幸運なんてわたしはいらない
ジェシカ・ノール
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刊行日 2018/04/17 | 掲載終了日 2018/06/15
TAC出版 | 201804
ハッシュタグ:#幸運なんてわたしはいらない #NetGalleyJP
内容紹介
『ニューヨークタイムズ』『USAトゥデイ』
ダブルベストセラーに輝いた衝撃のデビュー作がついに邦訳!
全米が戦慄した事件の影で彼女の尊厳は蹂躙された
現代アメリカのリアルを描く
一人の女性の闘いの物語
≪あらすじ≫
ニューヨークの敏腕雑誌編集者アーニーは、上流階級出のエリート金融マンをフィアンセに持ち、華々しい生活を謳歌していた。しかし、彼女には暗い過去があった。高校生の時に彼女は、自らの尊厳を踏みにじられる凄惨な経験をし、生死を分かつ決定的な瞬間を生き延びたのである。アーニーは、本当の自分を取り戻すために、自らを主人公としたドキュメンタリーへの出演を決意した。だが、アーニーの闘いは、過去の清算にだけあるのではなかった。今この瞬間にこそ、逃げてはいけない闘いがあった。
≪著者プロフィール≫
ジェシカノール コスモポリタン誌の上級編集者、SELF誌の編集者。フィラデルフィア郊外に生まれ育ち、ブリンマーのシップリー高校を卒業後、NYのホバートアンドウィリアムスミス大学を卒業した。現在は夫とともにニューヨーク市在住である。本書はデビュー作である。
おすすめコメント
海外文学が好きな方はもちろん、ニューヨーカーに憧れる方、またアメリカの社会問題に興味がある方にもおすすめできる良書です。
海外文学が好きな方はもちろん、ニューヨーカーに憧れる方、またアメリカの社会問題に興味がある方にもおすすめできる良書です。
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784813271543 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
プラダ着た悪魔のようなサクセスストーリーかと思いきや、ひとりの女性が魂の奥深くから立ち上がって、自分を確立していく物語とも読める一冊。
想像を絶する経験と、そこと向き合う主人公の強さと弱さ、周りに見せたい理想的な自分の姿。
タイトルにある幸福という言葉が、何を意味しているのか読後にずっしりと来る。
この物語は、女性向けだけとは言えない。男性にこそ読んで欲しい一冊である。
現代アメリカの社会問題を彷彿とさせる"本当の自分を取り戻すために闘った"勇気ある女性の物語
アメリカのコスモポリタン誌の上級編集者ジェシカ・ノールによるデビュー作。
現地では2015年に発表された作品だが、驚いたことに今世界で騒がれているニュースがそのまま物語になったある意味タイムリーな小説だった。
"私も"を意味する単語の拡散運動や"沈黙の演説"を思い起こさせるストーリーにたびたび胸が締め付けられた。
「辛い過去を振り返って涙を流す日があってもそれが前に進む妨げになってはならない」と決別した過去と向き合い、乗り越えようとする主人公の様子に心震える。500ページ近い長編作品だけれど、最終章の最後の1行を読めばここまで読んで良かったときっと思えるはず。
原題はLuckiest Girl Alive"世界一幸運な女の子"。邦題の"幸運なんてわたしはいらない"と相反するタイトルだが、もしこのタイトルに続きがあるとすれば「幸運なんてわたしはいらない、なぜなら本当の自分を取り戻したのだから」に続くのではないかと思う。
心理スリラーが好きな人やアメリカの社会問題に感心を持つ人にオススメの作品。
これは女性だけの物語ではない。
ニューヨークの勝ち組キャリアウーマンの素敵な日々の話?と思ったら大間違い!
見え隠れする闇の核心へ、徐々に徐々に近づいていく。
物語は途中からがらりと表情を変える。スピード感を伴いながら、少しずつ明らかになる過去の事件の真相。
海外文学に読みなれていない為、読み切れるか不安だったが、気がつけば夢中になっていた。まるでノンフィクションのように読者を引き込んでいく。
本当に大切なのは、誰もが羨む完璧な女性でいること?奥底の本心に寄り添ってもらうこと?
他人が定義した幸せなんていらない。自分の幸せは自分で決める。
主人公と共に自分を見つめ直すきっかけになる1冊。
最初は正直に言ってニューヨークで女性誌の編集者をしている主人公は意識高い系の私が苦手としている人なので嫌いでした。でも、ふとしたところで垣間見える謎がなんなのか気になって読み進めていくと、彼女が巻き込まれた事件から彼女は生きのびただけではなく今も事件と立ち向かっている理由が分かったとき、彼女の強さに敬服し彼女のこれからの人生の幸せを祈らずにいられませんでした。
読んで良かったと思えた作品です。
過去の出来事を引きずりながらも、自分らしい生き方を探している女性。物語の入り口の平凡さが、読んでいくうちにどんどん変化していく過程がとても上手いです。全体的にリアリティがあり、ご都合的なところがなく、最後まで飽きずに読めました。
しっかり人間が書かれているという印象。日常と、非日常の経験の絡ませ方も違和感がないのは驚きです。感情の変化や他人との関係性もよく練られていると思います。
タイトルの意味も最後に解るというのが秀逸。
この作品は読み手の心に残ると思います。
とにかく最後で読むべし。あらゆる人に読んでもらいたい作品です。