貧困の戦後史
貧困の「かたち」はどう変わったのか
岩田正美
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刊行日 2017/12/15 | 掲載終了日 2018/02/14
ハッシュタグ:#貧困の戦後史 #NetGalleyJP
内容紹介
敗戦直後の戦災孤児や浮浪者、経済成長下のスラムや寄せ場、消費社会の中のホームレスやシングルマザーなど、貧困の「かたち」の変容を浮かび上がらせた労作!
敗戦直後の戦災孤児や浮浪者、経済成長下のスラムや寄せ場、消費社会の中のホームレスやシングルマザーなど、貧困の「かたち」の変容を浮かび上がらせた労作!
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筑摩選書の1冊です。選書売り場や、社会学書・歴史書売り場での展開をお願いいたします。
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784480016591 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
戦後からの貧困の形を見てきて考えたのは、貧困の基準が変わることによって見える形がまったく異なってくるということである。
つまり、人々の生活が貧困状態にあるか断じるということは、その判断軸が揺れ動くことを意識して行う必要があるということだ。
戦後すぐの時期において、白米が食べられないこと、その日暮らしであることはさほど珍しくなかった。現代だからこそそこが問題視され、さらに頻度であったりその他の状況がよりきわだって見えてくるのであり、その当時においては「みんな同じだから」あるいは「それ以外の環境が思い描けないから」といった理由によって表に出てこない困難な事象も多くあったと思われる。
もし現代に住む我々が突如として同じ状況に陥ったならば、あれもできないこれもできないと数限りなくあげつらうことができたであろう。しかし、その想像すらできない状況を我々は認識しなければならない。
貧困は、あるいは貧弱な学習環境は連鎖すると言われるが、その想像力の限界こそが連鎖の根源ではないかと考えさせられた1冊であった。