末ながく、お幸せに
あさのあつこ
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刊行日 2017/08/29 | 掲載終了日 2018/02/13
内容紹介
お祝いを一言、お願いします。
8人のお祝いスピーチで、何が語られたのか!?
シリーズ1000万部ベストセラー『バッテリー』完結から12年!
ついに辿り着いた、あさの文学の最高到達点!
ある式場で、九江泰樹と瀬戸田萌恵の披露宴が開かれていた。出席者は、様々な思いを胸に言祝ぎを花嫁に贈る。その中には、萌恵の実の母と育ての母も含まれていた。生きることの喜びと悲しみを描く結婚式の物語です。
出版社からの備考・コメント
※本書は、正規の刊行に先立ち、見本として制作されたバウンド ・プルーフです。内容には未校正の部分がございます。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784093864763 |
本体価格 | ¥1,200 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
結婚式場で新郎新婦に寄せる、友人知人のスピーチ。
8人の全く違う視点から語られるのは、それぞれの目から見た、二人の本当の姿。
最後の最後まで本人たちの主観は出てきませんが、それでも、くっきりと鮮やかに、二人の人生が描かれます。
一話一話全く別の話なのに、ぐっとくるエピソードばかり。そして、全てがちゃんとつながりあっている構成は見事としか言いようがありません。
人生、夫婦生活は楽しいことばかりではなく、悲しいことも嫌なこともある。けれども、どうかこの二人は幸せになってほしい。いや、なるに違いない。そう〜「末ながく、お幸せに」〜と心から祝福したくなる、そんな素敵なお話でした。
場面は、結婚式のスピーチという設定ですが、登場人物の過去から未来、光と闇がうまく描かれ、スピーチで語られる内容には、共感から好奇心まで、幅広い感情を掻き立てられました。
小説との認識を持ちながら読むのですが、常に自分を振り返っていました。面白い構成でした。
結婚する2人に関係する8人の思いを描いた作品で、複雑な関係からお互い本音を伝えられていなかったことをスピーチで発表したり心の声で伝えている。結局、人は一人では生きて行けない、誰かに頼ったり頼られたりしないと生きられない。誰もが分かっているが、本当に理解していないという事を教えてくれました。登場人物全ての今後の幸せを願っているともとれるタイトルに感動しました。
登場人物が揃いすぎているのでは・・・という穿った見方はさておき、
ありのままの素材を活かす萌恵と泰樹のお店「木もれ日」のように、
あさの氏はかれらを見事に取り合わせ、絶妙なフルコースに仕立ててしまった。
濃厚で独特な一皿一皿を食べ終えたわたしは、どことないそのスッキリとした後味に心が満たされた。
その後味の余韻にひたりながら、追加オーダー。
萌恵と泰樹のスピーチを中心とした続編をぜひ味わってみたい。
結婚式の出席者のエピソードや心情を各人物ごとに各章として描かれていが、心理描写が丁寧で読んでいて優しく気持ちになれる、
著者のバッテリーを読んで育った現在20代半〜の人達にはストライクな作品だと思います。