ぼくがきみを殺すまで
あさの あつこ
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2018/03/07 | 掲載終了日 2018/06/06
ハッシュタグ:#ぼくがきみを殺すまで #NetGalleyJP
内容紹介
朝日新聞連載時に反響を呼んだ表題作に、対となる中編を加えた鮮烈な小説集。
囚われの身であるベル・エイドの青年Lは、敵国ハラの兵士に語り聞かせる、かつてハラの友人ファルドと過ごした日々のことをーー。
子どもが戦争に巻き込まれることを真正面から描き、物議を醸した衝撃の話題作!
朝日新聞連載時に反響を呼んだ表題作に、対となる中編を加えた鮮烈な小説集。
囚われの身であるベル・エイドの青年Lは、敵国ハラの兵士に語り聞かせる、かつてハラの友人ファルドと過ごした日々のことをーー。
子どもが戦争に巻き込まれることを真正面から描き、物議を醸した衝撃の話題作!
おすすめコメント
新聞連載時から大変話題となった、いい意味で問題作ともいえる新刊です。
販促プラン
・朝日新聞ほかにて発売広告掲載。
・POPあり。
・朝日新聞ほかにて発売広告掲載。
・POPあり。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784022515384 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
関連リンク
NetGalley会員レビュー
皆が気づいている。この戦いはなんの意味もないと…。どちらも引けないベルエイドとハラ。処刑する兵士とされる兵士が語らう一夜が未来を変えてくれることを祈る。
この物語は10人読めば10通りのエンディングがある仕上がりになっています。
今の不安定な情勢を考えれば、この物語は明日の私たちの物語になるかも知れません。
最初、登場人物たちは全てイニシャルなので「星新一?」と思いましたが、読み進めるうち、この呼称に込められた意味の大きさに気付き改めてこの作品に込められているメッセージの大きさを、ひしひしと感じました。フィクションでありながら、私は限りなくノンフィクションだと思います。とにかく読んでもらえればと思います。子どもを守る大人でいられる世の中にしておく努力を今こそ真剣に考えなくてはと切に思います。
難しいと感じた。いま、不安定な国際状況だからこそ書かれた作品なのかと思う。無関心が生む危うさを喚起し、戦争は何も生まないことを強く訴える姿勢。
色んな人に読んでほしいと感じた。現実を訴えることを主題にしたためか、明確に救われる描写はなく、読後感も、戦争が生む悩ましさや、やるせなさが残る。
最高の読書体験として人に勧める本ではなく、自分たちの暮らす国や、状況を省みるために読んで欲しい本。人は皆善い生き物ではない。それでもなお争うことを避けて共存しようと訴える作品。これも大切な読書意義の一つと思い出した。
実はあまり得意でない分野の本だった。でも、あさのあつこさんの筆力にぐいぐい読まされました。大人が始めた戦争の中で、もがき苦しむ若者たちの姿に心がけ苦しくなりました。
親しい隣人や友人と、ある日を境に殺し合う関係になる。恐ろしい設定だけど、どこかで聞いたことのある話。1994年にアフリカで起こった「ルワンダ虐殺」を思い出した。 政治に翻弄され、多くの人が理性を失い昨日までの隣人をその手かけた。フィクションではすまない事を感じる物語です。
最初は明日の朝処刑が決まっている少年兵のシチュエーションに「辛い」と思ったが、ぐいぐいと引き込まれて、あっという間に読了。最近こういった紛争などの本を読むことが多いのだが、この本は兵として働く少年たちの、心の内がよく描かれていたと思う。どういった心境で敵兵を殺さなければならないのか、どうして兵にならざるを得なかったのか。そんな葛藤と戦いながらも任務を遂行しなくてはわが身が危うい少年たち。これはきっとフィクションではない。世界のどこかでこんな思いをしている人が存在するのだと思った。ラストは、戦争が終結して子供たちが自由に勉強できる世界になるようなものを期待した。
内容の紹介で重そうだな、と思いつつ読み始めましたが、どんどん引き込まれていきました。
やるせなさはあるものの、随所にキラキラした言葉や描写があり、胸を打たれました。
そして、あさのあつこさんの描く少年たちはなぜか魅力的なんだよなぁ‥
後味が悪く、「戦争は嫌だ」と強く思わせてくれる作品でした。
実際の戦争を知らない世代のわたしですが、その代わりにわたしたちはファンタジーな世界でのできごとを「リアルだ」と捉える感性を持っています。これは現代を取り巻くオタク文化によって育まれた感性だと思いますが、おかげでわたしたちは「ファンタジー世界での戦争」を読んで「戦争はよくない」と思うことができます。というか、もはやその想像力を頼ることでしか戦争というものをリアルに捉えられない。
だからこそ今の時代にこのような物語が必要なのだと思いました。