作品は、着物に興味を持つ人達が増えるといいな、という背景と共に、人と人との繋がりや、一人で頑張りすぎなくてもいいのだ、時には誰かに頼ってもいいのだと言うことも伝えてくれているのだと思う。
最後の頁の一言が、全てを物語っているかのように。
さて、今から早速『西陣織』『着物』等でネット検索をかけてみたいと、ワクワクしながら思っている私がいたりする。
素敵な作品に出会えたことに心から感謝!