ゴミの王国

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刊行日 2024/03/18 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

片付けたい男と、片付けられない女

惹かれ合うはずのない二人が出会ったとき、それぞれが選ぶ道は――

『あめつちのうた』の著者による、鮮烈な青春お仕事小説


〇あらすじ

父の影響で過剰にきれい好きになった日下部朝陽は、東京の民間清掃会社で契約社員として様々悩みを抱えながら働いている。ある日、隣の部屋に住む佐野友笑の部屋がゴミで溢れかえっていることに気がつき、驚く朝陽。物を捨てられない友笑は、ゴミを集めてはアート作品を作っていた。二人の距離はいつしか縮まり、親との確執や就職問題、人と関わっていく喜びと難しさ……目の前に立ちはだかる壁をひとつひとつ乗り越えていくが--。片付けたい男と片付けられない女。正反対の二人の、未来に希望がじんっと灯る成長物語。


〇著者プロフィール

朝倉 宏景(アサクラ ヒロカゲ)

1984年東京都生まれ。東京学芸大学卒業。2012年『白球アフロ』で第7回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し、2013年にデビュー。2018年『風が吹いたり、花が散ったり』で第24回島清恋愛文学賞を受賞。他の著作に、『野球部ひとり』『あめつちのうた』『日向を掬う』『エール 夕暮れサウスポー』などがある。

片付けたい男と、片付けられない女

惹かれ合うはずのない二人が出会ったとき、それぞれが選ぶ道は――

『あめつちのうた』の著者による、鮮烈な青春お仕事小説


〇あらすじ

父の影響で過剰にきれい好きになった日下部朝陽は、東京の民間清掃会社で契約社員として様々悩みを抱えながら働いている。ある日、隣の部屋に住む佐野友笑の部屋がゴミで溢れかえっていることに気がつき、驚く朝陽。物を捨てられない友笑は、ゴミを集め...


出版社からの備考・コメント

※発売前作品のため、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784575247299
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 320

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

物が片付けられないのは、孤独を物で埋めようとしているから。
私もけっこう散らかし屋なので、そう言われると、断じて違う!と言いたくなる。

でも、ゴミ屋敷に住む彼女のことを知っていくと、私がここまでにならずに済んでいるのは、やっぱり孤独じゃないからで、生活を維持できる環境にいるからだとわかってしまった。

手に入れる物、捨てる物、
物はたしかにその人の在りようそのもの。
そして、生まれて捨てられていった物たちは、人類の歩んできた歴史を物語ってもいる。
このままゴミが増え続けたら、どこでそのツケを払うのか。
消費であふれるこの国で、一人一人がもっと考えなければいけない問題なのに。

友笑が作り上げたゴミの王国の住人たちは、想像するだけでも胸に迫るものがあり、まさに社会から取り残された自分たちの姿のようでした。
正反対な2人のドタバタ劇だと思って読んでいたけれど、拾い方、捨て方、生き方について、すごく大事なことを教えてくれる作品です。

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異常なほど潔癖な朝陽のお隣さんは、溢れるゴミに囲まれ孤独を抱えながら生きる“ゴミ部屋女子”の友笑。友人のミントの策略もあり、冗談かとおもうほど真逆な2人がゆっくりじっくりと距離を縮めていき、お互いの抱える問題に立ち向かう様子が、時に物悲しく、時にユーモアを交えつつ描かれてます。
物理的な距離じゃなくても寄り添い、となりにいてくれる誰かがいれば、そこがどんな王国でも踏ん張れるし、生きていける。そんな前向きな明るさで締め括られているのが良かったです。

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父の影響で極度のキレイ好きになった男と、母の影響でゴミを捨てられない女。隣室に住む相容れない二人が、少しずつ想像力を働かせ、無限大の未来へ歩を進めていく青春小説。

コンセプトがわかりやすく、どちら側でもない人でもどちらかに加勢したくなる、人の生活に欠かせない重要な問題を深く知る事が出来た。
ゴミが無理すぎて、ゴミを溜めるキャラも受け入れるキャラも好きになれず、青春シーンはひたすら全身むず痒かった。私の場合は、人を受け入れる方ではなく、ゴミ屋敷への想像力の方が上回ってしまって痒くなったのかも。
物に囲まれて安堵感を抱く人と、徹底的に物を排除する人。全く正反対に見えても、根っこの部分はそんなに変わらないのもまた面白かった。

ゴミの分別を怠る事で起こる問題を、ゴミ収集員さんの視点からリアルに学べる有意義な作品。

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